漢方Q&A
漢方薬は何からできていますか?成分は何ですか?
漢方薬は、生薬というものからできています。
例えば、葛根湯は、葛根、麻黄、桂枝、芍薬、大棗、甘草、生姜の7つの生薬からできています。
漢方薬の中には、芍薬甘草湯のように芍薬と甘草の2種類の生薬でつくられている場合もあれば、加味八仙湯(16種類の生薬)や芎帰調血飲第一加減のように21種類の生薬で、作られていることもあります。
たまに漢方薬の医学理論を知らない先生が、「黄連解毒湯の主成分は生薬の黄連のベルベリンで〜」とある化学物質が主成分かのように説明しますが、漢方薬に主成分とういものはありません。
主成分で治すという考え方も存在しません。
患者さんからも「この漢方薬の成分はなんですか?」と質問されますが、漢方薬は、西洋医学とは全く違う医学ですので、主成分の効果で考えることができません。
生薬、1つ1つにも「気を巡らせる」、「血を補う」などの個性ある働きがあり、いろいろな役割をもった生薬が、何種類か合わさって、1つの漢方薬になり、生薬全体としての役割もあります。
個性ある、選手(生薬)が集まったチーム(漢方薬)をイメージしてもらえればと思います。
個人のプレー(生薬の効果)あり、チームとしての連携プレイ(漢方薬の効果)ありの、いろいろな効果で、体の不調を調整します。
成分で考えても意味がないのは、生薬は自然の野菜みたいなもので、人工的に作られているわけではないので、いろいろな成分が無数に含まれているからです。
生薬の成分も、全てが解き明かされいません。
現在は、科学的にも生薬の中の一部の成分が確認されているだけです。
更に、生薬ごとに、いろいろな成分が含まれ、漢方薬は、その生薬が、何種類も合わさるため、もはや、どれが主成分なのかを決めることができません。
また漢方では、量が多ければ、効果が高いとは考えませんので、成分が多ければ、主成分ともいえません。
成分や効果で考えることができないのが、漢方薬ですね。
漢方薬は漢方のルールで考えなければ、理解が難しいです。
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