漢方薬相談ブログ

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アトピー

アトピーのその他の呼称:
アトピー性皮膚炎、湿疹

アトピーとは

アトピー性皮膚炎とは、そもそもが「場所が不特定」という意味のギリシャ語 「アトポス」から由来し、その語源から名付けられた病名です。
つまり、病名と言いながら「よくわからない湿疹」と診断?しているのです。

アトピーの唯一の治療薬といってよいステロイド剤

病院ではアトピー性皮膚炎の治療は、ほぼステロイド薬だけです。
それに花粉症でも使用する抗ヒスタミン薬を付け足すくらいで、ほとんどはステロイド剤を処方して終わりです。

残念ながらステロイド薬は、かゆみなどの炎症を抑える力は強いですが、同時に体内に水がたまりやすくなったり、害のある作用もたくさんあります。
また、ステロイド薬は、対症療法といって、薬効が効いている間だけ、かゆみななどの炎症を抑えていてくれるものです。

薬効の時間が切れれば、再び元に戻りますので、ステロイド剤を塗り続けることによって、根本的に治ることは科学的にありえません。
またステロイドの効果の強さのグレードを上げたところで、一時的に炎症を抑える薬の構造は変わりませんので、強さのグレードを上げたところで、根本的に治ることはありません。一時的な、かゆみを抑える力が強くなるだけです。

近年、ステロイド剤を塗り続けることによって、根本的に治るかもしれないというようなデータを挙げていることもありますが、その臨床の内容は、通常の薬の臨床データからは程遠い、信用性に欠ける貧相なデータしかありません。

対症療法なので、ステロイド剤をやめれば、再び、再発します。
皮膚科では、特に根本的な治療には触れずに漫然とステロイド剤を処方し続けますが、「いつ頃に治りますか?」はっきりと質問すれば「一生、塗り続けるしかない」という明確な答えが返ってきます。

漢方ではアトピーをどう治療する?

漢方では、アトピーという病名に対して治療しません。
漢方を勘違いしている人の中には、アトピーに効く消風散などをマニュアル的に飲めばいいと考えている人がいたり、漢方薬は副作用がなく、かゆみ止めとして効くものだと考えている人がいますが、これらは大きな勘違いです。

漢方では、アトピーという病名では考えず、かゆみを発するアレルギー反応のコントールが、うまくできなくなり、過剰反応が起こっている体質を調整するように考えます。

自分のアレルギー反応がコントロールできなくなるタイプには、様々なタイプが存在し、余分な熱がこもっているタイプや不要な水がたまっているタイプまたは、うまく体外へ排出できないタイプなど、人によって、それぞれ違います。

人それぞれの体質のアンバランスを調整できた時にかゆみが抑えることができるので、先ほどの消風散やアトピーによく使われるとされている漢方薬の成分にかゆみ止めがあるわけではありません。ですから、体質と合っていない漢方薬の場合、かゆみは止まらず、治ることもありません。

また、アトピーの根本的な問題は、生活の中に存在しますので、食事、睡眠、運動、ストレスなど、人それぞれの生活の中のアトピーにつながっていることを見つけ出し、それらを調整していくことも必要です。

この時に気をつけなければいけないのはアトピーにならない生活が頭でわかっていても、実際に1人でそれを実行できるかというと、それができてこなかったから、アトピーになったとも言えるので、当店では、その人の生活状況や性格に合わせて、アトピーにならない生活が実践できるように指導、応援をさせてもらっています。

このコンテンツでは、アトピーに関することを書いていきますので、ぜひ、お読みいただけたらと思います。

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29年間続くアトピー性皮膚炎の方の治療体験
2017-07-07 17:12:48生まれてすぐにひどいアトピーになりそれから29年間、アトピーに苦しまされた方が当店の漢方で良くなっていった例を詳しく書いています。

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