漢方Q&A
市販の漢方薬とどう違うのでしょうか?
漢方薬は、よく専門店の漢方薬は品質が良くて、病院やドラッグのものは品質がよくないといわれています。
確かに、それはあっていると思います。
漢方薬は、自然の生薬が集まって、1つの漢方薬になり、生薬は病院の薬のように人工的に作られるものではなく、高級食材のようなものなので、同じ種類の生薬でも安い値段のものから、高い値段のものまであります。
当然、生薬の質が良ければ、値段が高くなるため、漢方薬自体も安くつくることができません。
高いから絶対に品質が良いとは限りませんが、少なくとも、安い生薬で品質の良いものを求めるのは難しいです。
そうなると漢方専門店のほうが、品質の高いものが揃っていると思います。
ただし、漢方生薬の品質が高ければ、効果も高くなりますが、漢方薬は、症状を直接、抑えるものではなく、その人、独自の体質を調整することが目的のため、体質と漢方薬が合っていなければ、効果の高い生薬は、逆に効果が高いゆえに「毒」になることもあります。
(詳しくは「効果が高い漢方薬は副作用で「毒」にもなります」を読んでみてください
)
ですので、品質が良いものを求めることも重要ですが、何よりも優先するべきは、体質をちゃんと分析できて、それに最適な漢方薬を合わせることのできる能力を持った先生を探すことの方が重要です。
例えば、世界最高峰のピアノも、ピアノの弾く人の能力がなければ、綺麗な音は出ません。
いくら、高級食材を集めても、料理の腕がヘタであれば、まずい料理しかできません。
どの世界でも、重要なのは、道具(漢方薬)ではなく、使う人の能力(漢方の先生)です。
能力のない人に限って、道具に頼ったような方法をとることが多いので、漢方専門店であろうと、市販の漢方薬であろうと、とにかく能力のある先生を優先して探した方が、良いかと思います。