漢方Q&A
漢方薬を1ヶ月服用しましたが、症状が改善しません。続けた方がよいでしょうか?(漢方薬を続ける期間)
漢方薬を飲んでいても症状が改善しない場合、最も大きな問題は、『体質と漢方薬が合っていない』ことですが、その他にも『どれくらい飲み続ければ良いのか?』『 品質が悪くて効果が弱いのか?』『 ちゃんと飲み続けているか?』『生活養生を整えているか?』など5つの問題があります。
今回は、漢方薬を飲む期間について説明したいと思います。
病院で2週間分の漢方薬を処方されたり、ネットの漢方薬が1ヶ月分のパッケージだったりしますが、こういった期間の区切りは、決して、『これだけの期間で治ってくる』という期間ではありません。
これらの期間は、あくまで便宜上、一定の期間で区切っているだけで、漢方薬を飲んで治る期間は、人それぞれ違います。
基本的には治したい病気と体質、選んだ漢方薬の3つの掛け合わせで漢方薬を続けないといけない期間が変わってきます。
当たり前ですが、風邪を漢方薬で治すのに1ヶ月間、飲み続けるなんてありえません。
当然、風邪の治療の場合は、3日飲んで治らなかったら、新たに考え直して、次の漢方薬に変えないと治りません。
逆に10年間、アトピーで悩んでいる人が、今後、アトピーにならない体質改善を目指す場合は、1ヶ月でなんとかなるわけがありません。
どれくらい、飲み続けるかは、「病名」や「患者さん自身が症状が良くなったかどうか?」という印象だけでは、わからないのです。
人それぞれとしか言いようがありません。
むしろ、「1ヶ月飲めばよい」とか、「3ヶ月すれば効いてくる」なんて説明する先生は、その説明をしていることで、「実は漢方のことが全然、わかっていない」ことがバレバレです。
そんなところの治療は、時間とお金の無駄になるので即座にやめたほうがいいです。
では、漢方薬は、延々と続けないといけないのか?
そんなことはありません。
漢方治療は、経験を積めば、積むほど、いろいろなことがわかってきます。
ただし、体質を診断もせずに漢方薬を処方しているところでは、何万人、治療しようが、経験になりません。
それは、ベルトコンベア式にこなしているだけだからです。
これは、今後の役立つデータになりません。
病気と体質と選んだ漢方薬の3つを重ね合わせて検討すれば、漢方の治療期間は人それぞれとはいえ、そのデータから、おおよその飲まないといけない目安がわかるようになります。
1ヶ月で症状がどうなったか悩むよりも、漢方薬を処方された先生に総合的に漢方薬を飲み続ける期間の目安をお聞きした方がよいです。
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