漢方薬相談ブログ

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病院の検査で何も原因がわからなかった胃痛

昔、僕は慢性的な胃痛で悩まされていました。

同じ漢方薬局で修行していた他の先生にも相談してみると、『胃痛がずっと続いていた人が、胃ガンやったらしいよ』と盛大におどされました。

当時、漢方の修行するに当たって、福岡で1人暮らしをしていました。

料理も自分で毎日することになり、師匠から「これだけは読んどけ!」って言われた本は毎日夜中の3時頃まで読んでも追いつかないほど…

思えば、ストレスが一気にきたのかもしれません。

こりゃ、ヤバイな…。

それまで病気知らずだったので、急に弱気になりました。

病院に行くまでは、ガンかもしれないって話しを聞いていたので「こりゃ、ガンじゃないの?」とか「ひっどい胃潰瘍じゃないの?」とかグルグル、グルグル、不安感が大きくなりました。

漢方修行で、数々の病気の方の相談を受けていましたが、初めて、病気になった人の不安な気持ちを理解したように思います。

やっぱり自分が実際に体験しないとわからないものですね。

とにかく、まずはガンかどうかの検査をして原因を突き止めるため病院に行きました。

病院で検査を受けてみた

そんな感じで不安なままに近くの消化器内科専門の病院へ。

まずは触診では特に異常はナシ!

ドクター 「特に問題なさそうですね」

僕 「いや…でも毎日、胃が痛いです。明らかに」

ドクター 「だったら胃カメラで、中を実際に見てみないとわかりませんね」

胃カメラ…

聞いただけでオエーッとなりそうな名前。

実はシュノーケルのゴムでさえ、えづいてしまう僕です。

もしダイビングを始めたら、海中に入る前に終了!!みたいな。

それがゴムどころか、カメラ。

無理!無理!無理!カメラは手で持って、写すもんだと思っていた。飲めるかー!

と心の中では思っていましたが西洋医学は検査が大事。

好き嫌いを言ってる場合じゃないですよね。

「ぜひ、飲ませてください!実は隠してましたが、カメラは僕の大好物です!」みたいなヤケクソなノリでお願いしました。

とは言ったものの大丈夫なんだろうか?

胃カメラのことは、周りからイロイロと聞いています。

「医者が下手だったら死ぬほど痛いよ」とか。

「ひたすら オエッ オエッとなって涙が止まらない」とか。

まずは病院で胃の働きを止めるお薬を飲みました。

これがかなりマズイ…。

それから、さっそく胃カメラを飲むことに。

ドクターが結構太い管をもっています。

(あんなの飲むのかよ、思ったよりもおっきいぞ!)

まずはその管を飲み込みました。

結構な大きさ。しかし思ったより吐き気は起きない。

ドクター 「初めてにしてはかなりウマイですねー」

(何をホメられてるのかよくわかりません)

自分の胃が映し出しているテレビ画面をみてビックリ!

”グロイッ!!” が僕の見た瞬間の印象でした。

ドクター「なかなかきれいですね」

(これもホメられている意味がよくわかりません)

「胃は問題なしッ!」って問題アリアリなんですが…

結局、胃カメラで全く問題なし。むしろキレイ!

でも、症状的には大いに問題あり!なんです。

確かに実際に胃を見たけど、問題は何一つ解決していない。

あえて言うなら胃が痛くなる複数の問題の中のいくつかは「ない」と消去できただけ。

ここから更に胃の痛みの可能性を考えて調べていくのかと思いきや…

ドクターの診断では、

「胃カメラで実際にみたけど何もなかったですね」

「痛みもそのうちなくなるんじゃないですか」っていわれただけ。

えっ!見た目に何もなかったら問題なしって西洋医学スゲーな。

おいおい、そもそも昨日、今日、痛みがあったんじゃなく、結構、痛みが続いているから病院に来たんだけど、病院で治療しないで検査しただけで治るわけないじゃん!

本気で言ってるの?

医者が言ってる「そのうち治る」はおかしいですよね。

今回の検査で潰瘍などの『見て分かるかもしれない原因はなかった』というだけで、現時点では、『見た感じだけで言えば胃痛の原因がまだ何かわからない』って状態ですよ。

正しくは、

医者 『僕のやり方では原因を見つけられなかったから治せない』が正しいんじゃないですか?

「問題ない」「そのうち治る」は日本語としておかしいでしょ?

それは、あなた個人の無責任な勝手な意見で、しかも『医学的でも理論的でもない』

ちなみに漢方は自覚症状を元に治療をしていくのですが、漢方相談だったら、本人の自覚症状の主張を否定したら、そこから治療は進みません。

僕は「検査をしてくれ」と頼んだわけじゃないんです。

胃の痛みがあると相談したのです。

その原因を分析するのに、病院側が胃カメラを使っただけであって、当然、胃カメラで何もないなら、他に原因を考えないといけないんじゃないの?

それを、全部、ぶん投げて、『そのうち治る』

どんだけ、お花畑なのでしょうか。

病院では結局なにもわからずじまい

医者が持っている治療方法として、胃カメラで検査しただけで、それで『全て異常ナシ』と言われても困りますよね。

まーでも、「検査ぐらい」でしか、病気を判断できない医者が「僕ではわかんないわ。ごめんね」って言わないのも、西洋医学のセオリーだと思うので、あきらめました。

で、「そのうち治るんじゃない」て言ってた医者が、なぜか処方箋を書いてくれました。

「そのうち、治るんじゃねーのかよ!」

「治療するのか、そのうち治ると考えているのか、ハッキリしろーーー」

そして処方された薬が、胃散を止める薬胃散を出させる薬

これまた「どっちなんだーーー!」ツッコミどころ満載!

病院にはたまに行くと、医者の診断はさながら、『一流のコント職人だな』と思う今日この頃です。

結局、漢方薬で治しました。

その中で一番、治療に役立ったのは、あるお茶(漢方茶でもなんでもないお茶)でした。

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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