漢方薬相談ブログ

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糖尿病の原因、症状、治療のこと

今や当たり前の病気になりつつある糖尿病。

糖尿病って2つのタイプがあるのご存知でしょうか?

糖尿病って「Ⅰ型」と「Ⅱ型」があるのですが、一般的に『糖尿病』として知られているのは『Ⅱ型』の方です。

Ⅱ型は炭水化物を偏って食べたり、食べ過ぎたりが原因でおこる糖尿病。

詳しく難しくいったらインスリン非依存型糖尿病ですね。

「病気にかかってしまった」というよりは、本人は意識的ではないかもしれませんが『自ら、病気になっていった』という自己責任型の生活習慣病です。

もう一つは『Ⅰ型糖尿病』

これは病気です。

食生活などを気をつけていても、なっちゃいます。

原因は遺伝や自己免疫疾患やウィルスなどといわれていますが、はっきりした原因は不明です。

15歳未満など子供の頃に発症することが多いようです。

詳しく難しくいったらインスリン依存性糖尿病ですね。

同じ糖尿病という名前でもちょっと違う病気ですね。

血糖のメカニズム

人間の身体って、炭水化物などの糖をエネルギー源にするのをご存知だと思います。

その糖って身体に入れば、即エネルギーになるわけじゃありません。

身体に入っただけだと血液の中に糖が漂っているだけで、いわゆる血糖が高い状態になるだけですね。

この状態だと筋肉などに糖というエネルギーは入ってませんから、身体は元気になりません。

むしろ血液中に糖が多くなって、血の巡りもドロドロで、かえってしんどい状態です。

それを解決するのがインスリン!

インスリンが何をやってるかって?

そう、インスリンは血中にある糖を筋肉や細胞に入れてくれるのです。

この時、インスリンが膵臓から放出されて初めて糖をエネルギーとして使えるのです。

そして血液中から糖はなくなります。

この時に血液検査すれば、血液中の糖の数値は低くなりますね

糖尿病になるメカニズム

例えば、たくさん糖になる炭水化物や脂を食べたり、頻繁に食べたりしているとどうなるでしょう。

もちろん、体の中に糖が入ってきたら、またインスリンが糖を処理して血液中の糖はなくなります。

でも、それが何度も、何度も、頻繁に繰り返されたり、処理しないといけない糖の量が増えすぎると血液中の糖をなんとか処理しようとして、インスリンが急激にたくさん出たり、その反動でインスリンが出なくなったり、足りなくなったりとリズムやバランスがおかしくなってくるのですね。

『血液中にある糖の量とエネルギーとして取り込む糖の量のバランスが体内で崩れる』のです。

エネルギー原料の糖が多すぎて、仕入ればっかりして、全然、売れないで在庫(血糖)ばっかりが残る状態です。

膵臓からすると手に負えない。

「もう、やーめた」という状態になります。

するとインスリン分泌がおかしくなって、食べ物から取り込んだ糖は血液中に残りっぱなし。

これで、血液検査をすると、血糖が高いわけです。

検査で注意するべきはHbA1c

やがて、この糖は酸素を運んでいる血球と結びついて、血球を糖化させます。

身体中をハチミツでベトベトにされた状態で、「ちゃんと、キビキビ働けっ!」と言われるような状態になります。

当然、そんな状態では、まともに働けません。

それが糖化ヘモグロビン。検査数値でいったらHbA1cってやつです。

さらに糖は、血管内皮細胞なんかとくっついたりして、血管を詰まらせたりします。

ホースにベタベタの糖を詰めるような感じですね。

水が流れません。

毛細血管が、詰まれば全ての細胞は毛細血管から酸素と栄養をもらっているので、詰まった箇所の細胞は死んじゃいますね。

それが糖尿病の合併症です。

毛細血管は全身を巡っています。

血管を巡っている血球は常に細胞に酸素を与えています。

ですので、常に絶対に必要なものが滞ってくるので、どんな病気が出てきてもおかしない状態になります。

また、ウィルスや菌と戦う場合も血管や血球やエネルギーバランスは基本中の基本なので、これが極端に弱っている糖尿病の人は抵抗する間もなくあっという間にやられて終わりです。

他の病気から逃れられても毛細血管が多い、目や腎臓がやられます。

西洋医学では「糖尿病は、様々な原因があるので、原因が明確にはわからない」なんて言ってますが、西洋医学でも肥満者に多いとか、治療は食事指導が必要だとか書いていますので、説明したメカニズムでなっていくのです。

糖尿病のほとんどの人は『Ⅱ型糖尿病』です。

漢方薬や薬やサプリメントで補助的に治療を助けてはくれますが、どの分野の治療であろうと『生活を変えないと治ることはありません』

糖尿病では、『生活養生が最大の治療』ですね。

サプリメントや漢方薬の効果だけで治ることは、ありえません。

「薬やサプリメントを飲むだけでなおったらなぁ〜」なんて甘い考えは捨てたほうがいいです。

現実の治療は、何か効果の高いサプリメントや漢方薬を探すよりも、食生活などの指導をあなたの体質に合わせて、うまく指導してくれる先生を探さないと糖尿病は、延々と治りません。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
糖尿病 メルクマニュアル(家庭版)
糖尿病の合併症 メルクマニュアル(家庭版)
糖尿病 メルクマニュアル(プロフェッショナル版)
糖尿病性腎性 メルクマニュアル(プロフェッショナル版)
糖尿病性網膜症 メルクマニュアル(プロフェッショナル版)
糖尿病治療ガイド2018−2019
糖尿病治療のエッセンス 編 日本糖尿病対策推進会議
◯ 今日の治療指針:医学書院
◯ 治療薬マニュアル:医学書院
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◯ 各種薬の添付文書

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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