漢方薬相談ブログ

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漢方相談から気づいた子供の教育方法

  1. 断乳の時期は?
  2. 育て方の正解を誰かに聞くこと自体が間違い
  3. うちの教育方針

うちは不妊症を専門にやってきたので、1人目に続いて2人目、3人目の不妊相談も多かったりします。

不妊症が専門だといっても漢方は全身の調整なので病気はなんでも治療しますが…。

そうなると自然に1人目の子が大きくなってきて子供の育て方に関する悩み相談も多くなります。

(ちなみに新規の方向けに育て方や教育相談は受けていません)

断乳の時期や子供が癇癪を起こした時の怒り方。

英語の早期教育などなど。

肉体や精神の成長と考え併せたアドバイスをしています。

断乳の時期は?

先日も1歳半の子で断乳すべきかどうかの相談がありました。

基本的に1歳位が目安ですが、そのお母さんの友達曰く、「2歳でも3歳でも、ほしがる間はあげていい」と言っていたらしいです。

子育てに正解はないですが、一番、ダメなのが「子供がやりたがるから〜」というのがダメだと思います。

かといって、強制もダメ。

ではどうするのかというと「あそこの医者はこう言ってた」「いつかの本に書いてあった」などのどれかの正解を探すのではなく、医者や本に書いてあること、僕のアドバイスなどは、従うべきものではなく『自分の子育てポリシー』の材料にするということが重要です。

下記の記事などは参考になると思います。

育児に悩み「子育て本」に手を出しがちだが最適な方法があると考えるのがそもそもの間違い - GIGAZINE

いろいろな材料を元に→

『自分は我が子に対してどうしたいのか?』

『どんな風に育ってほしいのか?』

子育ての場合、絶対に正解はないので、『自分の作り上げた教育論自体が正解』だと言ってもいいと思います。

ちなみに僕が考える断乳の時期は、歯が生えてきたら。

それが1歳位。でも個人差はあります。

歯が生えてきたら「モノを噛む」という状態になっているということ。

固形的な食べ物を食べられるという体のサインです。

赤ちゃんがオッパイを欲しがるかどうかは、体の成長だけでなく、『甘やかしているかどうか』もその要素の中に含まれます。

赤ちゃん自身の体を観察し、赤ちゃんに対する甘やかしや「自分が飲ませていたほうが楽だから」という大人の都合にしていないかなどを総合的に考えると答えが出てきます。

育て方の正解を誰かに聞くこと自体が間違い

うちの子も小学生5年生になりましたが、小学生低学年までは、息子の生活や人間関係などもそれほど複雑でないので、親もそれほど、考えなくてもなんとなく成長していきますが、だんだんと周りの人間関係や教育のことなども深くなってくるので、なんとなくのノリでは難しくなってきます。

先日も親子懇談で「息子が3DSをやめないので、先生からやめるように言ってもらえませんか?」というような話がありました。

一部の毒親の話かと思うかもしれませんが、結構、普通の親だったりします。

もう、子供のことを100%丸投げですよね。

でも、本人(質問した親)は丸投げしているつもりがないんですよ。

おもしろいのが小学校3年生くらいまでは、どの親も子育てに一生懸命なのですが、小学校4年生くらいから丸投げ系の親率が多くなります。

習い事に行かせるのも、これくらいからで「なぜその習い事に行かせたかったのか?」というポリシーはなく、周りがなんとなく行ってるからという理由が多いです。

で、なぜ、丸投げになるかというと、さっきの自分の教育論がないからです。

自分の教育論がないと自分の子供が4、5年生になって自己が芽生えてくると親も手に追えなくなり、丸投げか、より深く考える親か2つにわかれてきます。

断乳の時期を迷っていた人にも同じアドバイスをしました。

我が子に『どんな人間になってほしいのか?』

子供はご飯を食べさせて寝床を用意すれば、大きくはなりますが、それってただ大きくなるだけです。

勝手に人間的に成長するか?というと、絶対にしません。

子は親を見て育つといいますが、正に親が人格者のなんでもできるスーパーマンでない限り、子供は自然に放っておいても、体が大きくなるだけの可能性が高いです。

子供も人間です。

大半の人間は放っておけば、簡単に楽な方、楽な方に堕ちていきます。

うちの教育方針

僕はいろいろな子供の教育の本を読みました。

ここら辺りは参考になりました。ただし、これが正解ではなく参考にしただけですよ。

●早教育と天才 木村 久一

●三歳までにこれだけは―赤ちゃんからの心理としつけ 品川 孝子

●早期教育と学力、才能を考える―してよいこと、よくないこと (子どもたちの幸せな未来-「自然流とシュタイナー」子育て・幼児教育シリーズ- 5) パンクリエイティブ

最終的に行きついたのは、どれかの本の正解っぽいマニュアル通りにやるのではなく、『自分流のしつけ論と教育論』構築することです。

患者さんに「先生の子供の育て方の方針は何ですか?」と聞かれました。

僕の方針は漢方から学んだ法則をそのまま使っています。

「自由と律すること」です。それと「自立」。

「自由と律すること」は正反対のことですね。

好き勝手やらすのか? いろいろと強制するのか? どっちなんだ?

日本人はどっちか1つが大好きです。

しかし、重要なのは自由と律することをその都度、その都度、臨機応変に自立してコントロールすることです。

臨機応変も日本人の嫌いなものです。

漢方は治療の大原則に陰陽という考え方があります。

陰陽は影と光です。

どっちもが重要。どっちかなんてありません。

「太陽があれば、影がかならずできる」これが大原則です。

どっちかをとるのではなく、『陰陽のバランス』を取ること。

どんな物事に対しても自由を尊重すべき時なのか? 律することが必要なのか?

決めるのは、本やネットではなく、親であるあなたです。

つまり、どんな場面だったら自由を尊重し、どんな場面は律するかをあなた自身で決めなければいけません

医者に聞いたり、〇〇早期教育の情報は当たっているとか、間違っているとかではありません。

それらは単なる1つの情報。単なる1つの部品。

それらを統合して親であるあなた自身がどうなってほしいのかを考え、ルールを決めるのです。

良い悪いではなく、親に子育てルールがなければ、ないなりに子供は『その時の行き当たりばったりで自分の考えのない子』が育ちます。

良いも悪いも教えられたことそのままです。

「自立」に関しては、うちでは息子が幼児の時から大人扱いしています。

どんな時も怒る時は大人に怒るようにしっかりと説明します。

1歳、2歳の時なんか、周りが見たら、言葉もよくわかっていない子に親が何やっているんだろうと思われていたでしょうが、そんなのおかまいなしに説明していました。

ちなみに11年間、怒る時に暴力や暴言を使ったことはありません。

怒る時に暴力や暴言を使うのは、怒る親が理論的に説明できない低レベルな状態だから手や大声が出るのだと考えています。

遊んで暴れる時は、結構、きつく殴ったりしますが、遊んでいる時は息子は気にもしません。笑ってます。

うちは「自由と律すること」と「自立」がポリシーですが、あなたの子育てポリシーは何でしょうか?

厳しい意見かもしれないですが、子育ての悩みは『自分に子育てポリシーがないこと』が、いろいろな情報に振り回されたり、丸投げの結果となり、それが悩みにつながります。

いろいろな本やネットの情報を読んで、その通りにやろうとせずに、まずは自分の子育てポリシーをしっかりと勉強して作ってみましょう。

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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