自動運転の事故からみる病院治療の根本的な問題
自動運転車で歩行者死亡事故 ウーバー車両 米アリゾナ州 - BBCニュース
とうとう、自動運転車が歩行者をハネて死亡させてしまいました。
詳しい状況はわかりませんが、
1 自動車に人間は乗っていて完全な無人ではなかった。
2 ハネられた人は、道路を横断するという、ごく当たり前のシュチュエーションだった。
この2つの点を考えると、先日、どこの記事だったか忘れてしまいましたが「自動運転のAIは人間が当たり前にできることができない」ということを思い出しました。
要はセンサーだけでは、察知することができない問題が、まだまだゴロゴロあるということです。
西洋医学と同じ問題を感じる
自動運転に対して思うところは、いろいろとありますが、自動運転のことを語りたいわけではないので、この話題はここまでとして、今の自動運転の実験と西洋医学には、よく似た問題があるのではないかという話をします。
西洋医学の最も大きな問題は、薬の効果を研究する実験が、ネズミやウサギで行われているということです。
これもソース記事も忘れてしまったのですが、アメリカのガン治療の女医さんが、自分の夫をガンで亡くし、その時の治療薬に関して『夫はネズミではない。ネズミでの実験をやめるべき』という記事がありました。
そう、『人間に使うべき薬をネズミやウサギで実験して調べていることがどうなのか?』と思うのです。
でも、これはどうしようもありません。
本来と言っていいのかどうかわかりませんが、人間のための薬なら、人間で実験すべきです。
どう考えたって、「うつのネズミにこの成分を試した結果…」と言われても、『そのネズミ、本当にウツなの? ネズミに聞いたの?』って話ですよ。
でも、倫理上、人体実験はできません。
『あの人は開発中の薬で死んだけど、この人は治った』なんてできませんから。
結局、本来は人体実験がベストだろうけど、倫理的に社会的にネズミやウサギでしか実験ができないのです。
漢方薬は人体実験
その点、漢方は人体実験の歴史で成り立っています。
正確には実験ではありませんが、漢方治療では2千年以上の実績がありますが、その実績を支えている臨床研究は、すべて実際の人体実験なのです。
『ある人に、ある漢方薬を飲んでもらったら、余計に頭痛がひどくなった』
逆に『ある人は、同じ漢方薬で頭痛が治った』
漢方は、病院の薬のように漢方薬のある成分が頭痛を抑える効果を持っているわけではなく、その人が抱えている原因によって、例えば頭痛の原因になっている熱や水や血の巡りを整えたりすると、頭痛はなくなります。
なので、漢方薬の場合は、有効成分なんてないので、医者がやっているような『頭痛に五苓散』など病名や症状に対してマニュアル的に選んでも治りません。
五苓散は水の巡りを整えて、頭痛を取り去りますが、この頭痛が血の問題だったら頭痛は治らないし、頭痛がよけいにひどくなるかもしれません。
そして、五苓散という処方が『水の巡りの悪さからくる体質の人の頭痛を治す』というのは、当初から何人もの人体実験を繰り返して、徐々にわかってきているのです。
おそらく、成功例よりも失敗例の方が多く、『失敗例があるから、どんな体質の人だったら、成功するか』がわかってきたのだと思います。
漢方治療は、西洋医学の机上論ではなく、何千年の中で変えようのない失敗や成功の結果だけを治療理論としてきたリアリズムな医学なのです。
自動運転の実験も人体実験すべき!?
自動運転の話に戻りますが、事故というのは、イレギュラーな状況だから起こります。
そもそも道路上の全ての人や全ての要素がルール通りだったら事故は起こりません。(今回の事故は常識範囲のルールでしか動いていない人間を死亡させているようですが)
自動運転の実験は西洋医学の問題を繰り返さないように、本来といっていいのか分かりませんが、『あらゆる個別の事故のシュチュエーション』を机上論とか、計算上ではなく、実際に行い検証していけば、ミスがなくなると思います。
リアルな失敗例を積み重ねることによって、AIやセンサーの使い方が変わってくるのではないかと。
ただ、実際の事故のシュチュエーションの検証となると、漢方まではいかなくても100年くらいはいるかもしれないですね…
今のままでは西洋医学と同じ問題が起きます。
人を使って事故のシュミレーションを行う!?
本当は、十分な失敗(何人も事故で死亡させる)を繰り返せば、それを回避する技術を最短で確実に身につけられますが、こんなことは倫理や常識的な問題上、絶対にできません。
現実的にはある程度、理論上、計算上は『事故を起こさない!はず』というくらいになったら、発売されるようになり、実際に使われ始めて、いろいろな人が事故を起こして、その犠牲をデータにしながら、改善していくことになるのでしょう。
すでに人体実験で失敗したデータが豊富にある漢方という医学がいかに西洋医学と違う医学かが実感できます。
漢方は失敗が想定されている治療
西洋医学では、科学的に証明されているので、いかにも『治る』ことが保証されているかのように説明されます。
一方、漢方薬は体質と合わなければ、治らないので、少し頼りない感じです。
しかし、西洋医学の薬も詳しくみてみれば、その保証はネズミやウサギに効くことがわかったものを人間に使っていたりで、以外と人体に対して曖昧で謎も多く、頼りなかったりします。
また、どちらにしろ西洋医学の薬は1つの症状に対して一定時間、効果があるだけなので、みなさんが思っているほど、成功率の高い治療でもありません。
世の中には『確実に治せる薬』なんて最初から存在していないのです。
その点、漢方のすごいところは、『体質に合わなかったら、治らない』と最初から失敗ありきなのです。
ファンタジーのように「誰でも治るよ〜」としないで病気や治療をリアルに捉えています。
ネズミやウサギの実験で人間が治ると思っている西洋医学の薬の方がよほどファンタジーですよね。
漢方が失敗ありきで考えているとはいえ、頼りないということではありません。
難解ではありますが、そこは徹底的に東洋医学理論を勉強すればいいのです。
漢方治療が失敗するのは、『体質と漢方薬が合っていないから』
そして、『何百種類もある漢方薬の中で、いずれか、あなたを治してくれる漢方薬は存在する』
ということです。
つまり、漢方治療の場合は、漢方薬の効果が弱いとか効かないのではなく、『その漢方薬を選んだ先生がポンコツだったから』漢方治療が失敗するのです。
わかりやすい!
自動運転の話からエラく飛びましたが、西洋医学と漢方は根本の考えからして違いますので、医者が病名や症状だけをあてはめてマニュアルで漢方薬を選んでいる方法はいかに『おかしなこと』をやっているかがわかっていただけるかなと思います。
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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方方意ノート:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ 金匱要略ハンドブック:医道の日本社
◯ 傷寒論ハンドブック:医道の日本社
◯ 素問:たにぐち書店
◯ 漢方治療の方証吟味:創元社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 図説東洋医学:学研
◯ 中国医学の秘密:講談社
◯ 陰陽五行説:薬業時報社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社