漢方薬相談ブログ

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勘違いしていた!癌(がん)の予防方法

  1. 突然、正体不明のアトピーになる
  2. 人間50年というのは的を得ている
  3. がんの原因は発癌物質だけではない
  4. 癌を予防する方法
  5. 漢方薬は遺伝と老化を克服する手段

以前は、癌は発がん物質を避けて、健康的な食事をとって、適度に運動をして。と自分なりの健康っぽい生活を送っていれば、予防できると思っていました。

逆に食生活が悪かったり、運動をしないなど、不摂生を貯めに貯めた人が、50歳を過ぎた頃に、不健康の貯金を降ろすように、がんになるのだと考えていました。

ところが、うちの奥さんの病気で、この考えが一気に崩れました。

今回は、がんは生活の不摂生だけでなるわけではないことと、生活にすごく気をつけていても、がんになる要因を紹介したいと思います。

突然、正体不明のアトピーになる

若い頃、うちの奥さんはヒドいアトピー状態でした。

当時は、食生活もひどくて、それでアトピーになっていた感じです。

そのアトピーは、漢方薬でキレイに治り、その後、全く出なくなっていました。

ところが、数十年も経ったある日、湿疹が増えてきて、かなりひどい状態になったのです。

また湿疹だけでなく、夕方になると足が異常にむくんで、湿疹からジワジワジワジワ、汁が出てくるのです。

そして、この湿疹ができ始めてからは、体力も半減し、かなり疲れやすくなりました。

なぜ、この経験で今までのがんに対する考えが変わったかと言いますと、奥さんは、若い頃のアトピーを治す時に食生活も整え、健康的な生活を続けてきたのです。

なので、生活の不摂生でアトピーになったというわけではありません。

ところが、特にきっかけもないような感じでヒドくなりました。

それでは、なぜこんな状態になったのか?

その原因を詳しく探っていくと『老化と遺伝』というものが見えてきました。

ちょうど、奥さんのお母さんが自分の今の歳の頃に同じような状態になっていたのです。

人間50年というのは的を得ている

今まで、がんの原因に老化と遺伝というものはあまり考えてきませんでした。

遺伝といえば、特別な病気という印象があり、老化も60歳位からジワジワ出てくるもの。位にしか考えていませんでした。

でも、漢方相談をしていて、気付いたことがあります。

それは、遺伝って何も特別な病気に限ったことではないということ。

背が高い遺伝、背が低い遺伝。

お母さんに似ている顔。

運動神経の良いお父さんに似ている運動神経の良い子。

外見は、遺伝するということは、みんな、よく理解していますが、実は体内の機能も遺伝しています。

臓器や神経やホルモンの働き、血の巡りなど。

消化器が弱い親から生まれた子供は、消化器が弱かったりします。

アレルギー体質の親から生まれた子供もアレルギー体質だったり。

そして、がんの家系はがんになりやすくなります。

西洋医学は『現時点で病気か、そうでないか』で体をみますが、本来の漢方は体質をみますので、体質を深くみていくと、決して完全に健康な人は存在しません。

病気とは言わないが、水の巡りが悪くなりがちで、偏頭痛が起きやすかったり、鼻が炎症しやすいなど、全身を細かくみていったら、体には何かしら弱点があります。

こういった体内の弱点は、若い時にはあまり気づくことがありません。

若ければ、不調があっても、それなりに乗り切れるからです。

でも、40歳をすぎ、老化が始まると、だんだんと遺伝の悪い部分が強く出てきて、小さな不調が色々と表に出始め、体のあらゆる部分のバランスを崩していきます。

がんの原因は発癌物質だけではない

老化は外見だけではありません。

顔にシワができはじめたけれど、体内は、若い頃のまま。なんてありえないのです。

体内もまた、衰えていきます。

例えばスポーツで『若い頃にできていた運動や動きができない』というのは、『体内の臓器の働きも若い頃のようにできなくなっている』のです。

発癌物質を取り入れた時だけ、がんが、できるわけではありません。

体内では、日々、普通にがんができています。

でも、免疫がしっかりと働いて、がん細胞を殲滅しています。

免疫は非常に複雑な働きを持っています。

外見的にいえば、「高度な運動の技をしないといけない」みたいな感じになります。

高度な運動の技は歳をとるとできなくなりますよね。

免疫も歳をとってくると働きが悪くなってくるのです。

若い頃だったら、なんなく『がんとそうでない健康な細胞』を見分けて、がん細胞だけをやっつけていた免疫も、高度な働きができなくなり、がん細胞を見逃して、野放しになったがん細胞が体内で残るようになります。

特に何かの病気もなく、それなりに健康にすごしてきても免疫は衰えていくのです。

癌を予防する方法

発癌物質は、癌細胞をより多く作り出すきっかけにはなりますが、『免疫』がしっかりと働いていれば、何も問題はありません。

しかし、歳をとって、体の老化が進むと免疫のコントロールが下手になってくるので、がん細胞が増えやすくなってきます。

こうなると単純に「じゃあ、免疫を強化すればいい」という話になりがちですが、免疫は強い弱いではなく、実際の免疫の働きは、軍隊のような複雑な組織のバランスで成り立っています。

そもそも、やたら免疫が強化された状態にあるのが、花粉症やアトピー、リウマチ、膠原病などです。

何か、それっぽいサプリメントを飲めば、免疫が強化されて強くなるような、という単純な話ではないのです。

免疫は免疫細胞だけの問題ではなく、免疫が正しく働くためには、腸の環境や、免疫を運ぶ血の巡りやリンパの巡り、自律神経なども関わってきます。

腸の環境は、その前に消化をしてくれる胃の働きも関わっていて、血の巡りはそれを送り出す心臓や肺、女性なら月経に関わる子宮や卵巣、ホルモンも関係してきます。

精神的なストレスは炎症を抑えるステロイドホルモンとも関わり、それは免疫のシステムにも関わります。

血の巡りやリンパの巡りは、同時に水の巡りとも関わるので、腎臓も関わってきます。

つまり、免疫がしっかりと、がんをやっつけるためには、『体内の臓器がしっかりと働いて、なおかつ、その他の器官との連携』が必要となってきます。

結局、免疫を正しく強化しようと思ったら、全身の状態が関わってくるということになります。

胃痛や軟便気味、むくみなど、一見、病気でもない不調は、体の連携がうまく働いていないサインが出ているのです。

西洋医学の利点は、手術などで部分的に治したりできることですが、逆に欠点は、部分、部分しか治療ができず、体全体のバランスをとる治療ができません。

むしろ、時には一部分をよくすることは、全体のバランスを崩すことにも繋がります。

体は全体のバランスで健康を保っているのです。

免疫は強化するのではなく、体全体を調整して、『うまく働けるようにしてあげる』ことが必要なのです。

そして、そのためには全身の状態が関わっています。

がんを予防するためにがんに効きそうだったり、免疫を強化するとか言ってるサプリや生薬を飲んでも実質は無駄になったりします。

老化は親から受け継いだ弱点をさらけだし、臓器の機能や連携を悪くします。

そしてさらに老化をすすめます。

なので、できるだけ老化を遅らせ、体の機能を常に正常な状態に保つことが、がんの予防につながるのですね。

サプリを作った会社は、がんに効くかのように謳っていますが、それが自分の本当の体の弱点を補うものかどうかはわかりません。

サプリは、体質なんて何も分析せずに、「何か良さそう」っていう感じの成分だけ飲んでいるだけなのです。

『がんに効果があるもの』ではなく、がんをやっつけるための自然免疫が、衰えずにちゃんと働いてくれることが本当に必要なことになります。

そのためには、ある程度の歳になったら、親から受け継いだ弱点や老化を常にフォローしておくことが重要です。

がんの予防には、がんに効きそうなサプリメントを飲むことではなく、全身を調整する必要があるのです。

漢方薬は遺伝と老化を克服する手段

漢方薬も病院の薬と同じように、不快な症状をなくすことが、その目的となります。

ただし、病院の薬と漢方薬には大きな違いがあります。

病院の薬は、痛みやかゆみなどの症状のみを一定時間だけ抑えるものです。

時間がくれば、再発して元の悪い状態に戻ります。

一方、本来の漢方薬は、その人の遺伝的体質の弱点を補い、体全体の調整を行うことが目的となります。

漢方治療では結果的に不快な症状はなくなりますが、漢方薬には、痛みやかゆみを抑える成分などは含まれていません。

不快な症状は、全身の臓器や血や水の巡りや、神経がうまく連携して働いていないことを知らせようとして発生しています。

全身が、うまく働いていれば、症状は何も発生しないのです。

症状も不調も一切、なければ、当然、免疫だって正常かつ、賢い動きをしてくれますので、がんだってちゃんと処理してくれます。

誰しも弱点をもって生まれてくるので、本来の漢方薬では、その人の遺伝的に持っている弱点を見極めて、それを補うように選んでいきます。

いわゆる、漢方薬を体質に合わせて選ぶというのは、こういったことなのです。

体の働きがバランスよく行われていると、体内機能の不調がなくなり、日々の正常な体の働きは老化も遅らせてくれます。

がんの予防に必要なのは、抗癌的な成分のサプリを探すよりも、基本に立ち戻って、全身を問題なく、運行できるように整えて、体質的な弱点と老化を補うことなのです。

それが、がんの予防につながるのですね。

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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