漢方薬相談ブログ

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漢方薬の治り方

医者でさえも、漢方薬のことを勘違いしているので、一般的には病院の薬と漢方薬の効果は同じようなものだと思われていますが、全く違うものです。

病院の薬は、薬の1つの有効成分が、1つの症状を抑えます。

『症状を抑える』とうのは、文字通りで、薬の効果のある時間(薬によって時間に違いはあります)、が例えば2時間なら、2時間は、あなたの症状が抑えられます。

生理痛や頭痛に鎮痛剤を使えば、2時間は薬の成分が痛みを抑えてくれます。

2時間後、薬の効果が切れれば、痛みは復活します。

これを対症療法と言います。

わかりやすくいえば、病院の薬は一時的に症状をごまかすだけです。

なぜ、病院の薬で根本的に生理痛が治らないかと言うと、薬の成分が無理やり、体内の痛みを発生する機能を抑えているだけだからです。

つまり、本来の原因には何一つ、対応していません。

本来の生理痛や痛みを発生させる原因は、人それぞれで、痛みは本来の原因によって、引き起こされた現象でしかありません。

なので、本当の原因を治さない限り、治療は延々と終わりません。

病院が原因だといっているものは原因ではない

病院は、『生理痛などを根本的に治すために』とホルモン剤などを処方しますが、あれも、根本的な治療にはなっていません。

確かに生理痛は生理周期と関係あり、生理周期はホルモンと関係しているので、ホルモン剤で治るかのようなイメージがありますが、『あなた自身の生理痛』が、何かのホルモンが足りていないから、起こっているとは限りません。

女性ホルモンは、たくさんの種類のホルモンが、それが絡みあって、月経周期を作りますが、『あなた自身のホルモンバランス』としては、どの種類のホルモンが?どれくらい不足または多すぎるのか?は、全くわかりません。

検査をしたところで、もともと、標準的だったのかがわからないので、『それがおかしいことなのか?』も決めることができません。

ましてや、体内のホルモン量というのは、生理のタイミングなどによってもかなり違ってくるので、みんなと同じホルモン剤で治るわけがないのです。

漢方の治し方

漢方薬の効果を病院の薬と同じように痛みを抑える物質があって、痛みを抑えてくれると考えている医者や一般の人がいたり、もっとひどい人になると根拠なんか考えずに、『なんとなく良くなる』とかなり適当にしか考えていない人もいます。

漢方薬は、症状を抑えることが治療の目的ではありません。

漢方では、症状を起こしている根本的な問題を探りだし、その問題に対して必要な漢方薬を使います。

そして、その問題というには、『人それぞれの体質で違う』ものだと考えます。

例えば、『生理痛』という症状も、「ある人は血の巡りが悪いことが原因」だったり、「ある人は精神的に緊張感が高くなりやすいことが原因」だったり、「血がうまくつくれず貧血気味で体が冷えやすいことが原因」だったりします。

西洋医学では、「生理痛などの月経に関わるからホルモンの乱れが関係する」として、ホルモン剤を処方しますが、そもそもホルモンが乱れた原因が、上に書いたような『人それぞれの原因』で起こっていたりいます。

なので、漢方薬では生理痛を痛み止めで治すのはではなく、根本的に問題になっている体質を探りだして、その体質自体が治せる漢方薬を選びます。

漢方薬の症状の考え方

漢方薬では症状の考え方が違います。

西洋医学では、症状は直接、抑えるものです。

漢方では、体質が良くなることによって、症状は自然となくなると考えます。

なぜなら、症状は、体内の不調を表にだして知らせるサインにしか、すぎないからです。

せっかく、体内の危機を知らせるためのサインである『症状』を病院の薬で一時的に消し去っても、根本治療から考えれば、それは全く意味のないことなのです。

漢方薬は病院の薬とは全く違う治し方です。

病院の薬と同じように症状が無理やり抑えられるはずだと考えて飲んでいたら、いつまで経っても漢方薬では治りません。

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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