ベーチェット病+アトピー+月経不順の治療体験例
病名・病気・症状
病院で診断された病名です。
- ベーチェット病、肉芽腫性口唇炎。(病院によって診断が違った)
- アトピー(顔、首)
体全体の状態
全身の状態から特にチェックすべき症状です。
- 唇が異様に腫れる。
- 口の両端が常に切れている。
- 顔の湿疹。(頬から顔の横にかけて赤みのある湿疹が広がっている)
- よく目がかゆくなる。
- 夜中の目覚めがあり、毎日、睡眠が浅い。
- 月経不順になりやすい。(ピルでコントロールしていた)
- お腹がよく張る。
- 足がむくむ。
- 便秘になりやすい。
年齢・性別・お住まい
28歳、女性、大阪府堺市
病気の期間
当店に来るまで複数の病院で5年間、治療した。
病院での治療では全く治らず。逆に顔や首の湿疹などはひどくなった。
当店での治療結果
顔や首の湿疹は最初の2週間で治り、その後、何度か復活しかけましたが4ヶ月くらいで完治。
唇の腫れ、口内炎、口角炎は、難病だけあって、時間がかかりましたが、治りました。
月経もやや遅めの周期でピルなどホルモン剤を一切飲まずに自然に来るようになった。
当店で相談する前の病院の治療
複数の病院で合計5年間の治療をしてきたが、結局、状態は全く良くならないどころか、徐々に悪くなってきた。
1 最初は免疫専門の病院で肉芽腫口唇炎と診断され、1日ステロイド5mgを服用。
2 大阪で有名な国立の大学病院で不全型ベーチェットと診断される。
1日にステロイド20gを服用。他、いろいろな薬を服用。一度にスーパーの袋2袋分位、薬を飲んでいた。
3 皮膚科で肉芽腫と診断される。
アレグラ、ルソッドを服用。
4 顔の湿疹は汗疹(あせも)と診断される。
病院の治療での問題点
ステロイドを飲んだり、塗っている間は炎症を抑えてくれるので、口角炎や口内炎が、やや減ったり、湿疹がおさまったりするが、根本的な原因を分析しようとする姿勢がないので、治療が全て、表面上だけになっている。
薬の効果の時間が切れるときれいに再発し、根本的治療は5年間全く進まなかった。
当店で判断した証(体質)
初回に判断した病的体質の要素である証です。
- 顔と首の湿疹は、ところどころコロニーができているので、汗疹(あせも)ではなく、菌による湿疹だと判断した。
漢方的な体質判断は、免疫のコントロールがうまくいかないことと、体丈夫に余分な熱が滞る【肝熱の証】【上焦の熱証】によるものと判断。
- 唇の腫れ(ベーチェット)、口内炎、口角炎は大腸の余分な熱が体の上半身に伝わる状態と胃に熱を持ち逆に他の消化器系が疲れる状態である【上焦の熱証】【胃熱脾虚の証】【裏熱の証】によるものと判断。
証としては以上の4つの証が混ざり合っている体質だと判断しました。
治療方針
初回は、ベーチェット症状と顔と首の湿疹を同時に治療できないと判断して、アトピー治療から入ることにした。
ベーチェット症状の治療は、顔と首の湿疹を治る経過をみて、切り替えていくことにした。
月経不順に関しては、ベーチェット症状とアトピーと関係していない感じだったので、平行して治療することとした。
治療経過
※当店は毎回、全身の状態の変化をお聞きしますが、ある程度の期間、治療された方は最初の1ヶ月目までは詳しく書いていますが、それ以降は、ポイントだけに絞って書いています。
【2週間後】
顔の湿疹は、ほぼなくなったが首はかゆみが残っている。
唇の腫れは引いたが、体調によって腫れたり、引いたりするとのこと。
新たな口内炎はできなくなった。
顔や唇、口内炎は良くなってきたが、月経不順はマーベロンをやめたせいか、40日目になっているが来ない。
首の湿疹は細菌系の影響が強そうなので、漢方の抗菌的な処方を基本の処方と一緒に飲んでもらうようにした。
月経がこのまま放っておくと来ないかもしれないので、昼に水の巡りと整えながら、血を補う【水滞の証】と【血虚の証】を整える漢方薬を加えた。
【6週間後】
顔、首ともに湿疹はなくなった。
しかし、唇が腫れるようになり、新たな口内炎ができるようになった。
生活を詳しく聞いてみると、お菓子をたくさん食べているようだ。
唇の腫れや口内炎は、そのタイミングと一致しているとのこと。
その方の合わせて、お菓子を控えていく方法を考え、アドバイスした。
前回、ピルはやめてから、来ていなかった月経は、昼に漢方薬を加えることによって48日目で来た。
昼の月経不順のための処方は、そのまま続けてもらい、メインの基本処方は、体上部の熱、胃の熱を鎮め、消化器の気を補う【上焦の熱証】【胃熱脾虚の証】を調整するものに変更した。
【2ヶ月後】
最初の2ヶ月まで調子よかったが、首の湿疹が復活しつつあり、唇は前回、基本処方を変えてから、良くも悪くもなっていない。
口の端が切れ、口内炎も出来始めた。
どうも、前回の漢方薬は、あまり良くなかった感じ。
体上部の熱を鎮めて、粘膜を作らせるために血を増やし、肝の臓の熱を鎮める、【上焦の熱証】【血虚の証】【肝熱の証】を調整する漢方薬に変更した。
月経不順のための処方は、温めて熱を増やす方向性があり、今の状態だと余分な熱は唇の腫れや口内炎をひどくする可能性があるので、月経不順のための漢方薬は中止。
【4ヶ月後】
2週間ごとに、症状に変化に合わせて、漢方薬の種類や構成を変更してきたが、大体は、【上焦の熱証】【血虚の証】【肝熱の証】を調整する漢方薬で落ち着いた感じ。
唇の腫れはなくなり、首の湿疹もなくなった。
月経不順のための漢方薬は飲んでいないが、月経は自然周期で10日遅れな感じ。
ほぼ、治った感じ。
【6ヶ月後】
唇の腫れと首の湿疹が復活してきた。
どうも、食生活の乱れが唇の腫れと首の湿疹に響いているよう。
漢方薬で治っていくのだけれど、食生活の乱れで後戻りさせている感じ。
「ちゃんとした食事をしよう!」と言う理想論は語るのは、簡単だけど、「わかっちゃいるけど…」が食養生の難しいところ。
一緒にいろいろと話し合って、徐々に食事を整えていけるプランを考えた。
漢方薬は、細かな調整をしていたが、大体は同じ方向性のものを飲んでもらっていた。
【8ヶ月後】
月経が自然周期で35日で来るようになった。
月経痛も今まで立っていられないくらいだっけれど、今回、何も不快な症状がなかった。
漢方薬は、【上焦の熱証】【血虚の証】【肝熱の証】の調整に血の巡りが悪い【瘀血の証】を整える部分も合わさったものをメインとした。
血の巡りは月経周期や女性ホルモンとも関係するため、ベーチェットの治療でやっていることが月経不順にも役立ったのだと思われる。
【16ヶ月後】
途中、手湿疹なども発生して、漢方薬もそれに合わせていろいろと変更したが、唇の腫れ、口内炎、口角炎を治す方向性としては、【上焦の熱証】【血虚の証】【肝熱の証】【瘀血の証】を調整する漢方薬とし、手湿疹は、体表面、手足の余分な水の巡りが悪くなる【表の水毒の証】を調整する漢方薬としていた。
唇の腫れはなくなり、口内炎はできなくなり、口角炎で唇の端は切れなくなった。
治療経過まとめ
実はこの後も病的ではないが、唇の腫れが気になる程度であったりしました。
治療期間が長いように思われるかもしれませんが、相談に来られたときは、某有名大学病院なども合わせて5年間治療して、何も治っていませんでした。
毎回、悪化するときは食べ物と関係していた。
当たり前の話だけれど、結局、普段の生活は慢性病に深く関係している。
根本治療は、体質に合った漢方薬と悪い体質を作り出している生活習慣の調整という両輪が揃わないと、完治にも時間がかかります。
また、食事や運動を良いものにするというと、「一般的に良いこと」をアドバイスされることが多いですが、生活を整えるのも、その人の『体質』と『精神』と『生活習慣』に合わせた方法を考え出さないと、付焼き刃なものとなり、結局、続かないし改善もできないことが多いです。
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