片頭痛とは(病院の頭痛の治療方法)
こちらのページでは、頭痛について病院での治し方について解説をしています。
病院では実際に、どんな検査や診断、治療をしているのか、また実際の病院の治療は、どんな結果になるのかを簡単にわかるようにまとめています
記事内容は、引用先として医者が参考にしている世界的な基準の医学書や近年の治療のガイドラインや医者がマニュアルとしてしようている。治療指針などをもとに書いています。
頭痛について
頭痛は他の病気に伴って起こることが多い症状ですので、次の2つに分けて考える必要があります。
【原発性頭痛】
他の病気に伴って起こる頭痛ではなく、純粋に病気としての頭痛です。
病気としての頭痛には、3種類あり、片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛、薬物乱用頭痛があります。
【二次性頭痛】
他の病気に伴って起こる頭痛は、歯痛や肩こりと共に起こる頭痛から脳腫瘍まで、それこそ無数に考えられます。
ここでは、片頭痛について説明します。
重要なのは診察
二次性の頭痛は、脳梗塞や癌など、命に関わるものもあるので、頭痛の治療の際に必要なのは、頭痛単体なのか? 何かの重病や他の病気に伴っている頭痛なのかを分ける必要があります。
原発性の頭痛なのか、二次性の頭痛なのかをしっかりとわけて考えないと取り返しのつかないこともあります。
以下の症状は、頭痛と共に発生した場合は、特に警戒しないといけない症状です。
メルクマニュアルより引用:
◎ 感覚または視覚の変化、突然の筋力低下、協調運動障害、けいれん発作、発話困難や話を理解することの困難、眠気や錯乱などの意識レベルの変化(脳疾患を示唆する)
◎ 発熱と項部硬直(あごを胸につけようとすると痛みが生じ、ときにあごを胸につけることができない)
◎ 突然の、激しい頭痛(雷鳴頭痛)
◎ こめかみの圧痛(髪をとかす際など)またはかむときのあごの痛み
◎ がん、または免疫系を弱める病気( 免疫不全疾患)がある
◎ 免疫系を抑制する薬の使用
◎ 眼が赤くなり、光の周りに虹のような輪が見える(光輪視)
二次性頭痛は、無数の病気の可能性が、考えられますので、今までの病歴や、他の症状が他の病気のものではないか?を診察によって考えます。
薬物乱用性の頭痛もありますので、飲んでいる薬を全部、調べる必要もあります。
これらを詳しく調べた結果、はじめて、二次性頭痛でなければ、病気としての頭痛として、診察していきます。
片頭痛
他の病気に伴う頭痛でなかければ、病気としての頭痛と考えます。
片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛、薬物乱用頭痛があり、片頭痛は頭の片側、もしくは両側にズキズキ、脈打つ痛みが起こります。
明るい光や大きな音などで悪化することもあります。
吐き気、嘔吐も伴うこともあります。
片頭痛のメカニズム
他の人よりも神経が過敏で第5脳神経(三叉神経)が刺激されたときに起こりやすいです。
第5脳神経は、眼、頭皮、前頭部、上まぶた、口、顎から脳に向かって刺激を送ります。
この神経が刺激を受けると炎症物質を出して、その炎症物質で頭痛が起こります。
『なぜ、刺激を受けやすいのか』の原因は、はっきりとは、わかりません。
いろいろと関係しています。
片頭痛の原因
片頭痛の原因は、個人差もあり、基本原因不明ですが、以下のことで片頭痛が発生しやすくなります。
【片頭痛の原因】
◯女性ホルモン剤のエストロゲンやピル(経口避妊薬)
◯睡眠不足。
◯雨の前の日などの気圧の変化。
◯アルコール
◯空腹。
◯感覚的な強い刺激(閃光や強い匂いなど)
◯ストレス
病院での治療
病院の治療で完治させることはできません。
病院での治療は、なるべく頭痛をコントロールすることにあります。
1 頭痛が起こった日などの日記をつけて、頭痛の引き金になっているかもしれないものを取り除きます。
2 痛みを抑える薬を使います。
頭痛で使用される病院の薬
◯バファリン錠:鎮痛効果と解熱効果があります。
◯ボルタレン錠:鎮痛効果と炎症と抑える作用、解熱効果があります。
◯ナウゼリン錠:胃腸機能を整え、吐き気を抑えます。頭痛は吐き気を伴うことが多く、自覚症状がなくとも胃がダメージを受けていると考え、この薬を使用します。
◯イミグラン:脳血管を収縮させ、血流を促し、脳に対して炎症を起こす物質を抑えます。
◯ゾーミック:片頭痛が起こるきっかけになる三叉神経の電気刺激を抑えます。
セロトニンに働きかけ、脳血血管を収縮させ、血流を促します。
◯レルパックス:セロトニンに働きかけ、脳血血管を収縮させ、血流を促します。
◯マクサルト:セロトニンに働きかけ、脳血血管を収縮させ、血流を促します。
◯アマージ:セロトニンに働きかけ、脳血血管を収縮させ、血流を促します。
病院で治療する際のポイント
片頭痛は、人によって、様々な原因が考えられます。
注意していただきたいのは、片頭痛は、原因がわかっていません。
これらの薬はどれも、痛みを一時的に抑えるもので、片頭痛の本当の原因を治療するわけではないので、根本治療にはなりません。
また、病院では漢方薬も体質を診断しないで、処方するため、一時的な頭痛を止める薬のような扱いで処方しますが、漢方薬には、痛みを抑える成分が含まれているわけではないので、体質分析もせずに呉茱萸湯や桂枝人参湯、五苓散、鈎藤散、葛根湯などを使ったところで、何も効果は発揮しません。
★当店では、全身の状態をしっかりとみて、あなただけの体質を判断して、あなたに最適な漢方薬をお選びします。
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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 片頭痛 メルクマニュアル(家庭版)◯ 片頭痛 メルクマニュアル(プロフェッショナル版)
◯ 頭痛の概要 メルクマニュアル(家庭版)
◯ 慢性頭痛の診療ガイドライン2013
◯ 今日の治療指針:医学書院
◯ 治療薬マニュアル:医学書院
◯ 今日の治療指針:医学書院
◯ 治療薬マニュアル:医学書院
◯ 各種薬の添付文書