漢方薬相談ブログ

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病院では漢方薬が効いているかどうかを判断できないのはなぜ?その理由の解説

「漢方薬って、効いているのかどうかよくわからない」

病院の薬では、全然、良くならないので、漢方薬を飲んでみたけれど、これまた効果がよくわからない。

大体の人がそんな感じになっているのではないでしょうか?

これ、実は、漢方薬に対する根本からの大きな誤解が関係しています。

その誤解とは、「漢方薬って西洋医学の薬の補助的な位置付け」だと思っていること。

メインの治療は、西洋医学の検査や薬を使うけど、漢方薬はあくまで補助で使うみたいな。

一般の人に限らず、漢方薬を出している、当の医師もそう考えていたりすることが多いです。

しかし、漢方薬と西洋医学は、全く違う医療となります。

この全く違う治療をしていることがわかっていないと、漢方薬の効果はわからないし、漢方薬をいくら続けても治ることがありません。

実は、『医師や一般の人は漢方薬が効いているかどうかの確認ができません』

「えっ!?だって、自分の相談した症状が治ってくれば効いているのでしょ?」と思われるかもしれませんが、漢方薬は、病院の薬のように症状を抑えることが目的ではないので、最初の1、2ヶ月は、自分が気になっている症状から治ってくるとは限らないのです。

ニキビを治したくて十味敗毒湯を飲んでみた。

当然、ニキビに効いてニキビがなくなってくると考えますよね。

確かに最終的にはニキビをなくしてくれますが、飲んでいる最初の2、3週間で、ニキビに全然、効かなくても、実は体内では、ちゃんと効いている。ということもあるのです。

東洋医学も西洋医学も、同じ「医学」という名称がついていますが、本当に似て非なるものなのですね。

漢方薬の効果がわからないので、次々に漢方薬を変えていったりする人や、効果がわからないけれど、6ヶ月間、同じ漢方薬を飲まされている人は、今後も治らないと思うので、ぜひみてもらえたらと思います。

今回は、漢方薬は、西洋医学の薬と、どう効き方が違うのか?

この全く違う部分を解説し、漢方薬の特殊な効き方自体がわかっていなければ、実は漢方薬で根本治療が難しい理由を解説します。

医者の薬の効果の考え方

漢方薬の効き方を知るためには、「そもそも病院の薬の効果とはどんなものなのか?」を正しく理解する必要があります。

この部分が実は、曖昧なのです。

なんだったら、医者ですら、病院の薬の本来の役割ってわかってるのかな?と思うことさえあります。

病院の薬は、基本は、何かの症状(状態)を薬の成分で直接、抑えます。

例えば、鎮痛剤は、痛みを抑える成分で一定時間だけ痛みを抑えます。

胃痛であれば、胃酸を抑える成分の薬を使います。

この時に気をつけないといけないのは、あなたの胃痛の原因が、胃酸の出過ぎかどうかは実はわからないこと。

病院の薬の目的は、症状だけを一定時間、抑えるだけなので、原因はあまり関係ありません。

痛みやかゆみ、めまいなどは、何かの原因で発生しますが、症状自体は、何かの原因を知らしめるために発生している警告サインでしかありません。

ですので、症状だけを抑えても実は治療にならないのです。

例えば、頭痛の中には、不要な熱がこもっていることが原因の場合がありますが、この原因を知らせるために発生した痛みのみを一定時間だけ抑えるのが、病院の薬の役割で、頭痛の原因になっている不要な熱に関してはノータッチとなります。

ですので、薬をやめたら、再発しますし、病院の薬の確認方法は単純で、痛みが一定時間だけ取れているかどうかだけをみればいいのです。

『原因とは無関係、原因を知らせるための症状を抑えるだけ』

これが病院の薬の効果となります。

漢方薬の効果とは

漢方は治療の目的が西洋医学とは全く違います。

大きな違いは、漢方薬には、直接、症状を抑える成分や女性ホルモンなどの成分が含まれているわけではないということ。

漢方薬は、症状を抑えることが目的ではなく、症状を発生させている原因を治します。

これは、大きな違いです。

漢方で、いろいろな症状をお聞きするのは、その症状を直接、抑えるためではありません。

症状や体の状態から、原因がどうなっているのかを分析します。

原因を見つけるためには、体全体のバランスをみる必要がありますので、全身の症状や状態、気になることを調べていきます。

例えば、漢方では湿疹の原因が胃腸で、下痢という症状が湿疹と関係していたりします。

そうなると、胃腸を治すことが湿疹の原因を治すことになるので、漢方薬を飲み始めても最初は、湿疹が治らずに、僕の方も、「便はどうですか?」とか「オシッコの回数はどうですか?」と一見、湿疹と関係ないことばかりを聞くことになるのです。

でも、この胃腸の調子を確認することが漢方薬が効いているかどうかに関わっているのです。

症状ではなく、病気の原因を探す

原因の分析は「湿疹がある」「頭痛がする」「下痢がある」「のぼせる」などなど、全部で20個の症状があったとしたら、それら、全部から分析します。

そして、それらすべてを総合的に判断して、原因、つまり東洋医学的な体質を診断します。

ここで勘違いする先生がいますが、1つの漢方薬が、いろいろな症状を直接、抑えるわけではありません。

病院の薬は、症状を抑えることが効果なので、漢方薬も症状を抑えるもの、もしくは、症状を治してくれるものだと勘違いしている先生がいます。

漢方薬においての症状は、あくまで原因を分析するための情報でしかありません。

漢方薬は、症状を治すのではなく、いろいろな症状を発生させている根本の原因を治療するから、1つの漢方薬で、いろいろな症状が治るのです。

例えば医師が漢方薬の効果を確認できないのは、最初に東洋医学的な原因を調べもせず、ツムラなどの漢方薬メーカーから貰ったマニュアルをみて、症状や病名に当てはめて、漢方薬を選んでいるからです。

西洋医学の病名は、漢方とは何の関係もありません。

また全身の状態を聞いてもいないし、東洋医学的な原因分析していないのであれば、言わば、適当に選んでいるのと変わらないから、『医師が、その漢方薬を効いたかどうか』を判断することはできないのです。

自分の症状がわかっていても効果はわからない

同様に一般の漢方医学理論を知らない人がネットやAIなどで、自分で飲んでいる漢方薬が効いているかどうかを判断することはできません。

なぜでしょう?

医師は、漢方薬を選ぶために、自分の症状や状態は、聞いてくれなかったかもしれないですが、自分の症状は、わかりますよね。

ところが、これにも問題があります。

漢方薬は症状を直接、抑えることが目的ではありません。

いろいろな症状を発生させている病気の原因を調整することが治療目的です。

つまり、漢方薬は、症状を当てはめていって選ぶのではなく、病気の原因を考えなければならないのは、医師と同じなのです。

確かに自分の症状は当然、自分でわかりますが、漢方薬に書いてある症状は、病気の原因を分析、判断するためのヒントであって、『その症状、そのものを治すわけではない』のです。

「私の湿疹の原因は、胃腸だから、便とオシッコと胃の調子を見ていこう」ってなるでしょうか?

漢方薬は、病名や症状を直接、治すものではなく、『原因』を調整して治すものなので、原因が分析できていなかったら、適当に漢方薬を選んだことと一緒なので、効果があるかどうかは、『運』に頼るしかありませんので、効いているかどうかは確認できないわけです。

なので、自分の症状がわかっていても、結局、病気の原因はわからないままなので、『漢方薬が効いているかどうかもわからない』のです。

漢方薬の治り方にはいろいろある

病院の薬は、「自分の気になる症状がなくなるか?なくならないか?」

オンかオフというわかりやすい効き方をします。

漢方薬は、全身の症状や状態を分析して、1種類だけ漢方薬を選びます。

仮に20個の不快な症状があれば、1種類の漢方薬で20個の症状を治そうとします。

この時に、都合よく、20個の症状が、一辺に同じように治ることはありません。

また、漢方薬は、病院の薬のように症状がなくなるかどうか、オンオフのような、わかりやすい治り方はしません。

例えば、アトピーなら、かゆみの回数が徐々に減るとか、湿疹の面積が減っていくとか、専門家じゃなかったら、気づかないかもしれない治り方のサインを出します。

また、自分が治ってほしいと思う症状から治るかどうかもわかりません。

アトピーの人が、湿疹やかゆみが変わらないで、「下痢」や「頻尿」からよくなってくる場合もあります。

また、治る期間も決まっていません。

処方されたものが、1ヶ月分になっていたとしても、それは販売上のことで、漢方の場合は、誰のどんな症状でも1ヶ月で治るわけではありません。

正に人それぞれ

ずっと変化がなくてとも1ヶ月以上経ってから、効き始めることだってあるのです。

また、ちぐはぐに治ることもめずらしくありません。

例えば、20個の症状のうち、ものすごく良くなった部分10個、悪いままの部分8個、悪くなってしまった部分2個。

なんてこともあります。

この場合、どうしますか?

『同じ漢方薬を続けますか?』

『違う漢方薬に変更しますか?』

期間の問題もあるので、『どれくらいの日数、飲めばいいのか』の問題もあります。

これらを踏まえて、漢方薬の効果を確認しようと思ったら、最初に『原因』を分析して、『治療の目的と方針』を立てて、漢方薬が原因に対して、どう効くのかを想定して、次回、漢方薬を飲み終わった時も、全身のチェックが必要になるのです。

ですので、医者も一般の方でも漢方医学理論の専門知識がなければ、『そもそも何をもって効いている』かが、わかっていないので、漢方薬の効果の確認が、できないのです。

そして、「漢方薬ってなんかよくわからない…」で終了となります。

当店では、人それぞれの体質を分析して、その人独自の原因に合わせて漢方薬をお選びします。

ご希望の方は、ネット相談や店頭相談の予約カレンダーを貼ってありますので、ご相談ください。

あなたの現在の体質や原因を判断して、治療方針をご提案いたします。

相談は無料です。

●アトピーやニキビなどで、お悩みの方は、こちらの「漢方無料相談」から送信してください。

●お問い合わせは、こちらから送信してください。

●店頭相談のご予約は、こちらから、ご予約ください。(店頭も初回の相談は無料です)

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方方意ノート:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ 金匱要略ハンドブック:医道の日本社
◯ 傷寒論ハンドブック:医道の日本社
◯ 素問:たにぐち書店
◯ 漢方治療の方証吟味:創元社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 図説東洋医学:学研
◯ 中国医学の秘密:講談社
◯ 陰陽五行説:薬業時報社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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