妊婦さんに、とっても冷たい妊娠加算(漢方動画#1)
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追記(2018/12/15)
「妊婦加算」見直しを “今の仕組みは理解得られない” 自民 NHKニュース
妊婦さんイジメのような、妊娠加算が見直されることになったようです。
ネットなどの批判の高まりから「今のしくみは理解を得られない」として見直されるみたいですが、逆にいえば、これを決めた時は、厚生省も医者も理解を得られると思っていたということですよね。
なんか、この一般の人との感覚の違いが、本当に体のことをまかせていいのか?と思っちゃったりします。
漢方薬の中には堕胎薬もあります
世界の中でも、ダントツの子供不足!少子高齢化が問題になっている日本ですが、政府は、更に子供をつくる意欲を下げるよう頑張っているようです。
健康保険は大赤字で、その借金を下げるために医師の診療報酬を下げていますが、その裏で、こんな値上げ政策もやっているようです。
医師会との何かがあるのか?と思うのはヨミすぎ!?
漢方薬の中には堕胎薬もあります。
いわゆるあえて流産させる薬ですね。
桂枝茯苓丸や桃核承気湯などが、妊娠時には、堕胎薬にも当てはまってくる薬です。
マニュアル処方の怖さ
桂枝茯苓丸や桃核承気湯は体内の血のもっている熱や腹中に溜まった熱を冷やしたりします。
桃核承気湯などは、便秘の症状に合わせる(決して便秘薬でない)こともあります。
妊娠すると便秘になりやすいですが、医者は漢方の医学理論を知らずにマニュアルで処方するので、桃核承気湯を便秘薬だと思って、処方しているケースがあります。
ですが、桃核承気湯は、堕胎薬としても使用することがあるので、漢方薬で余分な熱を冷やして、血や気を巡らせる薬の場合は、慎重に、慎重に処方を考える必要があります。
同じ漢方薬でも体質によって毒にも薬にもなります
漢方薬のおもしろいところは、妊婦さんに桂枝茯苓丸などをあえて、使うこともあります。
実際に、昔、うちの患者さんで、妊娠してから不正出血があり、腹中に血腫ができた患者さんがいましたが、桂枝茯苓丸で余計な血の塊を解消することによって、無事、出産されました。
桂枝茯苓丸が堕胎薬なのか、流産防止のどっちに使うのかを思われるかもしれませんが、漢方薬の治療目的は、バランスをとること。
例えば、通常の妊娠した人の血の巡りや熱の状態が0レベルだとして、さっきの血腫が形成された人が血が巡らずに熱も余分に溜まっているレベル3状態だとしたら、桂枝茯苓丸でマイナス3してあげれば、0レベルのちょうどよいところになります。
それを例えば、桂枝茯苓丸を元々、0レベルの人に飲んでもらうと、マイナス3になってしまうので、流産になってしまいます。
つまり、桂枝茯苓丸や桃核承気湯は、通常時は妊婦さんに関して堕胎薬的な効果があると注意しなければいけませんが、漢方薬の効果はあくまで目安です。
最後は、その人の体質に対して合わせますので、必要であれば、堕胎薬の桂枝茯苓丸が、正反対の無事出産を迎えるための安胎薬に変わります。
漢方薬は、体質によって、毒にも薬にもなるのですね。
医者がやっているような病名や症状だけをマニュアル的にあてはめて、処方する方法がいかにおかなしな方法かが、こういった例からもわかります。
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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 基本診療料:厚生省
◯ 妊婦の外来受診 なぜ負担増?:読売新聞
◯ ツムラ医療用漢方製剤マニュアル
◯ オースギ医療用漢方製剤マニュアル
◯ 漢方方意辞典:緑書房
◯ 類聚方広義解説:創元社
◯ 勿誤薬室方函:創元社
◯ 漢薬の臨床応用:神戸中医学研究会
◯ 中医処方解説:神戸中医学研究会