漢方薬相談ブログ

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漢方薬が効いているか?その確認方法

漢方薬が効いているのかよくわからない?

うちに漢方相談に来られた方が、過去に他の病院や漢方薬局で漢方薬を飲んでいた時の話です。

一般的にも「漢方薬は、自然のものでやさしいものだから、副作用なく、徐々に効いてくる」なんてデマが常識になっていたり、実際、どこかの頭の残念な医者なんかが「漢方薬は効くのに3ヶ月〜半年かかる」なんてデタラメをそれっぽく説明したりしています。

多分、漢方専門である僕が、「その効くまでの3ヶ月〜半年の根拠は何ですか?東洋医学理論で説明していください」っていうと、得意のオールスルーか逆ギレスキルを発動させるのは、想像するまでもないですね。

ここまで前フリしていますから、当然、漢方薬は効果が現れるのに3ヶ月も4ヶ月もかかりません。

どれくらいで効果が現れるかというと…

漢方薬の効果は体質と漢方薬の種類による

病院の薬は、どれくらいで効いてくるか決まっています。

一律ではないですが、大体、消化吸収されれば、有効成分が血の巡りにのって効果を発揮するので、鎮痛剤なら20分もあれば、効いてくると思います。

ところが、漢方薬は、どんな病気や体質に、どんな漢方薬を使うかによって、効いてくる時間も変わってきます。

基本的に風邪は、1包飲んで、効果があるかを確認します。

他にも急性の膀胱炎や急性のヘルペス、花粉症なんかも、1包とか、1日単位で効果があったか、治っているかを確認します。

でも、10年前からのアトピーを1日飲んで効果があったかどうか?なんて見方はしません。

効果が早い時は、1包、2包レベルの漢方薬ですが、効果を感じるためにあることを理解しておかないといけません。

病院の薬と漢方薬は別物

当たり前の話ですが、病院の薬と漢方薬は全く違うものです。

病院の薬は、基本的に1つの薬が1つの症状を抑えます。

鎮痛剤は痛みだけを止めるもの(厳密には熱も下げますが)。

咳止めは咳だけを止めるもの。

病院の薬の目的は一時的に症状を抑えたり、症状自体が発動しないように体内の働きをを遮断します。

いわば、化学成分で無理やり誤魔化すのです。

症状は1つだけだから、薬を飲んで治ったか?治っていないか?わかりやすいですね。

でも、漢方薬は、そもそも1つの症状を抑えたりすることが目的ではありません。

治し方が病院の薬と違うのです。

ですので、漢方薬の効果を確認するためには、まずは『病院の薬と漢方薬は効き方が違う』という当たり前ですが、誤解しがちなことを正しく理解しましょう。

漢方薬は症状を抑えるわけではない

そもそも漢方薬は、1つ、2つの症状を抑えるために飲みません。

漢方は症状の考え方が病院の薬と違います。

病院は症状を「とめなくちゃいけないもの」として、必死で、止めたりなくそうとしたりします(意気込みむなしく、その効果は一時的ですが)

漢方の症状の考え方は、『体の中のいろいろな要素のバランスが崩れた結果、症状が出ている』と考えます。

そう、症状は、本当の悪い奴ではなく、その後ろに黒幕がいるのです。

その黒幕を炙り出すためのものが不快な症状です。

だから、病院の薬みたいに症状だけを消してしまうのは、ケチなコソ泥ばっかり捕まえて、巨悪の黒幕を野放し!みたいな状態なのです。

こんな薬はいくら続けたって、根本的に治るわけがありません。

症状は根本原因をさぐるヒント

漢方では全身のいろいろな症状を探って、現在の病的な体質を分析していきます。

体内のいろいろな要素のバランスが崩れた結果、症状が起こっているので、逆に全身の症状から、体内の原因を探れるわけです。

漢方の場合は、例えば、頭痛だけであっても、全身の症状や状態を調べます。

なぜなら、漢方薬は痛みの物質を止める成分が含まれているわけではなく、頭痛を起こしているアンバランスを正すものだから。

なので、漢方薬の効果を確認するために、まず必要なのは、『全身の症状や状態を確認する問診をとること』です。

これが、ないのであれば、漢方薬を飲む資格もないので、医者がやっているような病名や症状だけでマニュアル的に漢方薬を選んでいる方法では、そもそも漢方薬での治療が始まっていないので、効果がわからなくても当たり前ですね。

全身の症状や状態を調べたら、次は、『漢方薬は自分が気になっている症状から、よくなるとは限らない』ということを知っておくこと。

例えば、頭痛が水の巡りが原因で起こっていて、水の巡りを促す漢方薬を選んだ場合、頭痛が治らずにオシッコの量が増えるという効果から始まるかもしれません。

この場合は、『オシッコの量が増える→頭痛がなくなる』というパターンを踏むので、漢方薬を飲んで頭痛が、治らなくても他の部分の体の変化に注目しておく必要があります。

この時、オシッコの量が増えることと、頭痛が治ることがつながらないと頭痛が治らないと判断して、『漢方薬は効かない』となります。

ですので、

1 全身の症状や状態を確認する問診をとること。

2 自分が気になっている症状から良くなるとは限らないことを知っておくこと。

3 どんな変化があれば、治っていることになるかを事前に把握し、飲んだ後の体の変化と答え合わせをすること。

4 症状の治り方は様々で、病院の薬のように症状が止まったり、なくなったりではないことを知っておく。

が漢方薬の効果を確認するための必要なことです。

『漢方薬の効果がわからない』というのは、『自分の気になっている症状から良くならなかった』から分からなかったのだと思います。

ポジショントークになっちゃいますが、要は、漢方薬を飲む前に病的な体質を分析できなければ、漢方薬の効果はわからないのです。

となると、当然、漢方の医学理論が必要なので、漢方の理論に対して無知な医者や素人の方は、『たまたま、ラッキーで良くなるかどうか』で漢方薬を試すしかないのですね。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ ツムラ医療用漢方製剤マニュアル
◯ オースギ医療用漢方製剤マニュアル
◯ 図説東洋医学(基礎編):学研
◯ 図説東洋医学(湯液編Ⅰ):学研
◯ 図説東洋医学(湯液編Ⅱ):学研
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ やさしい中医学入門:東洋学術出版社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 中医処方解説:神戸中医学研究会
◯ まんが漢方入門:医道の日本社

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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