心療内科は薬だけで鬱やパニック症状が治ると思っているのだろうか?
うちは、心療内科系の治療もやっているのですが、いつも不思議に思うのは、『医者は心の問題が、本当に薬だけで治ると思っているのか?』ということです。
心療内科に通っている人のお話を聞いていると、最初は、それなりに話を聞いてくれるところもあるようですが、2回目からは、症状を聞いて、薬を出しているだけです。
睡眠導入剤、抗不安薬は、特に変更もせずに同じように渡して、あとは吐き気止めなど、その時、その時の症状を聞いたなりの薬を追加で出すだけ。
カウンセリングが一切ないそうです。
ということは、こういう診察、治療の結果からみると医者は、心の問題が薬のみで治ると思っているようですね。
もしくは、治ろうが治るまいが知ったこっちゃないと思っているか。
多分、『知ったこっちゃない、こっちは、薬を配るだけ』に徹しているのでしょう。
大体、薬で心の問題が治るのであれば、薬で気を強くしたり、洗脳できるということですよね。
そんなわけがありません。
覚せい剤などのドラッグなら、その効果もあるかもしれないですが、合法の薬で、そんな効果はないのです。
なので、心療内科の薬を飲み続けても、心の病に落ちいった原因は何一つ変わることがありません。
心の病の原因は感情や気の強さや太さ
西洋医学的には、うつや、不安症、パニック症候群などは、脳内のホルモンの量だけが原因と考えているようです。
セロトニンとかドパーミンとか、確かに細かくみたら、脳内の化学物質が無関係ではないと思いますが、逆に、化学物質だけの問題でもないですよね。
うつ、不安、パニック、これらは、全て感情と関わっています。
ついでにもう少し詳しくみると、僕の治療経験上では気の強さや太さとも関わっています。
例えば、毎日が楽しくて、何の不自由もなく充実している状態で、鬱になったりするでしょうか?
なるわけがありません。
心に思うところがあるから、それが行きすぎて、心にダメージが蓄積して病気になります。
つまり、絶対に心に負担になる何か原因があるわけです。
この原因は、本人が意識できている場合もあるし、はっきりと意識できていない場合もあります。
また、実はわかっているけれど、知らないフリをしようとしている場合もあります。
パニック障害に関しては、他の精神疾患と違って、『何かのきっかけでパニックを起こすプログラムが脳に書き込まれてしまった』ということがあります。
心療内科の薬の治療にはゴールがない
心療内科の薬は、いろいろなものがありますが、簡単に言えば、どれも『脳を麻痺させる』『脳を鈍感にする』治療です。
脳が鈍感になって感じないようになれば、ストレスも受けないわけです。
だから、薬の処方と同時に、仕事なども休んで、ストレスから離れるようにアドバイスされます。
しかし、ここに大きな問題があります。
体も疲れ、傷ついたなら、休息が必要です。
体が回復すれば、また、元気に活動すればいいのです。
では、例えば、仕事場の人間関係でストレスを受け、仕事自体がうまくできない、コントロールできないストレスを受けている人が、一旦、休んで、また、復帰した時に、問題が何もかも解決していると思いますか?
もちろん、一時的な神経の疲れだけで、薬と休息で、一時的な精神の疲れがとれ、問題が解決することもあります。
でも、そんな軽い人は、それほどいません。
一時的に精神を休息させても、その間も『仕事に関わる問題は、何一つ解決しません』
心のダメージのきっかけになった原因は、自分が薬を飲み続けても1mmも変わらないのです。
ですので、ある程度、心療内科の薬を飲んで、その後、仕事に戻ったところで、瞬殺で前と同じ悪い状態に逆戻りです。
病院の薬で精神をリラックスさせ、原因からも離れて、英気を養うことも重要な治療とは思いますが、解決策ではないのです。
最終的なゴールは、『心の病になるきっかけになった原因を具体的にどうするのか?』
これを一切、考えていない心療内科には、治療のゴールがありません。
心療内科の治療は無駄な遠回りになる
治療の初期は原因から離れて、薬で脳をリラックス(麻痺?)させることも必要だと思いますが、結局のところ、『原因』をなんとかしない限り、実は何も変わらないのです。
心療内科の薬も2、3ヶ月飲んでも治らなければ、いよいよ、薬をやめて、原因と向き合わなければいけません。
ですので、何年も心療内科の薬を飲んでいる人は、その間の治療は、ただの遠回りなのです。
漢方薬も飲んでいたら、『いつか、自然にストレスがなくなる』なんて都合のよい魔法の薬ではありません。
漢方では、心や感情は、各内臓と結びつけて考えていて、体がダメージを受けると、心もダメージを受け、心がダメージを受けても体がダメージを受けると考えます。
その考えをもとに漢方薬は、体と心を治してくれますが、漢方薬もストレスの原因になるものを取り除いてくれるわけでもなく、そのストレスに対抗できる心と体づくりを手伝うことが目的です。
たまに、『半夏厚朴湯や抑肝散を飲んだら、落ち着きます』という人がいますが、漢方薬の目的は心療内科の薬のような気分を一時的に落ち着かせることが目的ではありません。
例え、それらの漢方薬で一時的に心が落ち着いたからといって、その漢方薬を続けていれば、仕事場の嫌な人が平気になるわけではなく、パニックにならなくなるわけでもないのです。
最終的なゴールは、薬も何も飲まずにストレスがないことですので、結局、薬を断つことも治療となりますので、長期間、薬を飲み続けている人は、遠回りをしているだけなのです。
根本的に克服するために必要なこと
心の病にはカウンセリングが必要です。
体質と精神の状態をみて、その状態に合わせて漢方薬を選べば、ストレスに対抗できる体に徐々に調整されますが、対抗、対応できる体が出来上がってきたら、次は、原因に対して、具体的にどう対応するのか?を考えなければいけません。
『漢方薬を続けていれば、自然に性格も変わる』なんて都合のよいことはないからです。
ですので、うちでは、ストレスに対抗、対応できる体づくりをしながら、今後、どう対応いていくかを一緒に考えていきます。
病院の薬も漢方薬も一時的に気分がリラックスできるからといって、それを飲み続けても治りません。
精神を変えるための行動や考え方の改革も必要です。
当店では、店頭に限らず、遠方の方でも、メールや電話、テレビ電話などを使って、問題解決のためのカウンセリングも行っています。
自分だけで、乱れた、自分の心の中の旅はできませんので、僕が考えやすいようにお手伝いをします。
漢方薬とカウンセリング、2つが揃って、初めて治療となります。
半年以上も、ただ薬(漢方薬も含む)を飲んでいるだけの人は、その治療を続けても、ただ薬の量や種類が増えていくだけですよ。
どちらにしても、最終的には薬を全部やめられていなければ、治ったことにはなりません。
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