効果を感じない漢方薬は飲み続けない方がよい?
うちに相談に来られた患者さんなのですが、それまで、病院で同じ種類の漢方薬を何年も飲み続けておられました。
うちに来たということは、お察しの通り、ツムラの漢方薬で全然、治らなかったから、うちに相談に来られたのですが、僕的には少し不思議に感じたことがあったので、素朴な質問をぶつけてみました。
『なぜ、その漢方薬で治らなかったのに何年も飲み続けたのか?』
これが僕には不思議でした。
これには以外な答えが返ってきました。
なぜ効いてない漢方薬を飲み続けたのか?
その答えは「やめるともっと悪くなるんじゃないかと思い、やめられなかった」とのこと。
そういう考えは、あまりに以外で、予想もできませんでした。
なぜなら、漢方薬は、人それぞれの原因にあったものを選んで、その選んだ漢方薬で良くならなかったら、それは合っていないということになるからです。
漢方薬は、その人独自の原因や体質と合っていない場合は、全く効果を発揮しません。
時には、時間がかかる場合もありますが、それでも、せいぜい長くて2ヶ月くらいです。
正味は、3週間から1ヶ月で変化が出なかったら、その漢方薬は合っていない可能性が高いです。
そんな漢方薬は何十年、飲み続けようと効果は出ません。
断言できますが、『漢方薬は3ヶ月から半年かかる』なんてウソです!
そんな根拠はありません。
たまに医者でこういう説明をする人がいますが、なぜ、医者が堂々とウソをつくのか理解に苦しみます。
漢方薬があっているかを確認する方法
漢方薬がちゃんと合っているものなのかどうかがわかるのは、実はある程度の期間(1ヶ月など)を飲み終わった後です。
漢方薬は、例えば、ステロイド剤のように決まった成分や効果があるわけではありません。
漢方薬の効果は『水を巡らせる』とか『温める』とか『余分な熱を冷ます』など、東洋医学独特のものです。
水の滞りがない人に、水の巡りをよくする漢方薬を飲んでもらっても、マトが外れていますので、何も治らないのです。
全身の症状や状態から、何がアトピーの原因なのかを分析して、その原因を治せると考えられる漢方薬を飲んでもらいます。
そして、『1ヶ月後に、本当にその漢方薬で良くなっているのか』を確認します。
この確認作業がないと、ちゃんとした漢方薬を飲んでいるのかどうかもわからないのです。
たまに患者さんが、「漢方薬を飲んだけれど、ちっとも良くなりません」と訴えると「おかしいな、効くはずなのに…」と意味不明なことを言う医者がいます。
こんな結果は当然で、漢方薬はその人独自の原因や体質と合っていない場合は、ウンともスンともいわないので、「ちっとも良くならない」というのは、医者が漢方薬を選び間違えていたか、体質や原因の分析が間違っていた、かなのです。
ただ、医者はその人の体質や漢方的な症状の原因は分析も診断もできないので、これに関しては、最初から何もしていませんので、実は、その漢方薬が効かなくて当然の結果なのですが。
どちらにしろ、何も変化がない場合は、漢方薬で現状維持ができているわけではなく、単に合っていないし、効いてないのです。
ですので、漢方薬を1ヶ月ほど飲んでもらったら、かならず『本当に合っているのか?』『分析した体質や原因は間違っていないのか?』を一緒に確認する必要があります。
間違った漢方薬を飲み続けると危険!
大して変化もないのに漢方薬を飲み続けることには、もっと大きな問題もあります。
漢方薬は症状を抑えたり、遮断するものではなく、その人の体質の弱点を調整して、自然治癒力で治るようにもっていくのです。
例えば、水の巡りが全然、悪くない人に水の巡りが良くなる漢方薬を飲ませ続けたらどうなるでしょうか?
やめたら悪くなるから続けたほうがいいでしょうか?
そんなわけありません。
オシッコや汗が出すぎて脱水するのです。
これを『壊病』といいます。(漢方薬によってより悪い状態である脱水状態になった)
最初に水の巡りが悪くないのに、水の巡りが悪いと分析、判断したことを『誤治』といいます。
ただ、保険適用のツムラの漢方薬を飲んでいる人は、誤治は心配する必要がないですね。
なぜなら、最初から、体質や原因なんて、分析も診断もしていないから。
漢方薬はツムラなどのメーカからもらったマニュアルをみて選んでいるだけなので。
逆に検査も診断もせずに薬を選んでいるので、より病気や症状が悪くなるか、たまたまラッキーで良くなるか、病院なのに根拠のない運まかせの賭けみたいな治療になっているようですね。
ということで、2ヶ月以上、同じ漢方薬を飲んでいるけれど良くなっていない人は、ちゃんと『今の状態がどうなっているのか?』『どういう風に治していこうとしているのか?』その根拠をきちんと説明してもらったほうがいいです。
『何も治っていないけれど、やめたらもっと悪くなる』なんてことは漢方にはありませんので飲み続けるかどうかは慎重に。
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