線維筋痛症とは?漢方薬で治りますが…ある条件が必須
八木アナが、この病気がわかり、治療のため、入院することになったようです。
線維筋痛症ってどんな病気なのでしょう。
『どんな症状があって、どんな検査がひっかかったりしたら、この病気だという診断になるのでしょうか?』
今回は、線維筋痛症の症状や検査方法、原因、治療方法などをわかりやすく説明したいと思います。
線維筋痛症について
睡眠不足や疲労に体のいろいろなところを抑えると痛む痛みがあるのが線維筋痛症です。
メルクマニュアルから抜粋してみます。
線維筋痛症は、睡眠不足や疲労のほか、軟部組織(筋肉、腱、靱帯など)に広がる、うずくような痛みとこわばりを特徴とします。
この病気は昔は、結合組織炎または線維筋炎症候群と呼ばれていましたが、痛みはあっても、炎症はないため、病名が変わりました。
また、女性に起こりやすい病気ともされています。
線維筋痛症の症状
線維筋痛症の症状には以下のものがあります。
◎ 全身の痛み、うずき、こわばりがあります。
特に首や肩、腕や胸、太腿、関節周辺などの筋肉や筋、靭帯などが痛みます。
◎ 眠れなくなったり、うつ状態、疲労を感じます。
逆にこれらの症状によって、痛みがひどくなったりします。
また、片頭痛や痛みを伴う膀胱炎、過敏性腸症候群を伴うこともあります。
ただ、線維筋痛症の症状を部分にわけて冷静にみてみると、『全身のいろいろな痛み』があって、『睡眠不足や不眠』、『頭痛』『下痢やお腹が張る』などですが、これって、普段からよくある症状とも言えるので、診断はそうとう難しいと思います。
『痛みは抑えたら痛むもの』と書かれていますが、『首や肩を抑えたらなんとなく痛くて、睡眠不足で疲れている』なんて誰でもありそうです。
線維筋痛症の検査
『体のどここが痛い!』というのは、単なる使い痛みやリウマチエリテマトーデスなども関係します。
痛みがあって、疲労があるというのは、それほど珍しくない症状なので、『他の病気じゃない!』ことを検査する必要があります。
赤沈、C反応性タンパク、CK、甲状腺機能低下症、C型肝炎などなどです。
線維筋痛症の病院の診断方法
『これが線維筋痛症!』と決定的に診断できるものはありません。
医学書なんかには『痛みと睡眠不足を伴うなど、特徴的である』なんて書いてあるけれど、現実を想像してください。
首や肘の痛みに別で睡眠不足、疲労もある状態なんて、結構、誰でもありがちです。
要するに、かなりしっかり綿密に細かく診断してもらわないと、病気の特徴からすると、誤診なんて、当たり前にあるんじゃないかと思います。
線維筋痛症の原因
病気の原因って、大きな誤解されていることが多いのですが、西洋医学で説明している大半の病気は『原因不明』です。
もちろん、線維筋痛症も原因不明です。
原因ではないですが、今のところ『どうも、脳の痛みを感じる部分が敏感になっているんじゃないか?』と考えられていますが、「なぜ、痛みを感じる部分が敏感になっているのか?」は何もわかっていないので、どこまでいっても原因不明です。
線維筋痛症の病院での治療方法
治療と呼んでいいのかどうかわからないですが、ストレッチ、運動、患部のマッサージ、体を温める、ストレス軽減、十分な睡眠をとる。ですね。
治療というよりも、健康になるための方法として誰でも知っていて、誰もがやったほうがいいことですね。
そもそも、「よし!やるぞ!」と決めて、ストレスが軽減できて、睡眠が十分にとれるなら、こんな病気にもなってないかもしれません。
病院って、こういう本末転倒なことを堂々と治療法として紹介しています。
「治療と呼んでいいのかどうか」と書いたのは、こういうことです。
その他は、薬があります。
薬は、言うまでもなく、対症療法です。
症状を一時的に抑えるだけで、何ら根本治療になりません。
不眠状態には、睡眠導入剤、抗うつ剤と使います。
眠れないよりは眠れたほうがいいですが、誤解してはいけないのは、『不眠が線維筋痛症の原因』だというわけではないので、睡眠導入剤や抗うつ剤をいくら飲んでも、肝心の線維筋痛症は、治らないと思います。
その他、痛み止めを使いますが、これも当然、その場しのぎなので、痛みを一時的に抑えることは有効ですが、線維筋痛症の治療にはなっていません。
薬の作用やメカニズムから考えると原因とはズレているため、『ちゃんと治すまでの一時的な応急処置』のように思います。
(そもそも原因不明ですが)
線維筋痛症の漢方薬
病院では原因不明、治す薬も症状を一時的に誤魔化すだけとなると、なんとなく漢方薬なら治るのじゃないかと思われるかもしれません。
もちろん、漢方薬で治療できます。
しかし、気をつけてもらいたいのは、『線維筋痛症を治す漢方薬』というものは存在しません。
漢方薬を選ぶ場合、病名や症状は関係ありません。
あくまで、その人の体質に合わせて、最適な漢方薬を探します。
痛みの場所が違う、不眠がある、頭痛がある、頭痛がない、疲労もいろいろな感じ方があります。
漢方の場合は、線維筋痛症の原因を考えるのではなく、その人ならではの『痛みの原因』、『不眠の原因』、『疲労の原因』、『頭痛の原因』を分析し、今度はそれらを総合的に判断して、その人独自の体質を診断し、その体質を治す漢方薬を選びます。
線維筋痛症という病名に効く漢方薬なんてありませんので、体質も分析しないで、そんな説明をする先生がいたら、それは詐欺ですね。
お気をつけください。
もちろん、そんな漢方薬は飲み続けても無意味です。
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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 線維筋痛症 メルクマニュアル(家庭版)
◯ 線維筋痛症 メルクマニュアル(プロフェッショナル版)
◯ 線維筋痛症:日本リウマチ財団
◯ 8. 線維筋痛症
◯ 9. 線維筋痛症 : 概念と治療
◯ 今日の治療指針:医学書院
◯ 治療薬マニュアル:医学書院
◯ 今日の治療指針:医学書院
◯ 治療薬マニュアル:医学書院
◯ 各種薬の添付文書