漢方薬相談ブログ

漢方薬相談ブログ

サプリメントで体調は良くならないし病気も治らない理由

  1. 厳選?したサプリメントを勧めていた
  2. 栄養素は実は大は小を兼ねない
  3. 東洋医学のすばらしい考え「陰陽」
  4. 病気は栄養素の不足だけで起こっていない
  5. 病気の原因は栄養素ではなく生活の中にある何か

最近のサプリメントって、宣伝が大袈裟というか酷いですね。

どこのサプリメント販売の会社も、『まるで悩んでいる症状や病気が治るかのような医療系のデータ』をこじつけて「うちこそ、最高のサプリメント!!」って感じで誇大広告しています。

サプリメントが好きな人もいると思いますが、正直、あれで、症状や病気を治すとか無理がありすぎです。

ネットでも『厳選したこのサプリだったら飲むべき!』みたいなネタがありますが、根本的にサプリ自体、意味がないと思います。

今回は、『サプリメントは治療にはならない理由』をお話させてもらいます。

元、サプリメントに超詳しかった僕が、サプリメントは、なぜ無駄なのか、具体的に解説します。

もう、これで無駄なサプリにお金を払う必要がありません。

厳選?したサプリメントを勧めていた

どのサプリも良いことの説明しかしないので、一体、どのサプリメントが、本当に良いのかがわかりませんよね。

実は僕は、漢方専門のお店をする前はサプリメントや生薬由来のサプリメントを漢方専門薬局などに卸売りする営業をやっていました。

中国から原料を仕入れて、パッケージをデザインし、サプリを販売するための医療データや販売用のポスターを作成したこともあります。

サプリメントのことならかなり詳しいです。

そんな経歴だったので、サプリって体調が良くなると勘違いして、色々なサプリを飲んでいました。(今となっては黒歴史です)

でもサプリメントというのはつまるところ、『ビタミンやミネラルが豊富』というだけのものばっかり。

効果は栄養素を補充するというものです。

よくある「このサプリメントで◯◯の病気が治った」というのはサプリ自体に、その病気を治す効果があるのではなく、ただのサプリを売るための宣伝文句です。

宣伝には、「効果には個人差があります」というのをつけないといけませんが、実際は聞かない人もいるというよりも、ほとんど誰にもそんな効果はない、宣伝が本当ならびっくりするくらいの超レアケースと思ってるくらいが現実です。

残念ながら、ある栄養素を補充しただけで、その病気が治るメカニズムなんてないし、治療ってそんな甘くありません。

ある栄養素を補っていたら、『たまたま治った』というレベルのことや完全に『嘘』を体験談として宣伝しています。

栄養素は実は大は小を兼ねない

もしかしたら、稀に栄養素が不足して、病気になっている人もいるかもしれません。

でも、本当にその栄養素が不足しているのか?

また、今の不調とその栄養素の不足が本当に関係しているのか?ということが問題です。

サプリメントの効果を発揮するものと知られているビタミンやミネラル、酵素などは、確かに不足してはいけないものですが、当然、必要な種類も必要量も個人差があります。

「良さそうなものであれば、なんでも体に多めに入れれば、良くなる!」なんて、人間の体の治療はそんな単純なものではありません。

確かに体を活動させていく上で必要なものですが、サプリメントの世界では、いろいろな成分は「ないよりはあったほうが良い」という理論しかありません。

効果の考え方も西洋医学と同じで『良いとされるもの』は、多い分にはより良いだろうという考え方です。

例えば、「誰かが良いと主張しているもの」を自分自身は毎日、使うかどうかもわからないのに貰い続けたらどうなります。

家の中がゴミで溢れることになります。

ゴミだったら捨てればいいだけと思うかもしれないですが、人間の体は、いらないものを捨てるにもいろいろな臓器の働きやエネルギーを使います。

家の中のいらないものを整理整頓して捨てるにも時間や労力が結構、必要ですよね。

でも西洋医学では基本、良いと思っている成分はゴミにならないと思っているし、捨てるための余分な労力を使うとも考えていません。

都合よく一方通行的に良い成分は、取れば取るほど良いとはならないのです。

サプリは『足し算こそ正義!』という低レベル単純思考なのです。

東洋医学のすばらしい考え「陰陽」

漢方(東洋医学)の基本原則には、陰陽の法則というものがあり、これは、物事には、良いも悪いもなく、正反対のものが、同じだけあって真ん中の位置が一番バランスが保たれているという考えです。

栄養素(サプリなど)で言ったら『多すぎても少なすぎてもダメ』

例えば、体を温めるために暖房をかけ続けたら、やがて暑くなって、冬でものぼせて気持ちが悪くなってきます。

逆に暑い時でも、冷房をかけ続けたら、体が冷えて体調がおかしくなります。

ベストなのは、丁度、真ん中。

温度でいったら、暑くも寒くもない26℃位。

健康も同じで、偏りのない真ん中の状態を保っていることがベストというのが漢方の考え方です。

実際、薬もサプリも有効成分という名の「良いとされている成分」でも、『最初から、実はいらない人』もいるし、必要であっても、『ずっと必要ということでもない人』もいます。

良い成分も摂り続ければ、逆に体が悪くなります。

病気は栄養素の不足だけで起こっていない

もっと根本的な問題もあります。

僕はサプリメントや栄養補給の全てが無駄だとは思いません。

僕はトレーニングをしていますが、おそらく生まれつき筋肉がつきにくいのか、トレーニングをしても、痩せるだけだったりしましたが、プロテインを飲むようになってから筋肉がつくようになり、痩せすぎだった体重も増えました。

しかし、トレーニングをしていない時、もしくは筋肉の修復が必要ない時はプロテインは飲んでいません。

なぜなら、プロテインは筋肉の修復のために飲むものだからトレーニングで筋肉が壊れていないのに飲んでも、余計なアミノ酸はゴミになり、ゴミ処理のために肝臓や腎臓に余計な負担をかけるからです。

つまりサプリメントを飲みたい場合、まず、サプリメントの有効成分である栄養素が、今の自分に本当に必要なのかどうかを考える必要があります。

他人の病気が治った体験談あなた自身の体質とは別の話です。

『自分の病気がその栄養素の不足と関係あるのか?』

『そもそも、その病気は栄養素の不足で起こっているのか?』を冷静に考えなければいけません。

毎日の食事で摂れないから必要だといっても、その栄養素が不足しているかどうかなんてわからないですよね。

まず食事を見直すのが本筋です。

そもそも、栄養不足だけで病気になることなんて、現代はそうそうないのです。

病気は食べ物だけでなく、いろいろなことが複合的に絡み合って発生します。

そして、大概が不足している栄養素の問題よりも、余計なものを食べていたり、食べる時間がおかしかったりと栄養素を足し算するよりも、先に余計なものを減らす『引き算の方が重要』だったりします。

食事が偏っているからとサプリを飲んでも、『サプリ自体が偏った栄養素』なのです。

仮に栄養素だけで治ったとしても(そんなことはないですが)長い目で見れば、バランスよく食事を摂る習慣をつけなければ、結局、サプリメントで偏った食事を続けていることになるので、これでは本末転倒です。

根本的に治るためには、サプリメントを飲むことよりも、今一度、自分の体質と生活を見直すことです。

病気の原因は栄養素ではなく生活の中にある何か

アトピーやPMSなど、いろいろな慢性病は、あなたの元々の体質に今の生活要因が影響して病気になります。

根本的に治りたければ、自分の体質を知って、自分の体質にとっておかしな生活をしないことが重要です。

結局、生活自体が変わらなければ、病気が一度、治ったように見えても、またその病気は再発します。

サプリというものを被せて、足し算して誤魔化しても、結局、生活全体を見直さなければ同じ病気になります。

サプリメントは手軽に栄養素を補給できて便利ですが、ただ便利なだけで、病気を治すわけでもないし、続けることによって体が悪くなることもあります。

そして、何よりも問題なのは、サプリで手軽に便利に体を良くしているつもりの習慣が、『手間をかけて、自分を見つめ直して自分を良くしていく機会やその精神を失っていくこと』です。

サプリメントが好きな人は、病気を軽く見ていたり、簡単に治ると甘くみている人が多いように思います。

結局、こういう人は色々なサプリメントを飲んだり、いろいろな店を渡り歩き、そのくせ、病気はちっとも治らないという事態に陥ることが多いですね。

●関節痛や慢性疲労で、お悩みの方は、こちらの「漢方無料相談」から送信してください。

●お問い合わせは、こちらから送信してください。

●店頭相談のご予約は、こちらから、ご予約ください。(店頭も初回の相談は無料です)

日本全国オンライン相談受付中!

※全国(北海道、青森、岩手、仙台、東京都内、群馬、横浜、富山、福井、滋賀、名古屋、京都、奈良、大阪、兵庫、岡山、福岡、大分、鹿児島など)からネット、メール、電話、LINEやメッセンジャーなどのテレビ電話などのオンライン相談を受付中です!

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

著者の詳細情報はこちら

FacebookTwitterInstagram