漢方薬相談ブログ

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うつ病は薬の効果では治せません。では漢方薬では治るのか?

鬱病(うつ病)患者さんは年々、増えていってるような感じです。

ネットの検索候補をみてみると薬の効果や副作用のことがよく調べられているようです。

もちろん、薬の副作用も問題ですが、それ以前に薬の効果で、うつ病を治そうとすることに無理があります。

ネットでは『うつ病に薬は効かない』というページもたくさん見られます。

全くその通りだと思います。

うつ病の真の原因やうつ病の薬のメカニズムを化学的に見ていけば、根本的に治らないことは、はっきりしています。

むしろ、投薬だけで治ると思っている医者の方がどうかしてるんじゃないかと思う位です。

じゃあ、病院の薬でダメだったら、漢方薬は?というと、漢方薬では治療は可能です。

がしかし、漢方薬も「ただ飲み続けていれば、いつか、うつ病が治る」といったものではありません。

漢方薬だけでは根本治療に到達できません。

精神疾患は明確に診断する定義はない

下記は厚生省が設定しているうつ病の定義です。

うつ病かどうかのチェック項目ですね。

厚生労働省 うつ病より引用:
表1 うつ状態でみられる症状
1) 自分で感じる症状
憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安である、イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない

2) 周囲から見てわかる症状
表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える

3) 体に出る症状
食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く

「眠れない」は単純に不眠症系の病気の可能性もありますが、その他の症状って、誰もが落ち込んでいる時にはあるようなことばかりです。

診断といっても明確な基準でもってしているわけではないのですね。

もちろん、この状態が普通だとか、大したことないと言っているわけではありません。

うつ病の分類を知っておいたほうがよい

分類的に原因からみて身体因性(外因性)、内因性、心因性(性格環境因性)と分ける場合があります。

身体因性うつ病とは、アルツハイマー型認知症のような脳の病気、甲状腺機能低下症のような体の病気、副腎皮質ステロイドなどの薬剤がうつ状態の原因となっている場合のことをいいます。

西洋医学的な治療の必要があるとすれば、この身体因性うつ病か重度の内因性うつ病です。

実は身内に長期間、精神疾患を患っている人がいるので、つぶさに観察してきた経験があります。

また、うちでは精神疾患の方を治療してきてますので、その経験からいくと、ほとんどの人は心因性(性格環境因性)だと思われる、うつ病でした。

心因性(性格環境因性)って難しい感じの言葉になっていますが、要は性格とその人を取り巻く環境の問題です。

うつ病の症状は誰にでもある

厚生省のうつ病の症状のチェック表は、要は人が落ち込んだ時の症状というか感情です。

僕は毎日、穏やかな感じで漢方相談をしていて、患者さんにも「優しそう」なんて、うちの嫁さんが聞いたら、怒りだしそうな身に余る良い評価をいただいていますが、根はサーフィンをしているせいか、本性はものすごく気が強く喧嘩っぱやいです。(もちろん、仕事でそんな部分は出ないように気をつけていますが)

趣味が多く、常に動いていないとダメな性格で息子からはサメみたいと言われます。

いわゆるイケイケな感じなのですが、では『うつ状態でみられる症状』なんか無縁かと言われると、もちろん、仕事のことや子供のことなんかで悩んだり、落ち込んだりすることもあります。

僕みたいなイケイケでも落ち込むことはあるわけです。

誰もが気分の浮き沈みはあるわけですね。

うつ病と気分の落ち込みの違いは、自力で復活させることができるかどうかです。

自力で復活させるためには真の原因を探っていく必要があります。

この時に病院の薬は自力の復活を助けるのではなく、脳を麻痺させ、問題を先送りさせているにすぎません。

現実のうつ病の原因

気分が落ち込んだ時に本当に全く、原因がないことはないと思います。

フロイト流に言えば、原因と思うものが潜在意識の無意識化にあって、現在の自分で認識できていないということもあるかもしれないですが、そんなのは稀れでうつ病の最初の落ち込みには、何らかの理由があるはずなのです。

うつ病の原因は人によって、それぞれですが、僕の治療経験上からいくと『仕事場の人間関係』『仕事自体』『親との確執』『将来に対する不安』『家族などに対する責任感』などが多いです。

最近、小学生のうつ病相談も多くなったのですが、子供の場合は『環境が合っていない』という原因が多いです。

うつ病の薬はいろいろありますが、大きく分けると『脳の興奮を鎮めるもの』『脳の興奮を促すもの』『睡眠時のようなリラックス感覚を促すもの』となります。

化学物質で脳内の興奮を上げたり、下げたりとするわけです。

さて、ここで現実的に考えてみましょう。

仕事場で超絶嫌味な感じで性格の悪い上司がいます。

その上司は、あなたはをことあるごとに攻撃してきます。

仕事上の関係なので、こういったことが毎日、続きます。

そりゃ、落ち込みます。

この問題、自分の気分が落ち込んだのは、脳の機能が突然、おかしくなったからでしょうか?

違います。例えば、この上司が左遷になって、どこか飛ばされ、自分の好きな人ばっかりの職場環境になっても、気分は毎日、落ち込むでしょうか?

そんなことはないと思います。

この場合、原因は上司です。

では、うつ病として病院から薬を貰ったとします。

医者は薬を配る能力くらいしか持ってないので、ただ、ただ薬を配るだけです。

薬は脳の興奮を鎮静させ眠りやすくなったりはしますが、気分の落ち込みの原因になっている上司の方の性格は、あなたが毎日、薬をせっせと飲もうと全く変わりません。

うつ病を本当に治そうとするのであればあなたが薬を飲めば、上司の性格があなたの好きな性格に変わらないといけないのです。

でも現実は、ただ単に薬を飲んでいるあなたが、徐々にやる気がなくなり、より動く気もなくなっていくという状態になっていくだけなのです。

この場合、真の解決方法は、『あなたが変わるか?』『上司が変わるか?』です。

そして、大体は、自分が何らかの形(気持ちや行動)で変わらないと解決はしません。なぜなら他人は変えられないからです。

理想論と思われるかもしれないですが、うつ病の薬自体の効果がどうとか、副作用がどうとかの問題ではなく、うつ病の薬は本当の問題解決と何の関係もないのです。

仮に心療内科が、薬でちゃんと治療をしているというのであれば、薬で気分を落ち着かせるだけでなく、同時に『真の問題をどうするのか?』を一緒に考えていく必要がありますが、僕が見聞きした情報からは、心療内科の当の医者が患者さんからみると重度のコミュニケーション不全という笑えないオチです。

漢方では心と体はつながっていると考える

医者は大きな勘違いをしたまま、漢方薬を扱っているので、うつ病など神経疾患の方に漢方薬を処方する場合も、抑肝散などを漠然と「神経を鎮静させる」みたいに勘違いして処方します。

医者漢方薬を使う時も西洋医学の薬の処方とやっていることが同じで、結局、脳の興奮を鎮めるか、促すかの感覚しか持っていません。

しかし、神経疾患で漢方薬を使う場合は、こんな単純で幼稚な思考では漢方薬が効果を発揮するように扱えません。

漢方薬で神経疾患を治療する場合も全身の状態を調整することを目的とします。

漢方の医学理論では、各臓器が感情を支配していると考えます。

解剖学的に嘘か本当か、ではなく、何千年の経験上、そう考えて治療したら、うまくいったので、各臓器で割り当てて考えたということです。

これは非常に理にかなっています。

インフルエンザで高熱の時に爽快な気分の人はいません。

逆に好きなことを積極的にしている時に気分はものすごく落ち込んでいるなんてこともありません。

ものすごく嫌なことを言われた時は胃がキュッ!と締まるのがわかります。

何百人の前で話さないといけないとなれば、喉が締まって、心臓がドキドキし始めます。

漢方の医学理論が考えるように、人間は感じたことだけで体のどこかの機能が変わってしまうのです。

漢方薬は体と心の治療を同時に行う

漢方では心と体は相互関係で考えるので、体を治せば、心も治ります。

逆に心を治せば、体も変わるともいえます。

漢方治療は、その人の感じるストレスとダメージを受けているであろう臓器を特定していって、体調と精神の両方を調整していきます。

ただし、体調がよくなったら、それでOK!というほど甘くはありません。

体調がよくなると『精神的にいろいろな事に対応できる力』がつきます。

これは『対応できる』ようになるわけではなく『対応できる力』がつき、状況を変化させる参加資格を得る事ができる感じです。

状況を変えることができる心と体になれば、真の原因に取り組む準備ができますので、真の原因の解決には『漢方薬で状況を変えることができるようになった』あなたの行動が鍵になります。

うちでは、体質と精神を分析して両方を治療します。

また、同時に真の原因にどう取り組んでいくべきかも一緒に考えていきます。

ですので、病院で治療する場合も漢方相談する場合も、あなたの仕事生活好きなこと嫌いなことなどを何も聞かない、もしくは、聞き方がヘタクソな先生には相談しても無駄です。

そんな先生は一緒に解決方法を考えるコミュニケーションスキルも能力も持っていません。

あなたの体質に合った漢方薬と状況を変えるプランの2つが揃った時にストレスなく自分のやりたいことができている自分に出会えると思います。

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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