漢方薬相談ブログ

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実は治す気がない!鍼灸師から聞いた整形外科の医者の裏話

  1. 実は治療と関わりがない医者
  2. 医者が鍼灸院を潰したがっている理由
  3. 整形外科で鍼灸治療する問題
  4. 腕のない医者はいらない

昨日、鍼灸の人達と飲み会をしていた時、ショックな話を聞きました。

昨今の鍼灸業界の話を聞いていると、『医者は個人の鍼灸院を潰したがっている』と思う。ということを聞いたのです。

「なんで???」

僕にとっては、全くわけがわかりません。

病院の治療は、整形外科に限らず、応急処置や一時しのぎの治療なので、根本的な治療を目指す東洋医学である鍼灸などは、「これから、ますます必要性が増してくる」と考えていたので、びっくりしました。

現に僕も過去に、人差し指の靭帯を断裂した時に、医者の腕と西洋医学の信頼性を試すために6つの別々の病院に紹介状なしで診察に行き、それぞれの病院で『むにゃむにゃと煮え切らないおもしろ診断?』をもらい、結局、病院ではっきりしたのは『絶対に治らない』という診断?だけでした。

そして、そんな状態から、完治まで治してくれたのは、鍼灸治療でした。

僕自身は自分の人生経験の中で「サーフィンの腕の怪我で4針塗ってもらった」こと以外、40度オーバーの高熱で死にかけた時も『原因がわからない。有効な治療方法はわからない』とハッキリ言われ、とにかく、ほぼ、医者に治してもらったことがありません。

病院や医者を信用できないのではなく、残念なことに信用するに足る実績を経験したことがないのです。

(簡単に言えば、口だけの机上の空論)

なので、手前味噌ですが、体を根本的に治療するのは、漢方薬や鍼灸の役目だと思っていたのでショックでした。

実は治療と関わりがない医者

その人達は、元々、整形外科の鍼灸師として働いておられました。

そこでの仕事は、医者が患者を診て、レントゲンやらなんやら検査だけして、その検査結果だけを鍼灸師に渡して、『あとの治療は全て丸投げ』らしいのです。

『医者が治療のことを考えない』のは、この話の中の医者に限らず、どこの「科」の医者も同じようなものだとは知っていましたが、実際の現場に関わっていた人から、あらためて聞かされるとショックでした。

そういえば、僕も医者に『治らない』と診断?された際に「リハビリの手配をします」と言われ、リハビリに行ってみたら、理学療法士さんが、医者から全く何も状況を聞いていなくて、『一からまた説明した』ということがありました。

常識的に考えたら、医者が検査をし、診断し、治療方針、治療計画を決めて治療に取り掛かると思っていたのですが、現実では医者は保険を使えるように手続きだけする市役所のオッサンみたいな仕事だけをして、治すのは『鍼灸師に丸投げでおまかせ!』なんですね。

医者が鍼灸院を潰したがっている理由

それで、なぜ、整形外科が個人経営の鍼灸院を潰したがっているかというと、どうも、医者は『西洋医学は一時的な応急的な治療しかできない』ことを分かっているようなのですね。

痛み止めとか湿布って、薬の成分が効いている一定の時間だけ症状を止めるものなので、どれだけ低レベルでも元々の原因や問題の解決には触れていないことはわかります。

僕の人差し指の断裂と拘縮も薬の痛み止めの成分が断裂をキレイにつなげて、拘縮した筋肉や筋をやわらかくするなんてことはありません。

痛み止めや湿布に限らず、ステロイドや抗ヒスタミン剤など、病院の薬は、ほとんど『一時的に症状などを抑制するだけ』なのです。

だから、東洋医学の治療がなかったら、根本的な治療はできないわけです。

ところが、整形外科があって、その周りに個人経営の鍼灸院があると、やがて、患者さんに『西洋医学では根本的に治せない』ということがバレると自分のところの経営もまずくなるかもしれません。

それだったら、整形外科で鍼灸師を雇ったり、理学療法士を雇えば、自分のところで検査、診断から、根本治療までできるわけです。

でもね。これだったら問題ありありなんですよ。

整形外科で鍼灸治療する問題

どこが問題かというと、まず保険適応でやっている時点で、1日の患者さんの人数が多すぎるのです。

これは漢方でも言えることです。

根本治療をなめてはいけません。

医者お得意の『流れ作業のベルトコンベア方式』で治るほど、甘くはないのです。

根本治療のフリではなく本気で根本治療を行うのであれば、『一人の人にある程度の時間をかける』必要があります。

僕もリハビリに何回か行きましたが、15分という時間が決まっていて、検査、診察した医者との連携もないのでリハビリに一貫性も計画性もありませんでした。

毎回、マッサージみたいなことをやってくれて、その時は、少し指も曲がるようになっていましたが、半日もすれば元の悪い状態に戻ります。

医者にも理学療法士にも計画がないので、ただ、ただ、毎回、似たようなことをやっているだけで、これでは、病院の薬と同じで『同じことをなんとなく繰り返しているだけ』

これでは患者さんが自力でラッキーで治るかどうかを待っているだけの正に『根本治療のフリ』になってしまいます。

いくら鍼灸師や理学療法士が、優秀な腕を持った人だったとしても、到底、治せないのです。

まずは、一人の患者さんに時間と手間をかけないと、根本治療は、単なる建前になってしまいます。

本当に治療をするなら、検査、診断する医師と鍼灸師や理学療法士、患者さんが一緒になって、『治療方針と治療計画』を立てて、常に『治療の結果を検証』しないと根本治癒は不可能なのです。

腕のない医者はいらない

僕と家族の経験からいくと、逆にほとんどの医者自体がいらないと思います。

医師不足だといわれていますが、むしろ腕のない医者には業界から退場願えば、腕のある医師や個人の漢方家、鍼灸師が残るので、患者さんにとっては、その方がわかりやすいのではないでしょうか。

今の現状だとほとんど、腕のない医者にひっかかるようになっています。

医者は『高度で繊細な手術ができる医師』『誰も気づかなかった病気を問診、検査で見つけ西洋医学の薬以外でも治せる医師』『救急救命の医師』『優秀な技術をもった歯科医師』『産科医』だけにして、検査専門の施設を作ればいいのではないかと思います。

僕と家族の病院の経験では、免許をとったけど、ペーパードライバーみたいな感じの医者にしか会ったことがないので、F1レースに出場できるようなプロだけを残せばいいと思います。

そうすれば、僕らや先ほどの鍼灸師さん達は、検査の結果を知ることができ、ベルトコンベア方式で治療しなくても、じっくりと治療方針と治療計画を立てて治療できるわけです。

日本は、もう少し、

『医者は具体的にどんな仕事をしたのか?』

『その結果はどうなったのか?』

治療費用の7割税金から使っているのだから、仕事の能力結果を評価、公表し腕が本当に「あるのか?」「ないのか?」を評価すべきだと思います。

ただしインフルエンザの予防注射など、感染関連や公衆衛生関連には、プロとして特に治療の結果を問わなくてもよいと思います。

それ以外は、治療の腕があるのかどうかをしっかりとわかるようにして、医者、病院と一括りで一律保険制度にしないで部門によって保険適応を分ければ、将来が赤字で真っ暗闇の保険制度もなんとかなるのではないでしょうか。

治療能力なんてガリ勉だけでなんとかなるものではなく、一部のセンスのある人間にしかできないはずなので、本来ならプロ野球選手くらいの人数がいればいい方だと思います。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方方意ノート:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ 金匱要略ハンドブック:医道の日本社
◯ 傷寒論ハンドブック:医道の日本社
◯ 素問:たにぐち書店
◯ 漢方治療の方証吟味:創元社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 図説東洋医学:学研
◯ 中国医学の秘密:講談社
◯ 陰陽五行説:薬業時報社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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