漢方薬相談ブログ

不眠症を漢方薬で治療する方法

不眠症を漢方薬で治療する方法

  1. 病院の不眠症の治療
  2. 病院の不眠症の漢方治療
  3. 本当の頭痛の漢方治療の方法
  4. 漢方的な不眠症の原因(証)の8パターン
  5. 気になる漢方薬の効果は?

「ベッドに入った途端、目が冴えて眠れない」

「眠ろうとしても色々な考えが頭をよぎって眠れない」

1日だけなら、眠れなくても気になりませんが、それが何日も続くと不安が大きくなりますよね。

不眠症は、決定的な原因があるわけではありません。

「眠れない」という症状だけの場合や、精神疾患系の問題もあったりと、それこそ人それぞれ、いろいろな原因で不眠症になります。

また、普段、健康な方でも、何かのきっかけで、眠れなくなることが続くこともあったりとなんともやっかいな症状です。

今回のお話では、不眠症になる原因は何なのか?

人それぞれの体質別に原因を解説したいと思います。

病院の不眠症の治療

病院の不眠治療は単純です。

『睡眠導入剤や睡眠薬で、神経をいじって、無理やり眠らせるだけ』

これだけしかありません。

そして、睡眠導入剤や睡眠薬には問題があります。

そもそも、眠れない人を無理やり眠らせるくらいの効果があるので、当然、次の日の朝、目覚めても頭がボーッと働かなくなったり、体がだるくなります。

ひどい人は、1日中、ぼーっとなり、やる気が湧かず、だるい状態が続いたりします。

どうしても、眠れない時は薬を頼るのも1つの方法ですが、病院の薬を続けても『自分自身の力で眠れるようになれるわけではありません』

睡眠導入剤や睡眠薬を飲めば、強制的な眠りに襲われて、眠り、薬を飲まなければ、眠れない…

病院の治療では、この状態が延々と続きます。

病院の不眠症の治療は、いわば、応急処置を繰り返しているだけで、本当なら、医者が、「ここでは、応急処置の薬しか出せないので、どこかで、ちゃんと治してくださいね」と言わなければいけないんじゃないかと思います。

病院の不眠症の漢方治療

漢方薬は東洋医学的な体質である「証」という病気の東洋医学的原因を分析して、それに対応した漢方薬を選びますが、医者は体質を分析することができませんので、実際はツムラなどの漢方薬メーカーからもらったマニュアルの不眠症の欄をみて漢方薬を選びます。

その選び方は、体質も何もあったものじゃありません。

1つ、はっきりしているのは、漢方は病名や症状でマニュアル的に選ぶものではないので、どんな体質の人でも飲めば眠れる漢方薬というものは存在しません

また、不眠症によく使われる漢方薬はありますが、その漢方薬に神経を鎮静させたり、睡眠に導入させる成分や効果はありません。

眠れなくなった原因である「証」を分析して、その「証」を調整し、よくしていく漢方薬を選ばないと、医者がやっているようなマニュアルから選ばれた漢方薬を飲んでも、眠れなくなった原因(証)とそれを調整する漢方薬が合っていないので、漢方薬で眠ることはできません。

マニュアルから選んでも、治るかどうかは、単なる『運』次第です。

医者は医大でも漢方治療のことは学びませんので、マニュアルから選んでいるだけの病院だったら、漢方薬よりも飲めば無理やりにでも眠らせてくれる病院の薬だけ飲んでいる方がまだマシかなと思います。

本当の頭痛の漢方治療の方法

本来の不眠症の漢方治療の方法を紹介します。

漢方は不眠症の原因である病的な体質(証)を探し出し、その「証」を治せる漢方薬を選びますが、漢方治療のほとんどは、体質をどれだけ性格に分析できるか?にかかっています。

病院では、メラトニンや自律神経、脳のことばかりをみますが、漢方では脳神経をどうにかして治そうとはしません。

この時に注意しなければいけないのは、漢方治療の場合は、不眠症だけを分析して治すわけではないということです。

まず、『寝付けなくて、結局、眠れないのか?』

『寝付けるが、目が途中で目が覚めるのか?』

『眠れているが非常に浅く、寝た気がしないのか?』

と大きくタイプをわけていく必要があります。

ただ単に『眠れない』から不眠症なんて、浅い診断はしません。

また、眠れない他の要因がないかも分析します。

例えば、アトピーのかゆみがひどくて眠れないのは、単純にかゆみをなんとかしないといけないし、鼻が詰まったり、いびきがひどくて、無呼吸で眠りが浅い場合は、鼻の詰まりと呼吸をなんとかしなければいけません。

この場合は、これらの要因も同時に、どうやって治していくかを考えなければいけません。

これらの他の要因も考えつつ、漢方では、東洋医学、独特の考え方で、一人、一人を分析し、「熱がこもりすぎて、熱が肩から上に上がってきて、暑く、興奮して眠れない」とか、「血が不足しすぎて、眠るための体内調整ができない」とか、その人、独自の原因の原因を探し出します。

漢方的な不眠症の原因(証)の8パターン

漢方では以下のような証(原因)が、複数重なって不眠症が起こっていると考えますので、その人の証を診断します。

以下が、全てではないですが、不眠症の主な原因となる証(体質)です。

あなたはどのタイプでしょうか?

【上焦の熱証】 肩から上の体上部に熱がこもって、布団に入ると熱かったり、興奮して目がハッキリと覚めて、眠気がこなかったりします。

のぼせ、目の充血、高血圧、耳鳴り、めまい、イライラの症状などがあります。

後で出てくる「胸脇の熱証」「燥証」などを併発していることが多いです。

【下焦の熱証】 ヘソからの下に熱がこもり、眠れなくなります。

何かの炎症があったり、下焦の熱証は、腎臓にダメージを与えますので、夜中のオシッコがあったりして、オシッコによって、熟睡できなかったりします。

また、腎臓は、漢方では、神経系のバランスもとっていますので、気のバランスをとれなくなる「気証」を併発していることが多いです。

腎臓系の不眠症は、寝付けないというよりは、眠りが浅く、途切れ途切れになるタイプが多いです。

【胸脇の熱証】 胸あたりの熱と気の巡りが悪くなり、その熱が肩から上に上がっていて、気が滞ることによって、眠れなくなります。

モヤモヤと考え事が頭を巡り、眠れないタイプは、こちらの証が原因になっていることが多いです。

月経リズムや女性ホルモンとの関わりも深いので、月経周期がおかしかったり、月経前後や月経中にいろいろな症状がある方は、この証が原因かもしれません。

【瘀血の証】 血の巡りが悪くなり、体がうまく眠るための準備をできなくなります。

血の巡りが悪いと、巡りの良いところと、悪いところの偏りができるので、体内で活発なところや、弱っているところのムラができて、体全体をうまくコントロールできなくなるのですね。

また、冷えなども誘発するため、冷えで眠れなくなったり、足が冷えることによって、足の血の巡りの分が、頭に集まり、頭が熱くなる上焦の熱証を併発したりします。

【血虚の証】 瘀血と似通っている部分もあります。

眠るというのは、死ぬわけではないので、実は、眠るための体の調整力が必要です。

臓器などの働きを止めちゃいけないけど、かといって活発にしてもダメ。

その調整のためのエネルギーが必要です。

血虚とは、血が不足している貧血状態を指しますが、血が少ないと、この調整がうまくいかず、眠りに入ることができないのですね。

【気証、気の上衝の証、気滞の証】 気は自律神経などにも相当します。

睡眠は活動状態から休止状態に切り替えますが、この切り替え状態が、うまくいかなくなるのが、気の証の問題です。

心療内科系の状態もある場合は、この証のタイプのことが多いです。

なお、漢方では、「気が不足する」「気が肩から上に滞る」「気がいろいろなところで停滞する」など、気の証といっても、いろいろなタイプにわかれます。

【脾胃の虚証、脾胃の水滞の証】 血虚と似た原因です。

胃腸の機能が弱っていたり、胃に不要な水がたまり、消化機能が邪魔されて、血や気をつくれなくなり、血虚の証のように眠るための調整ができなくなります。

血虚は、消化器系と腎臓系から起こることが多いので、血虚の証は、こちらの脾胃の虚証か、腎の虚証を併発していることが多いです。

【寒証】 冷え性の方なら、経験があると思いますが、冷えが気になって眠れません。

雪山の遭難で、「眠ったら死ぬぞ」とうセリフがありますが、自力で温かさを保てない場合は、正常に眠ろうとするバランスが崩れます。

こういう不眠症の体質タイプで誤解されるのが、このうちのどれか1つだけが原因だと考えることです。

実際の治療では、『上焦の熱証』『胸脇熱の証』『気滞の証』とか、【血虚の証】+【脾胃の虚証】+【寒証】など、いくつかの証(原因)が、何個か重なって、合わさって不眠症の原因になっているので、どれか1つだけが原因なんて、そんな単純なことはありません。

以上から、あなた自身の原因を分析し、できるだけ、すべての証を解決できる漢方薬を探し出すのが、本来の漢方薬の選び方です。

気になる漢方薬の効果は?

漢方薬の効果は、つまりは、その「証(原因)」を治すということです。

ややこしいですが、例えば、上焦の熱証なら、余分な熱を体の下の方に降ろして、神経の興奮性や余計な熱のこもりをなくして、睡眠に導入したり、自分自身で血を十分に作り出せるようにして、眠りの調整ができるようにします。

つまり、漢方治療は『体質(原因)を判断できれば、すなわち答えが出ている』のです。

逆に医者のマニュアル漢方のような体質を分析しないで、漢方薬を処方するのは本当の漢方治療では不可能です。

正直、漢方薬を使うだけ無駄です。

体質を正確に判断できれば、使える漢方薬は自ずと決まってくるのですね。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
不眠症と日中過度の眠気 メルクマニュアル(家庭版)
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◯ 今日の治療指針:医学書院
◯ 治療薬マニュアル:医学書院
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◯ツムラ医療用漢方製剤マニュアル
◯オースギ医療用漢方製剤マニュアル
◯漢方方意辞典:緑書房
◯漢方診療医典:南山堂
◯漢薬の臨床応用:神戸中医学研究会
◯中医処方解説::神戸中医学研究会
◯平成薬証論:メディカルユーコン

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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