漢方薬相談ブログ

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体のだるさ、汗疹、寝つきの悪さの漢方治療

2週間位前から、『体がやたらだるく』『やる気ゼロ』『汗疹がひどく』『寝つきが悪い』と大きく4つの症状に悩まされていたのですよね。

僕は、毎朝、早く起きて、朝一からお店に行く前にピアノとギターを練習するのですが、この2週間、その練習が全く進まなかったり、どうしても起きられなかったりして、朝の練習時間がなくなることもしばしばといった感じだったのです。

こんなことは、今までなかったので、『もしかして、重い病気?』とちょっとビビっていました。

体のだるさの原因を考えてみる

原因を考えたのですが、最初は、お店で風邪をひいた人の治療をしていたので、「風邪がうつったのか?」と考え、体の表面を温め、皮膚表面の水の巡りを促す漢方薬を飲んでみました。

この時、「風邪がうつったのか?」とは考えましたが、咳も、鼻水も喉の痛みも何もありません。

ただ、漢方薬を毎日、飲むようになって、この何年かは、風邪をひかなくなり、風邪の人の治療をした後は、ちょっとだるくなったりすることもあったので、もしかしてと思って風邪で使う漢方薬を飲みましたが、あまり効いている感じはなし!

この漢方薬、皮膚表面の水の巡りを整えるので、結構、汗疹に効くはずですが、今回は汗疹にも全然効果なしでした。

こっちの思惑なんかあざ笑うかのようにむしろひどくなっていく一方です。

体力を補う漢方薬を合わせてみた

もしかして、体力を補う部分が足りないんじゃないかと思い、体を温めて、気と血を補う、だるさをとる漢方薬と合わせて、飲んでみましたが、やはり、ちょっと警戒していた通り、少しのぼせ感が…

そうなんです。

体力を補う、だるさをとる漢方薬って僕のような熱証タイプ(余分な熱が発生しやすくこもりやすい)は、こういうベタな疲れをとる漢方薬って鬼門なんですよね。

とりあえず、ものすごく単細胞的な発想ですが、漢方薬とは別でお店にある疲れに効く牛黄ドリンクを飲んでみました。

そうすると、やや気力が上がる感じ。

気力は上がるけれど、体力は上がらない感じ。

そして、気力は上がるのですが、何時間かの限定で、しかも、どう考えても、根本的には治せていない。

仕事の間は、このドリンクでしのげますが、どう考えても、その場しのぎなので、このまま延々とドリンクを飲み続けるのも嫌だなと。

要するに付け焼き刃の誤魔化し感が、めっちゃあるのですよね。

疲れとかやる気って、単にエネルギーが足りないとかじゃなくて、『体のいろいろな部分がやられた総合的な結果』です。

となると、やっぱり根本的な部分を治療しなくちゃ、この状態から脱出できないのです。

睡眠の方向から漢方薬を考えてみる

疲れの部分からのアプローチは難しそうなので、疲れを解消させる最も効果的な方法、睡眠の調整から治療をやってみようと思い、腎の臓系の気を整えて、水の巡りを整える漢方薬に変更しました。

そうすると、その日に寝つきの悪さは解消し、ぐっすりと眠れました。

こんな感じが2日、続いたので、やった!今回の漢方薬がハマった!と思いましたが、これじゃ多分、ダメだなと思ったのが、朝、起きた時に部屋は涼しいのに首の右側だけ、やたら汗をかいているのです。

これはモロに『自律神経がやられているやつ』です。

案の定、3日目には、また元の寝つきの悪さが戻り、朝からだるい状態に逆戻り。

でも、漢方薬の治療って波があるので、もう少し飲んでみようかとも思ったのですが、「せっかく体が悪くなった」というのも変ですが、普段は何も問題がなく、やる気全開!なので、これは貴重な状態だと思い、いろいろ漢方薬を試すことにしました。

眠れても疲れがとれていない

今回の漢方薬は、寝つきの悪さがまた元に戻っちゃったのですが、やはり、睡眠の安定から、体力と気力を取り戻そうと思い、睡眠を安置させつつ、体の不要な熱をとる効果もある漢方薬に切り替えました。

そうすると、また眠れるようになり、3日ほど、ぐっすりと眠れていたのですが、ショックなことに眠れても疲れがとれず、やる気もない状態のまま。

睡眠と疲れ、気力は深く関係はしてますが、どうも睡眠の治療からでは、特に気力が復活しません。

もしかして、仕事が忙しすぎるので、『これがうつってやつなのか?』と思いましたが、どちらにしろ、うつを治すには、体自体も良くしないといけないことに変りはないので、「うつかどうかはどうでもいいや!」と思い、違う原因を考えることにしました。

そして、もう一度、最初から自分の体質を見直して考えてみました。

疲れとだるさと汗疹の原因は熱

食欲が旺盛だったので、あまり考えなかったのですが、僕は根本的には熱証体質で、体調が悪くなったのは、暑くなりだした頃とも一致するので、体にこもった熱を治すようにする治療方針にしました。

体内の余分な熱をさますのも、漢方ではいろいろな方法がありますが、今回は、2種類の漢方薬を合わせて、肝臓の熱をさまし、なおかつ、血に宿った不要な熱もしずめ、更に血を巡らせることによって熱を分散させるものにしました。

すると、なぜか、最初は、汗疹のかゆみがなくなり、汗疹部分の皮膚の色の変色もなくなってきました。

そして、狙っていた通り、『体の中の熱い感じがスーッととれる感じ』も実感しました。

そして、2日ほど飲んでいたら、やっと気力が戻ってきました。

体のだるさも気力の復活とともになくなってきました。

漢方って奥が深いな〜と思ったのは、今回の組み合わせは、僕も初めて飲むものです。

ただ、まだ課題は残っています。

今、3日目なのですが、この後も気力、体力が回復していき、汗疹も治るのか?です。

漢方薬は、決まった成分や効果があるわけではなく、『その人の体質との相性で効果が決まる』まのなので、明日以降で、また効かなくなってくるかもしれません。

でも、今回の疲れの原因は、『水と気の巡り』が中心になっていると考えていたので、『血と血に関わる熱が原因』だとは思いませんでした。

これは勉強になりました。

人の体質は、やっぱり一定じゃなく、常に動いているのですね。

この実況から、漢方薬名の下に書いてある症状をあてはめて、『マニュアルで漢方薬を選んでも、まず治らない!』ということと『病気の原因は、そう簡単にわからない!』ことを知っていただけたら、嬉しいです。

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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