漢方薬相談ブログ

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ヘルペス?手足口病?謎の口内炎を漢方薬1袋で治した例

漢方薬って急性病でも病院の薬がお菓子扱いかのような、とんでもない効果を発揮する時があるのですよね。

子供の謎の湿疹

うちの患者さんで、娘さんが、手足にプチプチと湿疹が出てきたので、みてほしいという相談がありました。

遠方なので、湿疹の写真をメール添付で送ってもらってみてみたら、菌が原因っぽい感じだったので、『塩殺菌』(うちの治療法なので、調べても出てきませんよ)で治ると思いますよ。とアドバイスさせていただきました。

そこから、4日後、『子供はおかげさまで治りましたでも、大変なことになったのですよ』との話。

どうも、お母さんがうつったのか、手足や身体中に湿疹が出来始めたのです。

お母さんは食べられないくらいひどくなる

同じように塩殺菌をやっていたのですが、どうも治らず、そのうち、口内炎が何十個もできて、唇の外にも痛みのある湿疹ができました。

口の中は水をふくむのも辛く、とてもじゃないけれど、食べ物が食べられないくらい口内炎が痛かったので、病院に行きました。

そうしたら、「ヘルペスかな?」という病院お得意の自信なさげな診断?

診断?後は自信満々に『お薬出しときます!!』とのことだったので、「ひとまずは、お薬でなんとかなるか」ってことで安心したのですが、その薬がロキソニン!

散々、いろいろな話をして、治りそうな薬を出してくれるのかと思ったら、おなじみに鎮痛剤。

思いっきりマニュアル治療です。

結局、何の解決にもならない病院

しかもこれがコント的仕込み。

飲むものも、食べ物も食べられないくらい、口が痛いから相談したのですが、ロキソニンは、食後に飲むことになっています。

これ、医者もなかなかのボケっぷりですよね。

食べ物を食べないと食後に薬が飲めない。

痛くて食べ物が食べられない。

どうしたらいいでしょうか?

しかも、ロキソニンは、一時的に痛みを抑えるだけなので、ヘルペスか何かわからないですが、その病気を治すものじゃないのです。

そう、医者は単に痛み止めを出しただけなんですね。

それだったら、ドラッグでも買えるわッ!?

これで初診料とか、診察料とかとるからすごいですよね。

それだったら、ドラッグで痛み止め買ってきてもらって、配達してもらったほうがいくらかマシですよね。

で、結局、痛みを止めるために食前に飲んだら、自爆で胃が悪くなりました。

という病院にいったけれど、医者に八方塞がりにされたという状況になって、僕に相談がありました。

漢方薬でなんとかして!

いろいろとお話しを聞いていると「ヘルペス?」「手足口病?」「何かの菌の罹患?」

原因がよくわかりません。

でも、とりあえず、今の湿疹のかゆみや痛みの状況、

口内炎や唇の状況。

そして、ここからが漢方薬を選ぶときにとーーーっても重要ですが、『この最近のオシッコの回数と量、それに変化があったかどうか』『便の回数や状態とこの最近の変化』『のぼせ感』『薬でやられる前の胃の状態』『足の冷え』『この最近の汗のかきかた』『現在の月経周期の位置』などなどを聞いていきました。

漢方は口内炎と湿疹でも全身の問診が必要

何で、湿疹と口内炎で、便のことや月経のことまで聞くのか?

それは、漢方薬を選ぶ場合は、かならず、『その人独自の原因』を調べないと選べないから。

病院は、ヘルペスなどの病名だけで、マニュアルを漢方薬を選びますが、あんなの、漢方の治療理論からしたら、ひどいデタラメでテキトーすぎ!なのです。

ヘルペスか、手足口病か、何だからよくわからないですが、現在のかゆみと痛みのある湿疹と口内炎のその人独自の原因を調べる必要があるのです。

そして、ある漢方薬を選びました。

ただ、ギリギリ最後まで、3種類の漢方薬でどれがベストなのかを迷いました。

漢方薬は病名がはっきりしなくても治療可能

そして、その後にお電話がかかってきました。

なんだかローテンションの感じ。

僕が聞き逃したのか、「1袋だけ」という話が聞こえたので、「やっべ、1袋入れ忘れてました?」って聞くと、『1袋で治りました』

「えっ!治った?」って聞きかえしました。

さすがに1日分とか2日分くらいでヘルペスを治したことがありますが、1袋はなかったので、「あーちょっとずつ良くなってきたことを治ったっていってるのかな」と思ったのですが、口内炎は、ほぼ消えて、湿疹は焦げ茶になって、カレッカレに枯れています。

もちろん、かゆみも痛みもありません。

4、5日はかかるだろうと思っていたので、7日分送っていたものだから、患者さんは、後も飲んだ方が良いのかどうかの電話だったのですね。

いやー1袋で治るって、この記事書いていて、「釣り記事かよ!」って思われそうですが、ものすごい効果を発揮することもあるのですよね。

ただし、病院が処方しているようなマニュアルだけみて、出している漢方薬では、10年、飲んだって効いていないと思います。

口内炎+湿疹の原因は人それぞれ違う

それと、患者さんから、「先生、結局、原因はわからなかったのですよね?」

と聞かれました。

「はい、原因というか、西洋医学的な病名は結局、わかりまんでした」

でも、そもそも、漢方薬を選ぶのに、『西洋医学の病名は何なのか?』なんて正直、どうでもいいのです。

そもそも、本来は、漢方と西洋医学って、何の関係もないですから。

何の病気かはわかりませんでしたが、全身の状態をお聞きして、体の中の何が原因かは特定して、漢方薬を選んでいます。

もともと、漢方薬は病名や症状に合わせるのではなく、その症状のその人独自の原因を見つけ出して選ぶものですから。

ちなみにこういう記事を書くと、『その漢方薬の名前を教えてください!』って質問してくる人がいるけれど、漢方では、ヘルペスとか、手足口病などの病名ではなく、その人の独自の原因を調べて、その原因に合わせて選ぶので、他人の治った漢方薬名を聞いても無駄です。

あなたには効きません!

自分の原因は、いちから探すしかありませんよ。

詳しくはコチラを読んでみてください。

「今、飲んでいる漢方薬を他の漢方専門医に聞く意味がない。」

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ ツムラ医療用漢方製剤マニュアル
◯ オースギ医療用漢方製剤マニュアル
◯ 漢方方意辞典:緑書房
◯ 類聚方広義解説:創元社
◯ 勿誤薬室方函:創元社
◯ 漢方診療医典:南山堂
◯ 漢薬の臨床応用:神戸中医学研究会
◯ 中医処方解説:神戸中医学研究会
◯ 平成薬証論:メディカルユーコン
◯ 近代漢方薬ハンドブックⅠ:薬局新聞社刊
◯ 近代漢方薬ハンドブックⅡ:薬局新聞社刊
◯ 近代漢方薬ハンドブックⅢ:薬局新聞社刊

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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