漢方薬相談ブログ

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冷え性の方に方に良い食べ物

冷え性の人に効く食べ物なんて、ネットを調べたり、薬膳の本を見てたら、いろいろなものが出てきますよね。

ヘタしたら、見るものによって、食べ物の種類が変わっていたりしますよね。

あれ、本当は、どの食べ物が冷え性にいいのだろう?と思いません?

実は、どれも冷え性にいいし、どれも冷え性によくなかったりします。

どういうことかというと、自分の冷え性の原因と冷え性を良くしてくれる食べ物の効果が合っているかどうかが重要なのです。

今回のお話では、2つのことがわかります。

(1)あなたの冷え性のタイプがわかる。

(2)自分の冷え性のタイプにあった食べ物がわかる。

それでは、いってみましょう!

日本の薬膳の説明はヘンテコ

薬膳や冷え性に良い食べ物なんかの解説なんかで、決定的に間違えて説明されていることがあります。

体を温める食べ物というのは、いくらでもあります。

それを説明する人が勝手にテキトーにピックアップして、『冷え性の方に良い食べ物』として紹介しています。

だから、本やネットのサイトを見るたびに違った食材が紹介されているのです。

本来の薬膳は、自分の冷え性に良い食べ物を知ろうと思ったら、まず、自分の冷え性が一体、どういう原因なのか?を知る必要があります。

これが第一ステップ。

逆に自分の冷え性の原因を解明しないで『血の巡りを良くする冷え性に良い食べ物』なんてチープな説明をみて、食べても意味がないのです。

まず必要なのは自分の冷えのタイプを知る

食べ物はどれでも体に良いです。

逆に体に良いから、今も食べられているのです。

『温めてくれるから良さそう!』となる前に自分の体質を知りましょう。

本来の薬膳なら、最初にやらないといけないステップです。

ちなみに日本の薬膳では、この『体質分析』はスルーされています。

なので、日本の薬膳でやっていることは、どこぞの怪しいサプリメントとノリが変わらないのですね。

薬膳も東洋医学理論で成り立っているものです。

今回は、専門的にいきましょう!

冷えのタイプはざっくりですが、以下のタイプがあります。

冷えのタイプ別とそれに合う食べ物

【月経と冷えが関わっているタイプ】

このタイプは、更に2タイプに別れます。

足は冷えるけれど、手はそれほど、冷えず、上半身は暑くなりやすくのぼせやすいタイプの人と、手足が冷えるタイプです。

前者を『陽の瘀血タイプ』とよび、月経前に足の冷えが強くなったり、逆に上半身ではのぼせやくなったりします。

後者を『陰の瘀血タイプ』とよび、月経が始まるとより手足が冷えたり、寝る時に冷えが眠れなかったりしやすいです。

冬はお風呂に入っても手も足も冷え始めるのが早いです。

両タイプともに『鶏肉』『ブロッコリー』が良いです。

『陽の瘀血タイプ』は、少量であれば、『酢』がいいです。

調味料に酢が使われるような料理をしましょう。

ケーキなどに『シナモン』もいいですね。

『たまねぎ』『白ネギ』もいいですね。

『陰の瘀血タイプ』は、少量なら『こしょう』『とうがらし』が良いです。

『よもぎ』もいいですが、温める力が強いため、自分の冷えのレベルを考えるのがよいです。

『豆乳』もいいですね。

ベタですが『たまご』を使った料理も良いです。

逆に『陽の瘀血タイプ』はこしょうやとうがらしで温めようとしないほうがいいです。

冷えと熱のバランスが崩れやすいです。

【手足などの末端に気が巡らないタイプ】

普段から、手足が冷えているのですが、ストレスなどでより急激に冷えることがあります。

『みかん』『ジャスミン茶』がいいです。

『たまねぎ』『にら』『しそ』もいいですね。

【胃腸の調子が悪く冷えるタイプ】
胃もたれを起こしやすく、軟便や下痢になりやすい人の冷え。

『生姜』がいいですが、量が多いと逆に悪くなります。

こちらも『鶏肉』がいいですね。

『砂糖』の甘みのあるものもいいですが、こちらも取りすぎると余計に悪くなります。

『羊の肉』『ごま』『にんにく』もいいですね。

『鮭』もおすすめです。

【血が不足して冷えるタイプ】

立ちくらみや貧血だと言われた人で冷えるタイプです。

『うなぎ』『アボガド』『なつめ』がいいです。

『ごま』もいいですよ。

【下半身の冷えがひどいタイプ】

腰や下半身全体が冷えるなんてタイプの人です。

『らっきょう』『にら』『よもぎ』などがいいです。

変わり種では『ワイン』

『えび』などもよいですね。

ポイントは食材を使った料理

現実は、どれかのタイプにあてはまるかどうかというよりも、女性なら、月経に関わる冷えに胃腸の調子も悪いとか、複合的な原因で冷えになっていることが多いです。

これらの食べ物も冷えに良さそうだからといって、こればっかりを食べるのではなく、季節の食べ物とうまく合わせて食べていくのが良いです。

今度、これらをうまく使った料理なども紹介できたらと思います。

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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