僕はなぜ漢方家になろうと思ったのか?
西洋医学にあっさりと裏切られた実体験から、いろいろあって、今では漢方で病気の相談を受けるにまでなりました。
ここでは、なぜ漢方家になったのか、そのお話をしたいと思います。
漢方ってよくわからないという方は、かつて「漢方は怪しいものだ」と考えていたところから「漢方って西洋医学よりもすごいかも!」と思うに至った僕の話をぜひ、お読みください。
西洋医学は理論はりっぱ、結果はお粗末
実は僕自身、漢方を知らない頃は漢方の事を「なんだ、大昔の占いの類いか」位にしか思っていませんでした。
その頃は国際的に活躍されている元細胞顕微外科医に西洋医学を教えていただいていました。
西洋医学の生理学や病理学、臨床試験や薬理データの見方などを徹底的に叩きこまれました。
西洋医学は、理論的で一見、筋が通っていてキッチリと説明がつき、なんか勉強しているだけで何でも治せるような気がしてくる医学でした。
そのうち「西洋医学をどんどん勉強すれば治せない病気なんかないんじゃないか」なんて思うようにも。
それが、皮肉にも根底から覆されたのが当時の彼女のアトピー。
詳しくは 『大人ニキビ』を漢方薬で完治させる。を参照ください。
西洋医学で学んできた「立派な理論」と「実際の治らなさ」とのギャップに驚き、ガッカリしました。
ニキビになるメカニズム。それをどうすれば良くなっていくかのエビデンス(科学的な証拠)その西洋医学の理論に反比例する全く変わらないニキビの状態。
簡単に言えば、結果を見れば西洋医学は「頭でっかちの口だけ」状態。
結局、西洋医学では全く良くならず、よくある流れでビタミン、サプリメントも試しましたが、それらの経験で、わかったのはもっと衝撃的なことでした。
サプリは西洋薬より格下
西洋医学でダメならばとサプリメントに期待しましたが、そこでわかったことはもっとショッキングなこと。
サプリで治ると説明されている理論も西洋医学の理論と根底の考えは一緒なんです。しかも西洋薬より、科学的に、はるかにレベルの低いもの。
確かに病院の西洋薬よりは副作用などの心配はないですが、その分、効果も値段の割に気休め程度です。
サプリメントから漢方へ
「この世に治す手なんて、ないんじゃないか・・・」そんな絶望感に悩まされていた時に漢方に出会いました。
しかし、はじめに出会った漢方の先生は、今から考えたら、あまり漢方を知らなかったんじゃなかったかな?と思われる先生。
当時は、漢方の腕や考え方には、先生によって、かなりの違いがあることを知らなかったので、やっぱり漢方は怪しい類いだからダメだ。と思っていましたが、次に縁があった漢方の先生との出会いで漢方の価値観が180度、変わりました。
本当の漢方を教えてくれた先生
漢方も神秘のベール(怪しさ?)をはがしてみると超理論的な医学。
それまで、「西洋医学をメインに治療してダメだったら身体にやさしそうな漢方がいいのかも」位にしか思っていなかったのですが、漢方は西洋医学とは全く考え方の違う医学なんだと知ることとなりました。
漢方薬は西洋薬より副作用のない薬ではなく、もともとの人間の病に対する見方やそれを治していく考え方が全く違うのです。
彼女のニキビが治り、次に母親のリウマチが治り。
詳しくは『リウマチ』を漢方薬で完治させる。ご参照ください。
病院では「検査」して「お薬貰って」「治らないからまた検査して」とバグッたパソコンみたいにループしていましたが、漢方薬で嘘のように治りました。
なんで理論だけ立派で実力不足の西洋医学が流行っていて、漢方は地味で目立ってないの?すごく不思議でした。
漢方の魅力にはまる
こんな素晴らしい医学は知られていないのはもったいない。
そこからは本気で勉強しました。
そして縁があって、あるお店で漢方修行させてもらえることになりました。
詳しくは修業時代は難病治療を担当ご参照ください。
念願かなって、今は漢方専門のお店をさせてもらってます。
当時の彼女と結婚し、不妊症も漢方で乗り越え、僕にも息子ができました。
そして、今は家族の病気はすべて漢方で治療しています。
病院を利用するのは、急性病か、外科的なもの、検査が必要に感じたときだけ。
僕ら家族は「無駄に長い待ち時間」や「感染するかもしれない病気の人との接触」「話の通じないドクターとの不毛な会話」「理論だけが立派な実際には治らない薬」そんなストレスから解放されました。
こんなにいい医学が誤解され、脚光を浴びないのは、すごく悲しいです。
だから僕はこのすばらしい医学を少しでも多くの人に知ってもらいたいと思っています。