漢方薬相談ブログ

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「漢方薬は効くのに時間がかかる」という大ウソ!

半ば常識化している漢方に対する大ウソがあります。

それは「漢方薬はまずは3ヶ月間、飲みつづけましょう!漢方薬は自然の穏やかな薬なので、徐々に効いてきますよ」

このデタラメ、一体、どこから出てきたのでしょう?

僕は漢方の古典や中医学、日本漢方と勉強してきてますが、今までのどの本にもそんな事は一言も書いてありませんでした。

むしろ、専門書や昔の漢方の達人の本になるほど、『漢方薬は体質と合っていれば早くに効いてくる』といった記述が多くなります。

昭和初期の京都の某大物漢方家の書いた漢方の専門書なんかには、慢性病でも大体10日位で様子をみて変化がなかったら、漢方薬をどんどん変更していくというのが当たり前のような感じで書かれています。

さすがに僕も慢性病を10日間だけ様子をみて漢方薬を変更していくという境地には達していません。

ただ、専門書でなく一般の医学を知らない素人さん向けの漢方の本は一切、読んでいないのでソッチには書いてあるのかもしれませんが。

いつのまに「漢方薬は効果が出るまでに3ヶ月はかかる」というウソの常識が根付いたのか不思議です。

病院の薬の問題点

普通は、漢方薬は徐々に効いてきて、西洋医学の薬は即効に効くものと思いますよね。

僕自身も漢方相談を初めた頃はそう思っていました。

ただ「治る」ということを本質的に考えた時に即効で効いたからってどうなんだろう?と漢方薬を知れば知るほど、思うようになりました。

この「治る」という言葉が曲者です。これにまんまと騙されるのです。

病院の薬は即効で効きますが、2つの問題があります。

【病院の薬の問題】
1 化学人工物であること。
化学人工物なので治療を抜きにして、薬そのものが身体にとってどうかと考えると「いらないもの」なんですね。

なるべく体内に入れないほうがいいものだと思います。

2 病院の薬は対症療法であること。
対症療法とは一定の時間だけ症状をなくしたりしますが、薬の効果時間が切れれば、症状はまた元通り再発します。

急性病なら対症療法と言えども、何回か飲めば症状が完全に治っちゃうこともありますが、病院の薬のメカニズム上、慢性病に対して病院の薬を何回も飲み続けたところで、根本的に治るなんてエビデンスはありません。

あくまで目的は薬の成分が効果を発揮できる一定の時間だけ症状を止めたり、緩めたりするといったものです。

慢性病だと飲み続けても、こういった病院の薬の性質上、毎回、問題の末端の症状をなくしたり、再発させたりを繰り返しているだけです。

要は負の無限ループ。

ただ特性上「その場の対処」「一時しのぎ」なので、やっぱ急性病には向いていると思ってました。

それまで僕自身も「漢方薬は自然のものなので急性病に急激に効かせるのが苦手。急性病は病院の薬が得意」と。

しかし、それも今ではその考えも変わってきました。

急性病に対応できる漢方薬

うちは日本漢方という流派の考え方で漢方をやってるのですが、日本漢方は『急性病治療のノウハウ』が結構あるのですね。

更にうちの家族は僕が漢方をやる前から僕も含めて大の病院嫌い!

できれば「一生、化学人工物を飲まないで済めば」なんて考えているくらい。

お店をした時から近所の人向けに風邪の漢方相談は受けていたのですが、それ以外は慢性病の漢方相談を中心にしていました。

でも家族は病院にいかないので、急性病でもなんやかんやと漢方薬で治療していました。

で、いつのまにか病院にいくのは検査してもらいたいだけの時で治療は全部、漢方薬で治療するようになりました。

更に子供が生まれたことがそれに拍車をかけました。

だって、小さな子供にわざわざ化学人工物の病院の薬なんて飲ませたくないじゃないですか。

それで今、改めて考えみると漢方薬って普段、みんなが病院に行ったほうがいいと思ってるものを治療できるんだなと発見しました。

僕とうちの家族が病院に行かないで治療してきた症状は、

頭痛、下痢、吐き気や胸焼け、胃痛、二日酔い、肩などの関節の痛み、ぎっくり腰、蕁麻疹、やる気が出ない、疲れがとれない、ものもらい、耳鳴り、中耳炎、夜中に目が覚める、風邪、インフルエンザ、扁桃腺、ヘルペス、膀胱炎、便秘、みずぼうそう、月経痛、水イボ、むくみなど

とこんな感じ。

全部、症状に気づいてから3日くらいのものです。

つまり慢性病でなく急性病です。

普段、通院していない人が、「病院行かなくちゃダメかな」って思うもの。

これらの症状や病気を漢方薬1、2包か、長くて1週間以内だけ飲んで治してきています。

1週間だったら病院の治療期間と同じくらいですよね。

病院に行かなくなっていろいろと得をした!

漢方薬って急性病にも十分に対応できるのですね。

で、ここ最近、病院の利点は漢方薬と比べて急性病の治療だと考えていたのですが、実際に1週間で治療してきた僕としては『病院は本当に治しているのだろうか?』疑問に思うようになりました。

冷静に考えると「急性病で良いものって解熱鎮痛剤と抗菌剤と点滴くらいじゃないの」と。

(薬を飲み続けないといけないことが前提になっている病気は別ですが)

漢方薬で急性病を治療できるようになって、いろいろ得をしました。

まず、あの地味に待ったりする無駄な時間をすごさなくていいこと!

それと僕だけかもしれませんが、そもそも病院って「ヤッターっ!病院に行けるぞ!」って思わない場所ですよね。

漢方家になる以前から「めんどくさ!あそこに行かずになんとか治る方法ないかな」となんとか行かずに済む方法を探してしまうような場所です。

また、来てる人達も決して明るい人達じゃない感じの人が多いので、なんか気が滅入ります。

そして、検査がなければいいですが、検査もなんかも最悪。

自分が生物でなくモノになった気分です。

「故障じゃなくて病気なんです!」と言いたくなる。

また、いろいろ手間と時間をかけて検査する割にほとんど結果を得られない、あの無駄感も嫌です。

とにかく行きたくなかったので『店の漢方薬を1週間位、飲むだけ』というのは非常にありがたいと思いました。

それになんてたって漢方薬は自然のもの

普段、僕たちが毎日食べている食べ物と同じもの。

なんだったらコンビニで売っている食べ物よりも自然のものです。

100%化学人工物の病院の薬と違って、なんかすごく安心です。

いくらでも飲んでやるぞっ!ってなりそう。

もちろん、いくらでも飲んだらダメですが。

いいことずくめです。

じゃあ、なんで病院も自然の薬である漢方薬でちゃんと治療しないのか?

それは1つだけ厳しい条件があるからです。

漢方薬はいいものだけど難しい治療

漢方薬は慢性だろうが急性だろうが、体質に合わせないと効かない。

とにかく効かせるのが難しい

病名とか症状だけを聞いて体質を総合的に判断しないで処方したってウンともスンとも効かないのです。

だから病名だけでマニュアル的にしか漢方薬を処方できない病院では、漢方薬を処方してもらっても現実は治療としては扱えていないのです。

だから急性病に漢方薬の処方なんてできっこないですよね。

「漢方薬は効くまで3ヶ月位かかります。穏やかなものですから」って言っときゃ、本当に効いたかどうかのことから逃げることができます。

これからは漢方薬が効くまでに何ヶ月かかかるといったウソはやめて「東洋医学ってやつ?実はあれ、僕はよくわからないんです。」と正直に言ってはいかがかと思います。

でないと漢方の誤解がいつまでも続いて業界的に漢方薬を本質的に使える人がいつまで経っても育ちません。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方方意ノート:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ 金匱要略ハンドブック:医道の日本社
◯ 傷寒論ハンドブック:医道の日本社
◯ 素問:たにぐち書店
◯ 漢方治療の方証吟味:創元社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 図説東洋医学:学研
◯ 中国医学の秘密:講談社
◯ 陰陽五行説:薬業時報社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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