漢方薬相談ブログ

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漢方薬で治療できる病気(まごころ漢方での治療例)

まごころ漢方では漢方薬を使ってどんな病気が対応できるのか?

漢方薬は、ちゃんと東洋医学理論にのっとって、体質分析し『証』を推測し、治療方針を立てれば、病院の病気の治療の補助的な役割ではなくいろいろな病気や体調不良に対応できます。

漢方薬は何が治せるかよりも、漢方薬では何が治せないかをあげた方が早いくらいです。

詳しくは漢方薬はどんな病気を治せるのか?を読んでみてください。

ただ、なんでも治せますよというのは、逆に眉唾くさいので、うちで実際に治療経験のある病名をあげてみたいと思います。

うちで漢方相談を受け治療経験のある病名

今までまごころ漢方で治療してきた病名です。

不妊症、頭痛、偏頭痛、群発頭痛、癌、蕁麻疹、アトピー、手湿疹、ニキビ、月経不順、PMS(月経前症候群)、卵巣嚢腫、子宮内膜症、子宮筋腫、更年期障害、便秘、冷え性、慢性疲労、不眠症、神経痛、関節痛、過敏性腸炎、喘息、気管支炎、ヘルペス、頭痛、副鼻腔炎、耳鳴り、メニエル、五十肩、アレルギー体質、胃炎、胃潰瘍、神経痛、副鼻腔炎、風邪、心臓神経症、高血圧、膀胱炎、腎炎、痔核、痔ろう、過食症、うつ、口内炎、バセドウ病、橋本病、てんかん、肝斑、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、リウマチ、貧血、前立腺肥大、咽頭炎、アデノイド増殖症、胆石症、尿管結石、腎炎、ベーチェット病、エリテマトーデス、血小板減少症、後縦靱帯骨化症、乳腺炎、イボ、いびき、など。

漢方治療が向いている人とは

西洋医学の病名は似たような状態であっても、体の部分が少し変わると病気の呼び名が変わったりするので、厳密にはまだまだ治療経験のある病名はありますが、あげるのはこれくらいにしておきます。

実は一番、多い相談は病名診断はないし、検査に異常はないし、病院にも行っていないが、毎日、頭痛、肩こり、目が痛む、月経不順、精神的にも、うつっぽくなりやすく、などの原因不明の複合型の病気で、病院に行ったら、内科にいって、婦人科にいって、眼科にいって…最終的にストレスのせいにされて心療内科に投げられるか老化のせいにして医者にトンズラされる!というパターンになりがちな、全身にいろいろな悩みがある人の相談が多いです。

でも、こういった方の相談が一番、漢方治療にピッタリだと思います。

漢方は病名ではなく、体質を分析し、体全体から証を判断し、その証を調整して結果的に全身の症状を無くしていくようにしますので、別に病名の診断は必要ありません。

いろいろな病院に行く必要がないし、何種類も薬を飲む必要もありません。

基本的には1種類の漢方薬で、全身の状態に合わせますので1種類の漢方薬だけで全身、様々な症状が調整されます。

実は難病は漢方治療向き

もう一つ、漢方薬が向いている方は、難病の方。

別に漢方の方が西洋医学より優れているというような、どちらが上という話ではありません。

「病院でお手上げだったのに、漢方薬で治るの!?」と思われるかもしれませんが、これは治療の方向性の違いで西洋医学では原因を調べて、原因がわかれば、その原因に対して薬を処方します。

逆に原因がわからなければ、どう治療すればいいのかの指標がなくなるのです。

なぜなら、西洋医学はエビデンスといって科学的な根拠を元に治療しますので、科学的根拠がなければ、治療できないか、治す方針を持って治療ができません。

「みなさん、ご存知でしたでしょうか?」

実は、医学書を読むと、ほとんどの病気の原因は西洋医学ではわかっていない原因不明なのです。

身近でいえば大人ニキビやアトピーなんかも医者にとったら原因不明の難病です。

エビデンス(科学的根拠)に支えられている医学なのに、実際は偶然、その薬を使ってみたら症状が緩和されたなどの話はめずらしくなく、ずっと治せる薬として使われてきたものが何年も経ってから、治せてないどころか、副作用ありありの毒薬だったなんて話も西洋医学ではめずらしくありません。

本態性高血圧なんて、いかめしい名前ですが、要は「原因がよくわからない高血圧」という名称なんですよ。

アトピーにいたっては、語源が「奇妙な」というもので、最早、病名診断の名前が「よくわからない」ですからね。

漢方薬はもとより、原因やエビデンスに基づいて治療をしません。

いい加減というわけではなく、根本から治療の考え方が西洋医学と違うのです。

漢方の治療理念は、その人それぞれの独自の体質を分析し、その体質を調整することです。

難病によっては漢方薬で完治するものもあります。

逆に漢方薬で完治が難しいものもありますが、難病の方は体の負担が強い西洋薬を飲み続けないといけないことが多いので、漢方薬と併用することによって、それらの薬を減らしたり、漢方薬のみで日常生活は問題がなくなることもあります。

漢方薬自体が何でも対応できるわけではない

漢方薬は東洋医学的な体質を分析した「証」に合わせるものなので大半の病院で行なっている病名で漢方薬を処方する方法では漢方薬の力は発揮できません。

詳しくはこちらを読んでみてください。→「病名漢方」

「証」とよばれる体質を分析せずに漢方薬を処方しても漢方薬自体は良いものなので、ラッキーで良くなることもあるかもしれませんが、素人同然の東洋医学理論の根拠のない病名漢方では、漢方薬の効果を治療レベルとしては引き出せません。

医者がよくやるテキトーなマニュアルで選んだものが良く効いたとしても、一過性で、証の分析判断や治療方針がなければ、最初の1ヶ月後だけちょっと良くなったという状態があるだけです。

この場合、医者も患者さんも、なぜ良くなったのかがわかりません。

漢方薬は状態が「良くなっても」「悪くなっても」「何も変化がなくても」、根本治療を目指すなら、一定期間で漢方薬を変更しながら、再調整しなければいけないことが多いので、治療根拠のないマニュアル処方病名漢方では残念ながら根本的な解決にならないのです。

全身の症状が複雑に関わっていて、何科の病院にいけばいいのかわからない人、難病の人が漢方薬で治療したい場合は、少なくとも東洋医学的体質が診断できない病名漢方のところや今後の治療方針がだせないところでは漢方薬は「よくわからないが、ただ、なんとなく続けている」無意味な薬になっている可能性が高いですよ。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 図説東洋医学(基礎編):学研
◯ 図説東洋医学(湯液編Ⅰ):学研
◯ 図説東洋医学(湯液編Ⅱ):学研
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ やさしい中医学入門:東洋学術出版社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 中医処方解説:神戸中医学研究会
◯ まんが漢方入門:医道の日本社

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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