漢方薬相談ブログ

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ツムラが自ら告白!?病院ではまともに漢方薬が処方されていないの?

  1. 真面目に漢方を扱わない医者たち
  2. 本来の漢方治療方法なんて気にもしない医者

ツムラの漢方薬では無月経にどんな漢方薬を使うのだろうかと、ツムラのホームページを調べていて、衝撃的な一文を発見しました。

このページです。

衝撃的な一文とは…

ツムラ 月経困難症・月経痛 : 悩み別漢方より引用:
漢方薬を処方する際は、漢方医学に基づく診察を行います。痛みなどの症状はもちろんのこと、その人の体質なども考慮した上で、その人に合った漢方薬が決まります。

この後に以下の衝撃的な一文が続きます。

ツムラ 月経困難症・月経痛 : 悩み別漢方より引用:
*すべての医師がこの診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。

ツムラの漢方薬のサイトぺーじには『漢方では気血水のバランスが崩れると病気になる』とか『月経に関わる病気は血の問題が中心である』という、いかにも漢方って、『人それぞれの体質に合わせて治療するのですよ』みたいなことをこれでもかと説明しています。

そして、その説明のあとに

ツムラ 月経困難症・月経痛 : 悩み別漢方より引用:
*すべての医師がこの診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。

と書いています。

ちなみにこれをわかりやすく説明すると『医者は普段の西洋医学の一般診療しか行わず、東洋医学的な体質なんか一切、診ないで漢方薬を処方します』と言ってるのです。

言い方が上手いなと思うのが、「すべての医師が〜」と説明しているところ。

僕的には、なんとなく、一部、変な医者だけが、西洋医学の一般診療しかせずに漢方薬を処方するという印象を受けます。

がしかし!

実際は、患者さんの方がよくご存知だと思いますが、ほとんどの医者が体質なんて診ずに漢方薬を処方しています。

現実は、ほとんどの医者が、ちゃんとした診察などせずに漢方薬を処方しているのです。

漢方は西洋医学とは何の接点もなく、治療方法や診察が東洋医学として完全に独立しているものです。

つまり、漢方と西洋医学には何も関係がないので、西洋医学の一般診療のみで漢方薬を処方すると言うのは、漢方を何もわかっていない医者がテキトーに処方していると言うのと同じなのです。

ツムラの方で西洋医学としての一般診療しかせずに漢方薬を処方している医者の存在を文に明記できるくらいに確認できているなら、ツムラもそんな医者に漢方薬を販売させちゃダメなんじゃないですか?

逆で考えた時に、仮に医者じゃない人が、西洋医学の生理学、病理学、薬理学を何も知らないで、訳もわからずに病院の薬を売りまくっていたらどうなのしょう?

それって大問題でしょ。

『医者は漢方薬に関しては、そんないい加減なことをやってますよ』と漢方薬のメーカーさん自ら発表してどうするの?とびっくりしました。

かといって「漢方の医学理論に則って体質を診ている、ちゃんとした医者だけ」にしちゃったら、ほとんどの医者がアウトになっちゃうだろうから、利益優先企業のツムラ(上場企業なので)としては苦しいところかもしれないですが。

真面目に漢方を扱わない医者たち

なぜ、こんな一文を入れたのでしょうか?

同じページで『漢方薬を選ぶためには東洋医学独特の診察や治療方法が必要』とか、『漢方薬を選ぶための診察なんて一切やってない医者がいる』とか説明されていて、完全に矛盾していますよね。

この一文がいつ入ったのかわかりませんが、僕は最近なんじゃないかと予想してみました。

以前に週刊新潮からこんな記事が飛び出しました。それについて書いた記事です。

ツムラが国民を欺いた!!漢方の「大嘘」について

週刊新潮の記事は『ツムラの漢方薬を扱っている医者は実は漢方医学のことは一切わかっておらず、よくわかっていないのにマニュアルで漢方薬を選ぶような、いい加減なことをしている』というような内容で、ごく一部のまじめに体質を診て漢方薬を選んでいる医者などのコメントなども載っていました。

この一連のツッコミの中で、週刊新潮はツムラに『なぜ、こんないい加減な漢方薬の処方をすすめているのか』ということを聞くための取材を申し込んでいるのですが、取材は断られ、パンフレットに書いてある建前論だけを返事してきたという経緯があるようです。

これらから察するに、ツムラも大赤字を脱出する以前は、結構、まじめにやっていましたので、漢方薬を選ぶのに東洋医学的な体質を診る必要があるのは、重々にわかっているのではないかと。

しかし、ツムラは上場会社で上場会社の最も重要な使命は、患者さんを治すことよりもとにかく株主のために儲けることです。

「儲けることがやらしい」とか、そんな次元の話ではなく、これは上場会社の必須の使命なのです。

上場会社って、投資家が持っている会社ですから。投資家にとっては患者さんが治る、治らないは二の次になります。

儲けるためには、漢方の勉強を一切しない(漢方の医学理論を理解できない?)ような、その他大勢のたくさんの医者にまでターゲットを広げて売らなければいけません。

でも、そうすると、さっきの一文のように必然的に体質を一切、診ないで漢方薬を処方する医者ばっかりになります。

何せ、医者って、漢方薬に限らず、診察の実際の様子をみていると治す気がない感じにみえます。

何がしかの診断にマニュアル的にあてはめて薬を配る仕事をするのが得意なのです。

そして、最近は、ネットで、漢方薬はちゃんと一人一人の病的体質である『証』を判断して、その『証』に合わせて漢方薬を選ばないといけないことが、徐々に患者さんにも浸透してきています。

ちなみにツムラの医者が持っているマニュアルにも『患者の証を考慮して投与すること』なんて書いあって、「証」がなければ、漢方薬を処方できないことが書かれています。

ところが、実際は、どの病院にいっても、体質なんて分析判断もされずにベルトコンベア方式で漢方薬を処方しています。

こんな医者ばっかりなので、ある日、患者さんから『体質をみて漢方薬を選ばなくていいのですか?』とツッコまれる前に、『西洋医学としての一般診療しかしないのに漢方薬を処方する医者もいる』という一文を載せたのかな?と推測してみたりしました。

この一文だけでは、一般の患者さんは、何のことを言っいるのか、なかなかピン!と来ないですよね。

でも、「こっちの医者は…あそこの医者は…体質を判断しないで漢方薬を処方しているぞ!」とクレームをつけられても、『中には、そんないい加減な医者もいますよ』と建前上、注意書きしているのではないかと思いました。

本来の漢方治療方法なんて気にもしない医者

僕がよく知っている耳鼻科や皮膚科、消化器科の医者も体質を一切判断せずに、この一文のように西洋医学の一般診療のみで、漢方薬を処方しています。

最初から治す気がないからなのか、『自分が漢方薬を東洋医学の理論に則って正しく扱っているかどうか?』なんて1mmも気にならないのでしょうか?

いくら暗記型脳で考えるのが苦手でも漢方の本を少しでも読めば、西洋医学や西洋医学の病名漢方薬は何の関係もないと気づくはずなのですが、気づけないような気の毒な状態なのか? 気づかないフリなのか?

医者のすごいところですね。

ツムラも上場企業で儲けることが使命かもしれないですが、日本の漢方はこういった医者や漢方を理解できない漢方薬局の先生の病名漢方という間違った方法が横行していて、どんどん廃れていってます。

人間ってやっぱり、楽な方に流れやすいので、患者さんと一緒にしっかりと体質を分析して漢方薬を選ぶなんて手間は取らず、病名だけでワンタッチで漢方薬を処方することに慣れちゃうのですね。

本来の漢方は一人一人の体質分析判断して、漢方薬を選びます。

一人、一人、違う体質を分析するわけですから、当然、時間もかかります。

ちなみうちの問診は200項目以上あります。

うちの無料漢方相談の問診票

しっかりした漢方医学を未来に残すためにもテキトーに病名で選んでいる医者自体の頭は救いようがないと思うので、患者さんの方から『ちゃんと体質を診てください』とお願いしてもらいたいものです。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ ツムラ医療用漢方製剤マニュアル
◯ オースギ医療用漢方製剤マニュアル
◯ 漢方方意辞典:緑書房
◯ 漢方診療医典:南山堂
◯ 類聚方広義解説:創元社
◯ 勿誤薬室方函:創元社
◯ 漢方処方応用の実際:南山堂
◯ 中医処方解説:神戸中医学研究会
◯ 漢薬の臨床応用:神戸中医学研究会
◯ 近代漢方薬ハンドブックⅠⅡⅢ:薬局新聞社刊
◯ 平成薬証論:メディカルユーコン

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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