インターネットのアトピー情報に振りまわされない方法
もうこれ以上、ネットのアトピー情報に振り回されるのが嫌だという人は、ぜひ、読んでほしいと思います。
ネットでよく、『ステロイドは塗ったほうが良いのかどうかよくわからない。お医者さんでも使ったほうが良いという人と、使ってはいけないというお医者さんがいるので、ますますわからなくなります』なんて意見をみます。
ステロイドに限らず、アトピー関連の記事は、ごまんとあります。
すごく権威のありそうな大学病院の情報から、どこかの誰かさんの嘘つくつもりで書いたかどうか確認すらできない情報まで。
例えば、さっきのステロイドは使うべきか? 使ってはいけないのか?という答えに対して、賛成意見が多そうなものが答えだと勘違いする人があります。
ネットだと、特にその傾向が強くなります。
例えば、ステロイドで検索して、一番上にのっていて、情報が目立っていたり、たくさんの人が賛成しているという意見だったり、なんかすごく有名な大学病院の先生の意見だったりするとそれが正解なんじゃないかと勘違いする人がいます。
でも、『問題解決の真の答え』は、このどれにもあてはまりません。
医者の意見も素人の体験談もどっちも微妙
まず、検索の一番上に来る情報は、それが正しかったり、良い情報と勘違いしている人がいますが、現在、ネットで検索した健康関連の情報は、2017の12月からGoogleが検索アルゴリズムというものを変えて、どんな検索をしようと単純に「厚生省の公式情報」「医学論文」「大病院」「治療系の学会」「製薬メーカー」「アマゾン・楽天」のサイトしか検索上位に出てこないような感じに設定されています。
一般の人が厚生省の教科書的説明や医学論文、とりあえず行ってみたことがあるけど治らなかった病院の案内が出てきて、その情報が役に立つのか?と不思議ですが、とにかくGoogle検索の設定が、そうなっています。
それでは病院、医学論文、厚生省、これにすごく有名な大学病院の先生の意見など、つまり西洋医学の情報が、ステロイドの情報源として正しいでしょうか?
『そもそも』を考えてみましょう。
ステロイドは何十年も前からあります。
でも、アトピーの患者さんは全然、減っていないどころか、増えています。
この事実から、少なくとも『ステロイドでアトピーは根本的に治ってきていない』ことは誰でもわかります。
では、ステロイドは使わないほうが良いのか?
というと、そうではありません。
そもそも、ステロイドを使ったほうがよいのかどうか?を考えるときに、医者の意見を聞くのも、今までの結果と実力をみれば、意味がないし、ましてや医学知識も化学知識もない素人の人が、「使ってよかったよー」なんて意見も意味がありません。
素人の人なんて、そもそも、『本当にアトピーなのかどうか』『本当にステロイドを使ったのか?』すら確認のしようがありません。
悪意ある嘘の可能性だってあります。
昔(今でもやってるかな?)、出会い系サイトで男が女のフリをして、男とメールのやり取りをすることなんて当たり前でネットなんか、こんなの当たり前くらいに思ったほうがいいです。
現に素人系の方の意見を集めるサイトって、特に投稿者の身分を証明していませんから。
多数決で決まったことと真の答えは別もの
お医者さんの意見や聞いても、それが良い情報かどうかわからない。(実際の実力と結果から)
素人の方の体験談も本当なのかどうかすら確かめようがない。
こうなると、今度は、多数決を取りたがる人がいます。
合っていようが、間違っていようが、たくさんの量の情報を集めて、『多い情報の方をヨシ!』とする民主主義方式ですね。
何かのアニメ(終わり物語?)で多数決は、『多数にわかれた” 意見 ”をまとめるのに便利なツール』だけど、『真の問題解決からは遠ざかる、もっとも愚かな方法』と言っていました。
何か『真をついた答え』だと思いました。
そうなんです。たくさんの情報を集めたって、自分自身にはバイアスというものがあります。
いわゆる『無意識に近い思い込み』
バイアスとは感情的に「ストロイドを塗りたい」と考えていたら、無意識に「ステロイドは塗ってもよい」という情報ばかりを集めるようになるのです。
本来は、かゆかろうが、辛かろうが、氷のように冷静になってネットを検索しないといけないのですが、それが人間自体には難しいのです。
その情報が本当かどうかを決めるのはどこまでいっても自分自身
情報が正しいか、どうかを決めるのは、実は自分自身です。
また、誰にとっても絶対的に良い情報というものはありません。
ステロイドの西洋医学的情報は、一時的な誤魔化し治療として使うのであれば、『正しい情報』になりますが、ステロイドを何年も使ってきて、再発ばかり繰り返している人にとっては、『正しくない情報』となります。
結局、人それぞれのアトピーや体の状態、状況によって自分自身にとっての正しい情報が変わってきます。
このときに本当に必要なことは何か?
それは、『変な偏りのないステロイドの客観的な説明の情報』と『その説明を正しく理解できる知識』です。
客観的な説明というのは、いわゆるステロイドの添付文書ですね。
作用機序とか副作用のことなどが、『化学的』に書いてあります。
添付文書の情報は、ステロイドを作った会社が作ったものなので、これ以上の客観的事実はありません。
ちなみにこんな記事も書いています。
「ステロイドって結局、良い薬?悪い薬?」
次に、この添付文書のことを理解できる医学の基礎知識が必要です。
ネットの情報は便利だといったって、専門情報のことを勉強しなくても理解できるようにはなっていません。
例えば、ここにAIプログラミングの嘘の情報と本物の情報があったって、どちらが本物なんかわからないですよね。
医学の情報は自分に関係が深いから「理解できるかもしれない」と皆さん、誤解しています。
『ステロイドは使うべきか? 使ってはいけないのか?』の答えは、自分が何も判断する医学の基礎知識がなければ、いろいろな情報を集めたところで、どこまでいっても判断はできないということです。
でも解決策はあります。
それは、さわりだけでもいいので、『客観的なステロイドの知識』を身につけて、自分の目的にかなった信用できそうな『専門家』を探すことです。
やっぱりIT社会といっても最後に頼れるのは結局、人間!
再発してもいいから、ステロイドの有効的な使い方を知りたければ、細かなステロイドの使用方法を指導している医者を探せばいいと思います。
『すでに何年もステロイドを使っていて治っていない』のあれば、うちのようにステロイドではなぜ、根本的に治らないのかの両方を知った上で漢方治療をしている先生を探せばいいと思います。
自分自身でやたら「いいね!」や投稿数だけが多い、嘘か本当かわからない素人の情報を漁るのもいいですが、結局、専門的なことって、専門家にしか判断できません。
『信用できる専門家』を探すか、『自分が情報を冷静に判断できるくらい勉強する』しかないと思います。
特に医学的な情報を判断するのに必要なのは、せめて『生理学と薬理学の基礎知識』です。
基礎知識を身につけていれば、そこそこ振り回されないで情報を漁ることができますよ。
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◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方方意ノート:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ 金匱要略ハンドブック:医道の日本社
◯ 傷寒論ハンドブック:医道の日本社
◯ 素問:たにぐち書店
◯ 漢方治療の方証吟味:創元社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 図説東洋医学:学研
◯ 中国医学の秘密:講談社
◯ 陰陽五行説:薬業時報社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社
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