ステロイド剤の強さのランキング(ポイントVer)
皮膚科で処方されるステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)には、抗炎症作用(免疫抑制作用)と血管収縮作用の5段階によって、分けられています。
(1)のstrongesが最も強く、(5)のweekが最も弱いです。
【Ⅰ stronges(最も強い)】
◯デルモベートクリーム軟膏(添付文書)
◯ジフラール軟膏(添付文書)
◯ダイアコート軟膏(添付文書)
◯ソルベガ軟膏(添付文書)
【Ⅱ verystrong(とても強い)】
◯フルメタ軟膏(添付文書)
◯アンテベート軟膏(添付文書)
◯リンデロンDP軟膏(添付文書)
◯マイザー軟膏(添付文書)
◯トプシム軟膏(添付文書)
◯シマロン軟膏(添付文書)
◯ネリゾナ軟膏(添付文書)
◯テクスメテン軟膏(添付文書)
◯ビスダーム軟膏(添付文書)
◯パンデル軟膏(添付文書)
【Ⅲ strong(強い)】
◯メザデルム軟膏(添付文書)
◯エクラー軟膏(添付文書)
◯リンデロンVG軟膏(添付文書)
◯ベトネベート軟膏(添付文書)
◯フルコート軟膏(添付文書)
◯ボアラ軟膏(添付文書)
【Ⅳ midium(中間)】
◯アルメタ軟膏(添付文書)
◯ロコイド軟膏(添付文書)
◯リドメックス軟膏(添付文書)
◯キンダベート軟膏(添付文書)
◯レダコート軟膏(添付文書)
【V week(弱い)】
◯プレドニゾロン軟膏(添付文書)
◯オイラゾン軟膏(添付文書)
◯テラコートリル軟膏(添付文書)
ステロイド剤の使い方
ステロイド剤の効果は、炎症反応を止めて、免疫を抑制します。
かゆみは、炎症反応によって起こりますので、ステロイド剤によって、かゆみは一時的には止めてくれますが、アトピーなどの湿疹は炎症だけを止めても、健康な状態であれば、起こらないはずの炎症が起こる原因を治療しないと、いつまで経っても根本的には治りません。
例えば、炎症が火だとしたら、どこからか出火した火を水で消す(ステロイド剤を使う)ことはできますが、ステロイドは火が発生している部分は治療しませんので、次々、新たに出てくる火を、そのたびに消すだけなので、根本的には解決しません。
うちでは、かゆみが我慢できずに掻き壊す場合は、初期はステロイド剤で体の表面のかゆみを止めておいて、体の中の問題は漢方薬で調整していきます。
この時に、病院などでは『アトピーに消風散』など病名だけでマニュアル的に選びますが、漢方薬にはステロイドのようなかゆみを止める成分はありません。
漢方薬の治療の目的は、湿疹が出てします体内反応を調整して湿疹が根本から出ないようにします。
湿疹が出てくる体質は、人によってそれぞれなので、漢方薬を使う場合は、病名ではなく、体質でみないと意味がありません。
全く体質をみずに病名だけで漢方薬を処方しても、ちゃんと治るかのように説明する先生がいますので、お気をつけください。
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【引用先及び参考図書・Webサイト】
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016 年版
◯今日の治療指針:医学書院
◯治療薬マニュアル:医学書院
◯各種薬の添付文書(ステロイド剤の横にリンク)
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