漢方薬相談ブログ

病院の治療は科学的に根本的には治らない

あなたの考えでは、何の薬も塗らず、病院の薬も飲まず、ある程度、好きなものを食べても、かゆみも湿疹も出ない状態のことを『アトピーが治った』ということになりませんか？

いわゆる『アトピーの根本治療』が、あなたの目的だと思います。

ところが、医者は違います。

ステロイドが効いている一定時間だけ、症状（かゆみや湿疹）が、抑えられていることが、アトピーが治ったことだと勘違いしています。

医者は、アトピーに限らず、どんな病気でも、薬が効いている間だけ、症状や病的な状態が抑えられていることを『治った』としています。

厳密には、病院がやっている治療のほとんどは、『症状の一時的寛解』で、『症状を限られた時間だけ弱めるだけ』なのですが、『病院の治療なそんなものなのだ』というのを患者さんに、ちゃんと説明してないのです。

皮膚科の医者の中には、対症療法であるはずのステロイドを「塗り続けて、うまくやめていけば、根本的に治りますよ』なんてことを説明していますが、そんな科学的な証拠はありません。

病院の薬というのは、エビデンス（科学的な根拠）がハッキリしていないと薬として認められないのですが、ステロイドを長く塗り続けたら根本的に治るなんて、科学的根拠はありません。

昔、うちの師匠（国際的な医学学会などにも出席していた元細胞顕微外科医）に「病院の薬は、一時的な症状の抑制という科学的根拠しかないけれど、たまに病院の薬を何日か飲んだだけで、その後、症状が出てこずに根本的に治る時もあるじゃないですか。あれって、どんなエビデンスが考えられますか？」と質問したことがあります。

師匠の答えは、「病院の薬をやめた後も根本的に治る科学的根拠は薬自体にはないよ。たまたま、病院の薬が良い手助けになって、自分の力で治ったんじゃない」

「エビデンス的には慢性病は、病院の薬で根本的に治すことは根拠をもってはできないね」とのこと。

師匠曰く、「日本人は、薬を万能的に考えすぎじゃない」と言っておられました。（師匠は日本人ではありません）

ステロイド剤の臨床データで、「ステロイドを長く続けた人が、アトピーが治った」というデータがあるのですが、よく読んでみたら、毎日は塗っていないけれど、ステロイドを１週間ごとに塗っているのです。

つまり、完全にステロイドを断ったわけじゃない。

患者さんが考える根本治療なら、本来は、ステロイドを完全に断って、そこから、癌の５年再発率じゃないですが、せめて１年は再発していないデータを取るべきじゃないですか。

こんな調子で、医者はどこまでいっても、化学薬品（病院の薬）を使い続けて、治っている状態を『まるで治っているかのように』説明しているのです。

結果的に医者はステロイドは一生、使うものだと思っている

近所で有名な皮膚科があるのですが、そこに通っていた患者さんが、『ステロイドを塗り続けてたら、いつか治る』と思っていたみたいです。

そこで、さっきの話をしました。

行動力のある人で、早速、皮膚科の医者に「いつ頃、ステロイドをやめられて、根本的に治りますか？」と質問したら…

そうしたら『ステロイドは一生、塗り続けないといけません』との回答。

そして、根本的に治るかどうかのことに関しては無視！

医者も騙していたわけではないですが、こんな風にハッキリと質問しないと、『根本的には治せない！』ことは言わないわけです。

でも、ステロイドを続けないと、やめたら再発することは知っています。

こんな調子で、医者は最初から、『薬を一生、使い続けることが前提の治療』ですので、あなたの治療の目的が根本治療なら、皮膚科の医者に、『根本的に治るために、どれくらいの期間を考えていて、どんな風に治っていくのかの見解』を聞いたほうがいいですよ。

さっきのように『一生、ステロイドを使い続けなければいけない』と正直に言うか。

医者、お得意の『治療の保証なんてできない』と話しをすり替えるか。←「保証してくれとは言ってない、あなたの見解を聞きたい」と追い打ちをかけて質問してださい。

大体の先生は『無視』か『逆ギレ』してきます。

ぶっちゃけ、この質問は医者にするだけ無駄ですが。

ステロイド治療はリスクも高い

「でも、ステロイドでも使い続ければ、治る人もいるのでしょ？だったらチャレンジしてみるのも一つの方法では？」

はい、ものすごく、めずらしいですが、ゼロではありません。

でも、そこには大きな問題があります。

それは、ステロイドは、非常に副作用が多く、副作用の強い薬だからです。

詳しくは、こちらの「ステロイドって結局、良い薬？悪い薬？を読んでみてください。

そもそも、『ステロイドの効果自体も副作用』ともいえます。

ステロイドが、かゆみを止めてくれるのは、炎症を抑えるからです。

そして、炎症は免疫反応によって起こります。

バリアである免疫を無理やり、抑えるのです。

免疫が炎症反応を起こすのは、何も嫌がらせではなく、体を悪くする菌やウィルス、化学物質などの異物と戦うためです。

免疫を抑えるということは、バリアをなくして、体を丸裸にするということです。

確かにステロイドによって、かゆみは治りますが、バリアをなくして、免疫が弱くなるので、かゆみが抑えられる代わりに、いろいろな病気になりやすい状態になります。

なんか、微妙ですね。

ステロイドは、普通で考えたら、そんな未完成な感じの薬なので、長く続けてみることに非常にリスクがあるわけです。

しかも、長く続けるといっても、アトピーの状態は人それぞれなので、どれくらいの期間、続ければ治るのか、その目安もありません。

副作用と戦いながら、どらくらいの期間、続ければ根本的に治るのかもわからない。というか科学的根拠としては根本的に治らないことが証明されている。

しかも、医者は、人それぞれのアトピーが根本的に治る目安も見解も持っていません。

アトピーの人に対して、ステロイドを深く考えずに処方しているだけなのです。

アトピーの本当の原因に対応しなければいけない

アトピーの原因は、炎症を起こすアレルギー反応ではなく、アレルギー反応が、普通とは違う過剰な反応になっていることです。

ステロイドで免疫反応自体を全面的にシャットアウトしても意味がありません。

人それぞれ、微妙に違う、免疫反応を微妙な調整によって治すなら話は別ですが、ステロイドはアレルギー反応の電源を切るだけです。

細かく分析してみたら、本当のアトピーの原因には『何一つ対応していない』のです。

そこで、小賢しく、保湿したり、角質の成分がどうたらこうたらと、これまたお門違いの原因をそれっぽく説明をしたり、到底、実行不可能な理想論のような食事指導をし始めたり、漢方の医学理論のことなんて、まるでわかっていない無知な状態で、マニュアルを見ながら、十味敗毒湯や消風散を処方して、あとは、漢方薬が勝手に治してくれると言わんばかりにテキトーに処方します。

悲しいかな、医者が漢方薬を使うと、使い方が、無知で雑で素人すぎて、ちっとも効果を発揮しないのですね。

医者のアトピーの漢方薬の話は、次回にでもしたいと思います。

アトピーが病院で根本的に治らない理由は、山ほどありますが、逆に根本的に治る理由は何１つありません。

こちらでもアトピーのことをいろいろと載せていますので、読んでみてください。

「アトピー性皮膚炎」

アトピーを根本的に治したいと考えている人は、皮膚科での治療は一度、考えてみたほうが良いかもしれません。

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◯ メルクマニュアル（家庭版）アトピー性皮膚炎
◯ メルクマニュアル（プロフェッショナル版）アトピー性皮膚炎
◯アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016年
◯アトピー性皮膚炎診療ガイドライン J-stage
◯アトピー性皮膚炎治療ガイドライン 2008年
◯ 今日の治療指針：医学書院
◯ 治療薬マニュアル：医学書院
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◯ 各種ステロイド薬の添付文書》