漢方薬相談ブログ

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実は誰も漢方薬の具体的な効果をわかっていないかも!?

漢方って、医者すら、ツムラやオースギなどの漢方薬メーカーからもらったマニュアルをみて漢方薬を処方するだけなので、とにかく、まともに扱われていません。

実態は、医者や漢方専門薬局の先生も含めて、誰も本来の使い方がわからずに、なんとなくあてずっぽうで処方しているのと変りないんじゃないかと思います。

そもそも、マニュアルをみて、出してるだけだと、そのマニュアルが絶対に正しくないといけないという前提が必要になりますが、漢方薬メーカーのマニュアルなんて、西洋医学の病名に漢方薬を対応させているという、デタラメもいいとこなのですよ。

かといって、僕が正しいわけではありませんが、少なくとも、東洋医学の漢方薬西洋医学の病名や症状ではなく、東洋医学の医学理論で使おうと正しく努力はしています。

ちょっと考えたらわかることですが、東洋医学の理屈で効果を発揮する漢方薬が西洋医学の病名のマニュアルで効くわけないですよね。

なので、漢方薬の効果に対する考えも医者も患者さんも、思いっきり誤解していると思います。

漢方薬の具体的な効果が誤解されている

病院の薬は何十年も何十億円もかけて、研究に研究された有効成分というものが効果を発揮します。

でも漢方薬には有効成分なんてものは存在しません。

当たり前ですよね。さっきも言いましが、東洋医学西洋医学は、ルールもしくみも全く違う別物だから。

『漢方薬マニュアルの病名』をみて、症状を当てはめて、漢方薬を選ぶのはいいのですが、あれって、医者や自分で漢方薬を選ぶ人は、具体的にはどんな効果だと考えているのでしょうか?

マニュアルに書いてある病気や症状がなんとなく治るという魔法的な効果だと思っているのでしょうか?

そんなわけありません!

漢方には漢方の効果の考え方があるのです。

漢方薬の効果は東洋医学の独特の効果

漢方薬の効果は、下半身の水の巡りを促すとか、体に無駄にこもった熱を発散させるなどです。

そもそも、漢方の世界では、「水の巡りが悪くなったり、熱がこもると病気になる」という考え方が前提になっているのです。

実際、寒すぎたら手足が冷えて、ひどい人は、頭痛がしたりますね。

暑いのも同じで暑すぎると汗が出すぎて脱力したり、逆に冷たいものを飲みすぎて、胃もたれや軟便を起こしたりします。

つまり、漢方の病気の考え方は、人間の体は自然界と調和をとっていて、その調和が乱れると体内の機能がおかしくなり、病気になると考えます。

ですので、血やら熱やら、水や気の乱れた部分を調整し、体全体を調和させ、自然界と調和させれば、病気はなくなるのです。

そもそも、西洋医学でいうところの病気は、原因が菌やウィルス以外は、全部、体内機能が何からの原因でおかしくなっていることを指します。

本来は、西洋医学でも体内の機能を整えれば、病気が治るはずなのですが、西洋医学では、『体全体の調整をする』という考えがなく、薬は体の一部分を一時的に変化させるだけなので、その効果は、一時的に症状が抑えられるだけで終わります。

本来の治療とは、その寒さに合わせて、ほどよく温められていれば、手足も冷えず、頭痛もありません。

その暑さに合わせて、ほどよく発汗し、熱がこもっていなければ、冷たいものをガブガブ飲む必要もなくなり、のぼせや胃もたれ、胃痛もないのです。

自分に合う漢方薬はどんどん変わっていく

こんな感じで、漢方薬の治療の原則は、体全体の調和をとり、自然界との調和をとることなので、その時の季節の状態や生活環境などで、体質や飲む漢方薬は変わります。

よく勘違いされているのが、『生まれつきの体質に合っている漢方薬を飲み続ければ、いつか治る』というファンタジー的なもの。

生まれつきの体質というのは、体の弱点みたいなものです。

この弱点によって、同じ要因で人とは違う病気になりますが、生まれつきの弱点だけで 病気になるわけではありません。

生まれつきの体質にプラス、今の環境がプラスされて病気になります。

ですので、絶対的に自分にずっと合う漢方薬なんて存在しないのです。

真夏には、熱の影響による病気が多くなりますので、真夏は、体を冷やすことを考えた漢方薬を選ぶことが多くなります。

さて、そうしたら、真夏に冷やす漢方薬で良くなった人は、真冬の寒い時期に、その漢方薬に冷やされて良くなるでしょうか?

逆に悪くなります。

また、体質の崩れは、その時の環境によって変わります。

いつも同じ病気になるなんてありません。

そんなの風邪くらいじゃないでしょうか。

歳をとっても、体質が変わってきますので、病気も微妙に変わってきます。

つまり、病気になる体質なんて、常に流動的なのです。

夏に良くなった漢方薬を飲み続けたって、冬には悪くなっているかもしれません。

季節や生活環境に応じて、体質はどんどん変わります。

体質が変われば、飲む漢方薬も変わるので、「良くなった!」と思った漢方薬でも、その後も飲み続けてよいとは限らないのです。

逆に漢方薬の種類を変えずに同じ種類の漢方薬を飲み続けたいなら、季節が変わらないところで、生活環境も一切、変えずに生活しないといけないと思います。

常に変わっていく体質に合わせて治療するのが、本来の漢方治療だと思います。

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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