漢方薬相談ブログ

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よい漢方のオンライン相談の選び方(後編)

前編で漢方のオンライン相談では、漢方治療ではかならず全身の状態を知る問診表が必要だということを説明させていただきました。

例えば頭痛だけでも漢方では、その原因を調べるために全身の問診が必要となります。

なんで、頭痛だけでいちいち、全身の問診を調べないといけないか?

それは、漢方薬は病院の薬のように症状を一時的に抑える作用ではなく、人それぞれの原因を探し出し、その原因を治療することによって、『結果的に症状がなくなるから』です。

病名や症状に合わせて『頭痛に五苓散』とか『めまいに苓桂朮甘湯』とか漢方薬メーカーが考えたエセマニュアルで選んでも治るかどうかはかなり部の悪い運任せ!

漢方治療では、全身の問診が必要なのですね。

漢方薬を選ぶために必要な体質診断

そして、漢方薬を選ぶために『証』という体質や原因を診しますが、この診断。

漢方薬を飲む前の選んだ漢方薬で治るかどうかは単なる推測です。

漢方薬は飲んだ後に全身の変化を観察して、初めて、診断した体質や選んだ漢方薬が合っていたかどうかがわかるのです。

ですので、漢方の世界では『おかしいな…マニュアルを読んだら、この漢方薬で治るはず…』なんてことはありえないのです。

治らないのは、全部、ぜーーーんぶ、体質を診断した先生、その漢方薬を選んだ先生の腕がヘタッピだから。

そう、漢方治療は日本人の大好きな「座学でお勉強ができるおりこうさん」はお呼びではありません!

これっぽっちもマニュアルや本の通りなんかにいきません。

漢方治療では「技術が高いかどうか」なのです。

だから『巧いか、下手か』が重要です。

症状はあるなしではない

漢方薬は飲む前は体質も選んだ漢方薬も正解かどうかわからないので、漢方薬のオンライン相談で必要なのは、お勉強ができる能力ではなく、プロファイリング能力です。

よく勘違いされますが、ある症状が当てはまるかどうかで漢方薬を選ぶ先生がいます。

一般の方々でも、ネットに書いてある症状をチェックして、「貧血と冷えがあるから当帰芍薬散だー」とか選んだりしますが、前回でも説明した通り、漢方薬は、病名や症状ではなく『証』と呼ばれる体質を分析しないと選べません。

で、この時に全身の問診をチェックするのですが、実は『症状のチェックすればいい』というものでもないのです。

漢方薬を選ぶ際に必要なのは、『その症状はどれくらいの強さの症状なのか?』

例えば、「手足が冷える」と答えた人は、「年中、冷えているのか?」

「寒い冬だけなのか?」

「夏だけ冷える」という人もいます。

一瞬「暑い夏だけ冷える?」となりますが、詳しくお聞きしていくと『エアコン』が原因だったりします。

季節によって漢方薬を使った温め方を変えなくちゃいけないかもしれないし、手足の冷え、季節だけでなく、『寝る時に足の冷えが気になって眠れない人』『寝る時は気にならない冷え』の人もいたり、『冷え症状』1つでも人それぞれなのですね。

なぜ症状の強さの分析が必要なのか

なぜ、同じ症状でも強さを調べないといけないかというと、漢方薬は、例えば冷えなら『どれくらい温めて治すか?』ということも考えなければいけないからです。

単純思考の人は「そんなの誰にでもめっちゃ温める漢方薬を渡しときゃなんとかなるでしょ」と思うかもしれないですが、漢方ではそれは通用しません

あなたがもし寒いからといって、1つの部屋でホットカーペット最大の高温設定にして、石油ストーブを全力、エアコンの暖房35℃設定にされたら、どうです?

たしかに最初の体が冷えている時は、「あったか〜い」となりますが、30分もすれば、暑くなってきて、下手したら吐き気も出てきたり、今度は暑くて体調がおかしくなります。

体も同じで『その人の丁度』が必要なのです。

漢方薬は、温めること1つでも、いろいろな段階があるのです。

それを的確に選ぶことが腕の見せ所!になるわけです。

ですので、問診は『その症状があるか?ないか?』だけでなく『その症状がどれくらいの強さの症状なのか?』も調べなくちゃいけないのです。

うちではオンラインの問診表でも症状の強さが測れるように考えていますが、それだけでは足りませんので、うちの問診表の入力の後に、さらにメールや電話、テレビ電話のやりとりを行なって、症状の状態を細かく聞いていきます。

最も重要な「症状のきっかけとストーリー」

『症状の強さ』を調べることも重要ですが、今の病気や症状が起こった当初のきっかけも重要です。

何がきっかけで今の病気になったか、そしてストーリーも重要。

例えば、『初めての就職からアトピーが爆発した』という人がいるとします。

更にその人のストーリーを調べていくと、「実は受験の時にアトピーが始まった」ということがわかると、原因は『気の関連』だと推測できます。

気はストレスや自律神経のことも指します。

となると気に関わる「寝つきのこと」や「夜中の中途覚醒」「ストレスを受けた時の胃や便の状態」「食事の時間」なども調べてみて、『気』が原因の柱になっているかどうかを分析するのです。

そして、気を巡らせたり、気を発散させたり、気を補ったりする漢方薬を選ぶのです。

同じような状態のアトピーの人でも『夏からアトピーが出始めた』という人がいるとします。

「冬は湿疹がマシになる」

そこから原因は『熱の関連』だと推測できます。

となると熱に関わる「汗のかきかた」や「のぼせ」「目の充血」「オシッコの色」「便の状態」などなども調べてみて『熱』が原因の柱になっているかどうかを分析するのです。

ちなみに説明のために簡単にしましたが、実際は、熱がアトピーの原因の柱だとわかっても、更にそこに『水の巡りの問題』『血の巡りの問題』『肝臓の機能の問題(肝臓病や検査数値が良い悪いをみるわけではない)』など、いろいろな要素が合わせって実際はパズルのようになっています。

オンライン漢方相談でも、『症状がじまったきっかけ』『今の病気になるまでのストーリー』を知るために、これまた、さらにメールのやりとりを行なって、いろいろなことをお聞きしていかないといけないのですね。

まとめ

病院や漢方薬局で、もしくはオンライン相談で『症状の強さの度合い』『症状がじまったきっかけ』なんて聞かれたことあります?

また『今の病気になるまでのストーリー』なんて説明されたことってあります?

うちなんか、オンライン相談での治療提案もレポートレベルですよ。

「漢方は本に病名や症状が書いてあるから、それが当てはまる漢方薬を飲んだら、なおうよ」そんなアホの子でもできそうな単純なものではありません。

漢方薬は、症状を抑えるものではなく、『その人独自の弱点を調整するもの』

その人独自の弱点は、あれやこれやと聞いていかないと見破れないのです。

ですので、うちの問診は『50項目、250箇所のチェック』が必要なのです。

オンライン相談といえど、ここまでその人の体を分析し倒さないと的確な漢方薬は選べません。

西洋医学の病名東洋医学の漢方薬を選んで治る道理がありません。

また単純に症状のあるなしを当てはめるだけで最適な漢方薬が選べるわけがありません。

軽いアンケートレベルの問診やオンライン相談なら、そのオンライン相談はやめたほうがいいですね。

それは遊びレベルです。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 漢方の歴史:大修館書店
◯ 図説東洋医学:学研
◯ 中国医学の秘密:講談社
◯ 陰陽五行説:薬業時報社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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