漢方薬相談ブログ

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「痛み」はみんなが一緒のレベルではない(漢方薬を選ぶ方法)

  1. よくある痛み止めの漢方薬
  2. 病院の鎮痛剤は誰にでも効く
  3. 漢方薬はまず痛みの原因の種類を調べる
  4. 強さの度合いに合わせる。
  5. 痛みの強さレベルは人それぞれの価値観がある
  6. 痛みの漢方薬の選び方。

腰痛や膝の痛み、頭痛や月経痛など一時的なら耐えられても、かれこれ何ヶ月も続いていたら、なんとか治ってほしいと思いますよね。

あまり知られていませんが、実は漢方薬って痛みを治すのが得意だったりします。

「じゃあ、ぜひ!痛み止めの漢方薬をください!」と言われても、残念ながら漢方薬の場合は『誰のどんな痛みにでも効く漢方薬』は存在しません。

なんとなく痛み止めになると言われている漢方薬をテキトーに飲んだって効かないときは全く効かないのです。

この記事では、いろいろな痛みを治すための漢方薬の選び方をご紹介したいと思います。

よくある痛み止めの漢方薬

腰痛や膝の痛みにはよく「麻杏薏甘湯」が使われます。ツムラなら78番。

単純に痛みというだけでよく出されているのは「芍薬甘草湯」です。ツムラなら68番。

「あーそれ出されたことあるある」って人多いのではないでしょうか?

なぜか、これらの漢方薬は痛み止めみたいな効果があると誤解されていますが、これらの漢方薬って別に痛み止めの漢方薬ではありません

麻杏薏甘湯は『冷えの影響から水の巡りが悪くなったことが原因の痛み』なら治すことのできる漢方薬で、芍薬甘草湯は『気や筋肉の緊張が原因の痛み』なら治すことのできる漢方薬です。

漢方薬の場合は病院の薬と違って痛みを止める成分で治すのではありません。

『痛み』を治す場合も原因が人それぞれ違うので、『自分の痛みの原因』に合わせて漢方薬を選ばないと効かないのです。

病院の鎮痛剤は誰にでも効く

病院でもらえる鎮痛剤や痛み止めは誰にでも効くようになっています。

またその人の痛みの原因を調べる必要もありません。

なぜなら、痛みを根本的に治すのではなく、痛みを発生させる物質を無理やり止めているだけだから。

だから、痛みの原因を調べなくてもどんな痛みでも効きます。

(1)痛みの原因→(2)原因により痛みの物質が発生→(3)その成分が痛みを起こす。

という流れのうち、(2)の成分を体内で働けなくします。

『痛み物質を発生させようとしている原因』はほったらかしなので、どれだけ飲み続けても治らないし、痛みが止まるのもその薬で決められている時間内になります。

(1)の原因をなんとかしない限り、永遠に終わらないわけです。

漢方薬はまず痛みの原因の種類を調べる

腰の痛みや膝の痛みの原因にもいろいろあります。

「水の巡りが悪い」、「血の巡りが悪い」「冷えが原因」、「逆に熱がこもっていることが原因」になったり。

「気の巡り(ストレスや精神の影響)の悪さが原因」などやこれらが全て合わさっているなんてこともあります。

また、病院の鎮痛剤は膝の痛みも、月経の痛みも同じ鎮痛剤を使ったりしますが、月経に関係する痛みなどは、月経の状態とも関係するので、月経不順や経血の状態と痛みが関係していたりしますので、漢方では鎮痛剤的な考えではな解決しません。

例えば、最近はピルが月経痛に効くなんて感じで処方されていますが、ピルの効果は排卵や赤ちゃんを育てるための子宮内膜の充実などを停止させ、月経活動そのものを停止させているから痛みがなくなるだけで、「腕の痛みも腕自体を切り落とせば痛みは感じなくなる」なんてかなり消極的で後ろ向きな治療をしているようなものです。

単なる問題の先送り

同じ膝の痛みでも人によって原因が違うし、その病気の種類によっても選ぶ漢方薬は変わります。

まずは『何の病気からの痛みなのか?』

そして、『それはどんな原因からの痛みなのか?』を分析して、それに見合った漢方薬を選ばないといけません。

強さの度合いに合わせる。

『痛い』という症状の強さは実はみんな一緒ではありません。

鎮痛剤は病気の種類に合わせないし、痛みの強さにも合わせて選んだりはしません。

「痛み」は一律、一緒です。

中にには痛みが強くなると筋肉弛緩剤や神経ブロック系のものも使いますが、単純に強くしているだけで漢方薬の強さを合わせるというのは、痛みの強さそのものに合わせるわけでありません。

例えば、痛みの原因が水の巡りが問題であれば、「その水の巡りをどれくらいの効果の強さで巡らせるか?」というのも漢方薬を選ぶ上で重要です。

ちなみに漢方薬は大は小をかねません。

水を強く流しすぎると今度は脱水状態になったり、巡りやすいところはビュン!ビュン!巡って膝は逆に他で巡りすぎて、元々、流れにくいところが交通渋滞を起こして『余計に水の巡りが悪くなり痛みが増すっ!』なんてことにもなります。

ですので、漢方薬を選ぶ際に原因が分析できたら、その強さレベルもちょうどに合わせないといけないのです。

痛みの強さレベルは人それぞれの価値観がある

痛みの問診をとっていると『痛みがあるのか?ないのか?』という感じになりがちですが、漢方では、痛みの強さレベルと漢方薬の効果の強さレベルを合わさないといけないので、『なるべく客観的で正確な痛みの度合い』を知る必要があります。

ところが、実は痛みの価値観って一定ではないのです。

もちろん、数値なんかありません。

経験上、「依存心が強く孤独が好きでない人」は、痛みの主張が実際よりも強くなる傾向にあります。

「逆にやり手の社長さんなど自信に溢れている人や虚栄心の高い人」などは痛みの主張が実際よりも弱い傾向にあります。

また僕のようにスポーツで怪我するのが当たり前だと思っている人は、痛み自体に鈍かったりします。

(僕は骨折してるのにサーフィンやスケボーをしてたこともあります)

いずれにしても他人の痛みを正確に知ることはできません。

痛みを治すための漢方薬を選ぶ場合、まずは原因の種類を特定しなければいけませんが、痛みの原因の種類を特定できても、痛みの強さレベルが特定できないと、治してくれる漢方薬を選ぶことはできません。

痛みの漢方薬の選び方。

漢方薬で痛みを治したい場合、まずは原因の特定です。

漢方薬自体に痛みを止める成分が含まれているわけではないので、まずは膝や腰の痛み、頭痛が月経と関わっているか、胃痛と冷えが関わっていないか、もしくは何か大きな病気が隠れていないかなど。

次に気、血、水の巡りや熱や冷えの影響などの漢方的な原因を探ります。

そして、原因の強さのレベルを探ります。

痛みのレベルも大事ですが、原因自体がどれくらいの強さなのかを探ることが大事です。

漢方では痛みの強さに限らず、症状の強さレベルを推し量ることが重要ですが、これは自分だけで客観的に分析しようと思ったらかなりキツいですね。

また、その症状の強さレベルと合わせる漢方薬の強さレベルのこともわかっていないといけません。

うちでは、同じ症状をいろいろな聞き方をすることによって症状の強さレベルを測っています。

もちろん、それまでの他の受け答えで性格を分析して、痛みに対する主張がどんな傾向にあるのかも考え合わせます。

どちらにしろ、体の状態をより詳細にいろいろな聞き方ができない、もしくはできない先生が出されるマニュアル的な漢方薬は飲む意味がないと思います。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ ツムラ医療用漢方製剤マニュアル
◯ オースギ医療用漢方製剤マニュアル
◯ 漢方方意辞典:緑書房
◯ 漢方診療医典:南山堂
◯ 類聚方広義解説:創元社
◯ 勿誤薬室方函:創元社
◯ 漢方処方応用の実際:南山堂
◯ 中医処方解説:神戸中医学研究会
◯ 漢薬の臨床応用:神戸中医学研究会
◯ 近代漢方薬ハンドブックⅠⅡⅢ:薬局新聞社刊
◯ 平成薬証論:メディカルユーコン

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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