漢方薬相談ブログ

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漢方の名医と出会う方法

漢方の名医になるためには、どんな能力が必要なのでしょうか?

日本人が大好きな、ただ、ただ一生懸命、座学を勉強するだけでは漢方の名医には絶対になれません。

僕はいろいろな趣味があります。

料理やピアノ、ギター、サーフィン、スノーボード、スケートなどもやります。

スノーボードは一時期、インストラクターもやっていました。

「趣味が多いのです」ってことが言いたいのではありません。

実は漢方自体もこういった趣味と同じくらい好きです。

漢方は仕事だけでなくライフワークでもあります。

勉強も音楽やスポーツと同じ

何が言いたいかというと、僕的には漢方の勉強とサーフィンが巧くなることは別のことではないということ。

日本では医学とか、難しい学問とかって文化系みたいなイメージがあると思うのです。

机にかじりつく勉強は文科系、スポーツは体育会系みたいな。

医学のような理論的な学問って厚底メガネ(今はないか)をかけたガリ勉がいろいろ知ってるみたいな。

スポーツや遊びみたいなことを何もせずに、ひたすら勉強してきた人のほうが優秀だと思われるような風潮があるように思います。

でも僕自身は勉強に文科系も体育会系もないんじゃないかと思うのです。

勉強も何かの目的があって、それをマスターするためにするもの。

スポーツや音楽や料理も何かをマスターするためにするもの。

どの分野も基礎的なマニュアルや方法はありますが、本当の達人になろうと思ったら『マニュアルはあくまでマニュアル』として習得して、その先の自分のオリジナルな考えやテクニック自らつくりだしていくことが必要なんじゃないかと思います。

プロの音楽家とか、プロのスポーツ選手で「基本の基礎的なことしか知らない」なんて人いませんよね。

プロまでなる人は、その人独自のスタイルがあるのです。

机に向かう勉強って大体のパターンが、参考書があって、それをおぼえて試験で確認しての繰り返しじゃじゃないですか。

論文やレポートはちょっとオリジナルっぽいですが、それも対策されているので『これまたマニュアルで作成する』みたいな。

どれも、『すでに分かりきった事をおぼえるか、テストしてるだけ』

なんか結局、自分の考え、自分のオリジナルをつくることじゃなくて、学んだことをどれだけ忠実におぼえているか。

わかりやすくいえば、どれだけマニュアル人間になれたかが、優秀かどうかと勘違いしている感じがあります。

知識やデータだけを覚えている人間はこれから必要ない

ただ本の内容を再現するだけ。

これって今のネットで、どんなデータでも調べられる時代に、『人間がやらなきゃならないことなのかな?』と思います。

だって検査のことや薬のことなんてGoogleで調べりゃ0.3秒位で出てくるじゃないですか。

それよりも必要なのは、その人独自の経験その人独自の考えから作り出された治療方法やアドバイスですよね。

漢方薬は体質に会わせる治療なので、本などに書いてあることは参考にはなりますが、それだけで治療することはできません。

あくまで参考であって答えではないです。

むしろ漢方で、そんなマニュアル治療をやっちゃったら、人それぞれの体質に合わせていないので医療者としては終わってます

漢方治療に必須なのはマニュアル思考ではなく創造力

漢方医学は治療方法をその人の体質に会わせて毎回、毎回、その人のための治療方法を考えないといけない治療です。

医者がやっているようなツムラやクラシエなどの漢方薬メーカーから貰ったマニュアルやどこかの漢方の本を見て処方したところでお話しになりません

プロの料理人が基本のマニュアルを見て料理をしているでしょうか?

料理教室だったら、そうするかもしれないですが、レストランで、教科書通り、作ったって美味しいものは作れません。

プロのギタリストが、誰かのつくった楽譜をみながら弾くでしょうか?

クラシックのピアノは楽譜に沿って忠実に弾きますが、それでもニュアンスは、自分なりに感じた弾きかたをいれていきます。

自分のモノになっていないものは、例えどれだけ勉強していたって、要するにただの猿真似素人の域を出ていないのです。

漢方医学独特の想像力を必要とされる部分は、机にかじりつく勉強よりも、僕は料理やギター、スポーツを習得する過程から学びました。

むしろ、そっちの経験の方が大事だと思います。

繰り返しますが、机にかじりついて得る事のできる知識は、どこまでいっても基礎だけで、それは、これからはインターネットにまかせましょう。

人間が、やることではないし、それが賢いことでもないです。

むしろ、教科書やインターネットと同じ答えを持ってくるなら、これからの時代は素人さんにもできます。

それはその道のプロではありません

もちろん、僕も落ち着いて本を読む事もありますが『あえて体質と反対の漢方薬を飲んだらどうなるんだろう?』とか『自分でいろいろ試してみた結果』とか実際に実行して確かめることによって、漢方の腕が上がっていくのでは。と僕は思います。

よく勉強できる人ほど、理論が大好き。

理論だけよりも実行した結果から理論を検証したほうがいいと思います。

漢方薬の処方を本を見たりしながら処方している先生は、そんな素人のような行為は今すぐやめましょう。

みっともないし、漢方医学が軽く見られます。

漢方は、『毎回、その人にあったオリジナルの治療方法を考えだす、想像力の必要な医学なんだ』ということを行動を見せて、患者さんに知ってもらいましょう!

実は漢方を知らないのに、医者だからという権威だけで、患者さんに知っているフリをするのはやめましょう。

よくわかっていない人から処方される漢方薬ほど、悲しいものはないです。

漢方の名医は、自分の経験と考えから、人それぞれに合わせて即座に治療方法考える人のことなのです。

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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