漢方薬相談ブログ

皮膚科ってどんな病気だろうと結局、ステロイド!

皮膚科ってどんな病気だろうと結局、ステロイド!

うちの家族(妻)の治療の話です。

『漢方薬を飲んだら、こーんなに良くなりました!』というよくある体験談ではありません。

『病院ってひどいな、医者って最早、専門家でもないし、まともに治療できる人いないじゃん…』と感じた実体験の話です。

あらためて『治すために病院に行くのは本当に無駄』だと思いました。

一般の人が聞いたら、僕の主張の方が「何、言ってんの?この人、頭、おかしいんじゃないの?」と思うかもしれません。

特に医者をディスりたいわけではなく僕は漢方家といっても、西洋医学や薬の科学的作用機序にも詳しいので、なぜ、病院に行っても無駄だったのかを西洋医学的な側面も含めて、詳しくお話したいと思います。

現在の病態

うちの妻の膝裏が一皮向けて、中の皮膚が出ている感じでただれています。

ただれている部分は漿液でベトベトな状態で、アカギレのひどいような感じで膝裏が裂けています。

その他、左脇や左の肘裏にアブかなんかに刺されて化膿したような盛り上がった湿疹が数カ所、あります。

後は顔以外の全身(主に下半身)に赤い急性蕁麻疹の時に出てくるような強いかゆみを伴う湿疹が無数に出ています。

膝裏は写真を載せたいところですが、あまりに強い刺激がある状態なので写真はやめときます。

体はこんな状態。

もともと、40歳をすぎた辺りから疲れやすさが強くなり、季節の変わり目には今ほどひどくはないですが、湿疹ができはじめていました。

毎回、漢方薬を飲んでいればそれなりに治っていたのですが、今回は治らずにどんどん悪くなっていった感じです。

きっかけになった疲れやストレスなどはないこともなかったですが、ただ、決定的な要因は思い当たりません

本人曰く、『腎盂炎から人工透析になった母親が、40歳辺りから同じような症状だったらしい』ので、きっかけになるストレスや疲れになるような負担はありましたが、『年齢による老化』に加えて、以前なら、耐えられていたストレスや疲れに体が耐えられなくなって、壊れてしまったという感じがするとのこと。

漢方でも西洋医学の検査データは役に立つ

湿疹なので、アトピーと言えなくもないですが、僕も漢方治療の12年間で『35年間アトピーだった方の治療』やら、あらゆるアトピーの方の皮膚の状態を見てきているので、いわゆる通常のアトピーでないのは、パっと見ればわかります。

かといって、蕁麻疹や菌による湿疹でもありません。

手湿疹や急性、慢性蕁麻疹の治療もやってきているので、それらもわかります。

肘裏の湿疹で近いのは毒虫系に刺された時の湿疹?に近いです。

膝裏の裂けている状態は、ひどいアカギレというか褥瘡という床ずれに近いような感じ。

12年間、アトピー尋常性乾癬掌蹠膿疱症ベーチェット病と治療してきましたが、初めて経験する状態です。

こうなると、体質から改善していく漢方治療でも、何を目標に治療すればよいのか難しくなります。

うちはアトピー → 十味敗毒散みたいな、アホみたいなマニュアル治療はやっていません。

体質を調整するために体全体を分析していきますが、この状態だとあらゆる病気の可能性が考えられます。

こんな時に『西洋医学のいろいろな検査』は役に立ちます。

尿に何か異常があれば、腎臓系から漢方治療の方向性を考えていけるし、肝臓の数値が悪ければ肝臓系からの漢方治療の方向性を考えていけます。

他にも血球関連や白血球をクロスさせながら考えていけば、いろいろな角度の漢方治療の方向性を考えていくヒントとなります。

もちろん、『検査数値の◯◯が異常だったら◯◯の漢方薬』みたいなアホみたいなマニュアルで考えるのではなく、あくまで、漢方の診断技術ではわからない体内の異常を漢方的な体質分析する際の1つの参考情報にするという感じです。

これが純粋に東洋医学でみるだけよりも、治療の精度を高めることに繋がるのです。

うちの家族は医者の本質や裏側をわかっているので、ハナっから医者に治してもらおうとは思っていません。

医者の権利として持っている検査と病院で使うグッズとして良いものがあるので、それを探るために病院に行ってきました。

ところが、ところが、あいも変わらずというか、久々に行った病院はよりひどい状態になっていました。

内科で診てもらった結果…

最初の内科では、とりあえず尿検査をしてもらいたかったのですが、湿疹や褥瘡の患部を見せても、まさか、それが腎臓と関係するかもしれないという僕の漢方的な考えなんて理解もしてもらえないだろうし、どうせ居酒屋のお通しのごとく、ステロイド剤を処方するだけなのはわかりきっています。

なので、まともに医者に診てもらうと何もヒントが得られないので、嫁さんに「オシッコが1日3回しか出なかったし量も少なく黄色だった」「手足と顔のむくみがひどかった」「母親は40歳代から人工透析」をしていると話せば、尿検査するはずだからと伝えました。

危く予想通り、一瞥だけして終わらそうとしていましたが、こちらの誘導通りにうまく尿検査はしてもらえました。

尿タンパクや尿鮮血はやや異常があったが、これは月経だからとのこと。

膝裏の褥瘡のような湿疹は疥癬との診断。

「だから何?どうせステロイドでしょ」って感じ、目的を達成したかに思いましたが、肝心のクレアチニンは調べてもらえませんでした。

そして、内科の医者曰く、皮膚は皮膚科に行ってくれとのこと。

これも予想通りの『医者の残念アドバイス』

肝臓の検査数値も知りたかったので、素直なフリして皮膚科にいきました。

内科と皮膚科のバラバラ診断

うちの店の近くで患者さん達の中でヤブで有名な皮膚科がありますので、どうせなら近くなので、実際に噂通りのヤブ医者なのかどうかを調べるためにそこに行ってもらいました。

「膝裏の褥瘡的な状態」、「肘裏の湿疹の状態」、「脇の湿疹の状態」、「全身の湿疹」、「母親が今の自分と同じ歳くらいから人工透析をしていたこと」などを話しました。

開口一番、言ったことが『疥癬かな?疥癬じゃないでしょ。アトピーかな?』

「いや、どっちでもいいよ、どうせステロイドでしょ」

その医者、『こんな状態は良くありますよ』と余裕な感じで言っておきながら、自分の考え、診断は一切なし!治療方針もなし。

内科の方をディスっただけの言わば医者の独り言?

検査をしてもらいたかったので「腎臓と今の湿疹状態が関係あるのではないですか?」と質問しましたが、「腎臓の問題があれば、内科で検査の異常が出るでしょ?」だって。

でも、だからと言って「心配だったら、内科で詳しく検査してもらったほうがいいですよ」もナシ。

一応、さっき、内科でタンパクと潜血が異常だったのですけどね。

「原因は何か?わからない話のまま」だったのに、なぜかステロイド剤の処方

自分で「アトピーかな?」って、語尾にクエスチョンマークつけといて処方するって意味がわかりません。

「診断って言葉の意味、知ってますか?」

結局、医者の頭の中は最初から『アトピー → ステロイド処方』の出来レースなんでしょうね。

近所中でヤブで有名だったので、むしろ期待通りでした。

で、膝裏の褥瘡のような状態は怪我レベルで皮膚がめくれて、切れているので、包帯グルグルで血も滲んでいるのですが、それを取り外して見ようともせず、膝裏と肘裏は処置を看護師に指示しましたが、脇の湿疹はスルー。

診察時間はトータル3分!!

カップヌードルができる時間で診察終了。

能力が低い上に短い診察時間!

そして、予想通りのステロイド!

ステロイドは弱いものと言っておきながら、薬剤の強さはVeryStrong

この医者が嘘をつくことも想定済み!(皮膚科アルアルですよ)

ガーゼに薬剤をつけてテープで止めようとしたのですが、テープにひどくかぶれることを言ったら、アレルギーのある人でも大丈夫なテープを使っているとのこと。

だったらと、家では自分で塗るわけだから、そのテープを余分に処方してもらうか、「そのかぶれないテープはどこで売ってますか?」と聞いたら、『それは売れないし、教えられない』

これではまるでヤブどころか『近所の医学の本好きな意地悪なただのオッサン』

ヤブでもここまで極めていたら、逆に清々しい。

こんな事言ったら、アトピーで病院に通っている人に申し訳ないですが、西洋医学の専門知識と薬の作用機序を知っている僕からしたら、ずっと病院に通っている人って、何のために通っているのか不思議です。

西洋医学の薬は「一時的に一定時間だけ症状を抑えるだけの対症療法」

それ以前に、医者はカウンセリング技術、診察技術、問題を分析する技術が素人と変わらない。

そもそも、僕らは「診察、診断結果」を一言も説明されていません。

これでは漢方薬もマニュアルでしか処方できないわけだ。納得です!!

結局、目的の検査はできず、医者の迷診断と迷治療で終わりました。

まとめ

皮膚科でかかった金額です。

初診料が282点なので、医者に入るお金は約3000円。何もしない3分で。

処置料が116点なので医者に入るお金は約1200円。塗るだけで。

こちらの自己負担は少ないけれど、この医者の出来レース(どんな状態だろうと結局、ステロイドの処方)の仕事に対して3分で約4000円を支払ったわけです。

いやーすごいですね。

こっちにしたら、目的達成できず、医者の出来レースに付き合って、全額でいえば4000円払うというマヌケな結果になりました。

結局、どんな状態だろうと、『医者は皮膚のトラブルにはステロイド!』なのですよ。

もう、皮膚科はステロイドと抗菌剤の自動販売機をおいときゃいいんじゃないかな。

でも、面白いブログを書くための実話ができたし、医学知識のない人に医者の実態を伝えられたので、それはそれでいいかなと思いました。

また、かぶれないテープも自分でネットで調べて、すぐにわかったので、やっぱり病院や医者はどうしようもないですが、グッズはいいもの持っています。

これって、よく考えたら病院に対しての文句というよりも素直なレビューですよね。

医学知識がないと判断自体ができないので、一般の人には難しいかもしれないのですが、これからは病院に対しても飲食店みたいな率直なレビューがあればいいと思うのですが。

しょうがないので、検査は人間ドックに行ってもらい、その結果から、今後の治療方針を考えていきたいと思います。

追記:結局、漢方薬でキレイに治しました。(治療結果から、やはり原因は腎臓と関わる水の巡りでした)

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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