病院の薬はなぜ飲み続けてはいけないのか?
- 病院の薬は飲み続けてもよい根拠がない
- そもそも飲み続けても治らない
- 物理的に「薬イコール良いもの」ではない
- 薬を飲み続けると自分の体が弱くなる
- 漢方薬は2千年間、飲み続けられてきた
- 飲み続けてはいけない漢方薬
『病院の薬は飲み続けたくないので、漢方相談に来ました』
うちに漢方相談に来られた方が、よくこうおっしゃられています。
漢方に興味のない人も、病院の薬は飲み続けなくない。という思いがあるようです。
これは、大正解!です。
でも、それでは、なぜ、病院の薬は、飲み続けてはいけないのでしょうか?
その4つの大きな理由を説明します。
合わせて、漢方薬は実際に飲み続けてもよいのかを説明しています。
こちらを読んでいただければ、病院の薬はどんな時にやめるべきなのかがわかるようになります。
病院の薬は飲み続けてもよい根拠がない
『病院の薬は化学合成品で自然のものでないから』
これは、飲み続けては、いけないりっぱな理由ですね。
病院側は、薬に対して副作用があるかどうかしか言いません。
『どれくらい飲み続けても、体に問題ないのか?』
また、『どれくらい飲み続けたら、体に問題なのか?』
これは、教えてくれませんね。
インターネットで調べても出てこないと思います。
なぜなら、薬を作った製薬メーカーもどれくらい、飲み続けたら、ダメなのか、わからないからです。
医者は、製薬メーカーの説明書をみて、受け売り的に処方しているだけなので、当然、医者も、どれくらい続けたらダメなのかわかりません。
病院の薬というのは、世に出る前にネズミや犬、猫、ウサギで効果があるかを調べて、その後、何人かの人間でも調べます。
でも、この研究では、「飲んだ時にどんな効果があるのか?」「どんな副作用があるのか?」を調べますが、長期間、飲み続けたら体が、どうなるのかは調べません。というか調べることができません。
それを調べるのは物理的に不可能だからです。
まず、病院の薬で人体実験は許されていません。
病院の薬を飲み続けても、大丈夫かどうかをちゃんと調べようと思ったら、その実験のために、病院の薬を飲み続けたら、とんでもない目に合う人も出てきます。
それに、そもそも、実験もタダではできませんので、長期間、たくさんの人に、同じ薬を飲み続けてもらおうと思ったら、莫大な費用がかかりますが、そんなことは営利を目的としている製薬会社では不可能です。
そうなんです。製薬会社も、いくら人を救う薬をつくっていても、最も優先させないといけないのは、利益なのです。
「お金とか、やらしい」ということではなく、お金を稼がなければ、会社自体がなくなるからです。
どちらにしろ、自然でないものを飲み続けるのは、体に良いわけがありません。
作った人も「どれくらい飲み続けてもよいものかわからないもの」を飲み続けるのは危険ですね。
そもそも飲み続けても治らない
病院の薬の大半は、対症療法と呼ばれるものです、
これは症状を一時的に抑えるだけの効果です。
ここで考えないといけないのは、例えば痛みなどの症状は、「その症状自体を抑えても実は無意味である」ということです。
もちろん、痛みはないに越したことはありませんので、鎮痛剤で痛みをなかったことにしたいですよね。
例えば、骨折した場合、だいたい、鎮痛剤が出ます。
当然、痛みを抑えるためですが、そもそもなぜ、痛みが発生しているのでしょう?
これは、体が「痛くて動かせない」ようにしているのと、どこがダメージを受けているのかの注意喚起を行なっているのです。
痛いので、動かさないようにすれば、それだけ治癒が早まります。特に骨折なんて、動かしていれば、いつまで経っても治りませんよね。
骨折患部の固定をしておけば、痛みがなくても動かせないようにはなりますが、それにしても注意喚起のための痛みを抑えたところで、実は治療とは関係ないのです。
漢方的には、骨に関わる腎の臓の気を補い、水の巡りを促して患部周辺の老廃物を交換し、血の巡りを促して修復材料を運んであげれば治るのが早まります。
でも、鎮痛剤をいくら続けたところで精神的には安心ですが、骨折の患部が治るかどうかとは関係ないのですね。
病院の薬の大半は症状を一時的に抑えるものばかりですが、症状は、「治した方がいいよ」という警告を発しているだけのものなので、深いな警告を抑えるのは良いですが、根本的な原因には全く触れていないことを理解しておかなくてはいけません。
物理的に「薬イコール良いもの」ではない
症状を抑えてくれるから良いものというイメージがありますが、薬は化学合成物なので、人体にとっては物理的には毒物です。
毒物なので、人体に無害にしないといけないので、肝臓がめっちゃがんばらないといけないし、当然、肝臓も疲れるのです。
肝臓の数値があがる2大原因は、薬とアルコールなんです。
先ほどお話ししたように、「治療」と言っても本来の原因とは関係ない症状を一時的に抑えるだけで根本的にはいくら飲み続けても、肝心の本来の原因を治すことはできません。
症状がなくなることは確かに良いことですが、それはノーリスクの場合です。
病院の薬には副作用もあるし、肝臓には負担がかかります。
ですので、あくまで根本的な治療と関係ない薬を飲み続けるのは、副作用や肝臓負担と症状とのバランスを見てなのです。
原因の治療とは関係ない薬を飲みつづけてもそれは薬によって余計に体が悪くなっていることもあるのです。
薬を飲み続けると自分の体が弱くなる
人間の体というは、使わないと衰えて、使うと鍛えられるように作られています。
例えば筋肉がわかりやすいですが、筋肉って使っていないとみるみるなくなっていくのです。他の部分も体内は全てこの原則が当てはまります。
アトピーで使うステロイド剤のステロイドは、実は僕らの体は元々、持っています。
ただ、ステロイド剤よりは少量なので、自前のステロイドだけではアトピーは治せなくなっているのですね。
だからといって、外部から自分のステロイドの何百倍ものステロイド剤を使うとどうなるかというと、自分の体内でステロイドを作らなくなり、ステロイドの分泌をしている副腎が小さくなって働かなくなります。
さっきの「人体は使わなくなると衰えるようになっている」ですね。
ホルモン剤も同じで、長く続けていると自前のホルモンが必要ないと判断されて、自前のホルモンが弱くなっていきます。
ですので、ホルモン剤を飲むなら本来は相当な覚悟で飲まないとかなり危険なことをやっているのです。
薬を飲み続けることによって、どうせ原因とは関係ない症状を一時的に抑えているだけだし、徐々に自分の体の機能は弱っていくしで、実際は悪いことづくめですね。
まさにカタカナで書く「ドラッグ」で、『その場、その場を誤魔化している』というのが病院の薬の正体です。
漢方薬は2千年間、飲み続けられてきた
漢方の治療理論は、実は人体実験の集大成で出来上がっています。
良い言い方をすれば、漢方は経験医学です。
漢方は2千年前からあり、実際に漢方薬を使って『こんな体質の人は、こんな風に治るのだな』とか『こんな体質の人には、こんな副作用のような症状が出てくるのだな』といった結果を記して、体質の分析方法や漢方薬の選び方の方法を何度も何度も改善してきて、現在に至ります。
今も、絶対に漢方薬を選ぶ、規定のマニュアル方法はなく、いろいろな漢方医の治療方法によって進化しています。
漢方のすごいところは、フラスコで研究したり、ネズミやウサギで実験しているのではなく、『実際に人に使ってきた』ということ。
漢方薬の理屈や理論もありますが、『現実では、本と違って、この体質の人ではこうなった』ということを重視しています。
この辺の考え方は、机上理論の好きな医者には不得意そうですね。
それに、漢方治療は体質改善を目的としていますので、もともと、長く続けるように設定されてている治療です。
つまり、大昔から長、飲み年続ける人ばかりを観察しているのです。
そもそも、漢方薬は、ご存知のように自然のもの。
食べ物と同じです。
漢方薬の生薬は根や葉っぱです。
つまり、野菜が中心みたいなものです。
生薬の中には、ゴマのような食べ物もあるし、薄荷や生姜といった、味がきついものもあります。
漢方薬は、食べ物だけど、食べ物よりも薬効の強いものです。
食べ物は当然、食べ続けてもいいですね。
何よりも、漢方薬を飲み続けてもよい証拠は、『2千年前からあるという歴史』です。
少なくとも、2千年間は、飲み続けてもよいものとして、大丈夫だったようです。
飲み続けてはいけない漢方薬
いくら漢方薬が自然のものだといっても、飲み続けてはいけない場合もあります。
それは、体質と漢方薬が合ってない場合。
漢方薬が効果を発揮するのは、体質と漢方薬が合っている場合です。
(漢方では体質のことを証といいます。)
詳しくはこちらの「漢方薬で治したい人は「証」を知らなければ治らない」を読んでみてください。
漢方薬の副作用は体質と漢方薬が合っていない場合ですね。
合っていない時は、漢方薬を飲み続けてはいけません。
誤治壊病といって、体質と合っていない漢方薬を飲み続けると、漢方薬による新たなこじれた病気が発生します。
詳しくは、こちらの「漢方薬の副作用が病院の薬より怖い理由」を読んでみてください。
漢方薬は、病院の薬のように直接、症状を抑えたり、抑える成分が含まれているわけではありません。
漢方薬と体質が合っていなければ、何か副作用のような症状が出てきます。
漢方薬を飲み始めて、何か症状が出てきた場合は、体質と選んだ漢方薬を見直してもらいましょう。
病院の薬は一時的な誤魔化しの治療ですが、深いな症状がなくなるのは素晴らしいことです。
ただ、原因の治療にはなっていないので、短期間だけ、病院の薬で症状だけを抑えつつ、根本的に治すには漢方など何か他の方法が必要になりますね。
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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 図説東洋医学(基礎編):学研
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ 漢方の歴史:大修館書店
◯ 図説東洋医学:学研
◯ 中国医学の秘密:講談社
◯ 陰陽五行説:薬業時報社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社
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- 日本で漢方薬を処方しているほとんどの先生が、実は体質なんて診断していません。これでは漢方薬は効果を発揮しません。