アトピーの原因やPMSの原因、「病気の原因」って何?
以前の記事で西洋医学が考える病気の原因を紹介しました!
この記事で「病院って病気の原因のこと、ほぼわかってないじゃん!」ってことをご理解いただけたかなと思います。
詳しくはこちらの「病院では病気の原因がわからないってご存知でした?」 をお読みください。
そう、病院(西洋医学)でわかっている病気の原因って、『ウィルス』『菌や虫の毒、中毒』『怪我などの体が物理的に壊れている状態』くらいなんです。
糖尿病やコレステロールなどの血液検査でわかるものも一部、ありますが、大半は、上の3つだけなのですよ。少なっ!
ここで大きな問題が勃発です。
その問題は…『ほとんどの人の病気は、これら3つ以外の原因だから』です。
でも大丈夫!
漢方では、どんな病気でも原因を追求できる方法があるのですね。
それを紹介したいと思います。
病院では原因はわからない
会社で風邪が流行っていて、自分も喉が痛い感じがあり、鼻水が出てきて、熱っぽい。
「これは原因不明の病気かな」なんて思います?
誰でも、すぐに「風邪かな?」って思いますよね。
オシッコが頻繁でオシッコの後もなんか、まだしたい感じ。
これも大体の人が菌による膀胱炎かなって思います。
そもそも、ウィルスや菌が原因の病気って医者にわざわざ診察してもらなくて「でしょうね」と自分でわかるわけです。
でも、何で自分だけ、全身湿疹のアトピーが何年も続いているのか?
何で自分だけ、月経前になると理由もなくイライラして、頭痛、吐き気、腹痛、腰痛に悩まされるのか?
もう、かれこれ、十年以上、そんな感じの人なんて、相談していると一杯いらっしゃいます。
でもアトピーやPMSになると、病院では、途端に原因がわからなくなります。
だって、アトピーもPMSもウィルスや菌、体の物理的損傷が原因ではないし、実は人それぞれ原因が違ってくるからです。
人間の体をロボットと同じように勘違いしている医者にとっては、『人それぞれの原因』なんて天敵ですね。
そういう敵は、医者は『老化』『疲れ』『ストレス』『様子をみましょう!』とう武器で片付けます。
漢方が考える病気の原因その1
漢方では、かなーり細かく病気の原因を考えます。
大きくは3つあります。
【外因】
- 四季が病気の原因だという考え方。
もちろん、四季がダメだ!というわけではありません。
春、夏、秋、冬の自然の状態が強すぎたり、弱すぎたりすると人間の体の調子を狂わせるというもの。
直接、原因に関わってくるのは、風、暑、温、燥、火、寒という要素です。
例えば、暑すぎる夏は、汗が頻繁に入れ替わり、体質によっては、皮膚表面の水の巡りがおかしくなって、蕁麻疹が頻繁に出るようになります。
また体質によっては、熱が顔にこもってのぼせや頭痛を発生させたりします。
寒すぎるのもしもやけや関節の痛みを発生させたりします。
蕁麻疹の原因が単に『夏が暑すぎるから』なんてことになるのです。
ちなみに蕁麻疹として発生したり、頭痛になったりと症状は人によって変わってきますが、これは、これからお話する他の原因との掛け合わせや元々の生まれつきの体質のクセなどで変わってきます。
漢方が考える病気の原因その2
次に原因になるのが、こちら。
【内因】
七情という7つの感情が体を病気にするという原因。
7つの感情は、喜、怒、憂、思、悲、恐れ、驚き。
西洋医学では、神経的なものは、ストレス!この一言で終了!ですが、漢方では、これらの感情と内臓の働きが関係していると考えます。
つまり、感情の行き過ぎやその感情的にダメージを受け続けると、それに関係する内臓が傷がつき、病気になるのです。
ですから、病気の原因になるわけです。
ちなみに漢方では奇恒の腑、髄の海といって、脳の存在もわかった上で、感情と臓器が結びついている考えたほうが治せる!という悪魔的といっても言いくらいの的を射た結果主義で体の原因を追求しているのです。
なので、漢方では、しっかりと体質を分析すれば、『漢方薬で精神が治せる』という嘘みたいな治療も可能なのです。
漢方が考える病気の原因その3
最後の病気の原因はこちらです。
【不外内因】
食、労、房、虫積、中毒、怪我、遺伝です。
『食』はおなじみ食べ物、飲み物。
ここはみんな気にしていますし、「病気の原因になんだろうなー」ってうすうす気づいていますよね?
食は添加物や合成肉などの『食べ物の質』だけでなく『食べる時間』や『食べる量』も病気の原因になります。
『労』は疲れと逆の動かなさすぎ状態の両方。
疲れは言うまでもなく、病気の原因になるのはご存知だと思いますが、かといって、『運動をしない』『休んでばかり』も病気の原因になります。
『房』はSEXのことです。
実は腎精という生きていくのに必要なエネルギーを使うので、結構、重要です。
確かに生命を生み出すという一生に1回あるかないかの難事業に関わることで、ただのエロとして考えずに病気に関係しているんじゃないかと考える古代人の慧眼に尊敬しかありません。
漢方スゲー!古代人スゲー!
あとは『虫積、中毒、怪我、遺伝』
虫刺され、薬、食べ物の中毒、怪我、遺伝、古代ではわかってなかったですが、ウィルスや菌もここに入ってきますね。
つまり、病院で調べられる原因は、これくらいしかないってこと。
こんな少ないモノサシを使って、病気の原因を見つけ出そうとするんですから、そりゃ、病院では、ほとんどの病気の原因がわからないわけです。
病気の原因を知ることができるのは実は自分
何日かの急性病は『風邪、インフルエンザ、腸炎などの菌』の可能性がありますが、何週間も何ヶ月も治らないような慢性病は、たいがい「外因」、「内因」、「不外内因」と「生まれつきの体質」がかけ合わさって起こっています。
地味ですが、それが現実です。
病気の原因を知りたい場合、まず、病院でわかる3つの原因かどうかを調べます。
この場合は、原因を見つけてもらうのではなく、『病院では原因を追求できない』『病院では治すことができない』ことと、がんなどの大病でないかを消去法で確認をします。
大体、『原因がわからない』ってところに落ち着いても、落ち込む必要はありません。
なぜなら、病院では、どうせ3つの原因しかわからないから、『病気の原因がわからなくて当たり前』なのです。
ですので、医者の『よくわからない日本語になってない言い訳じみた原因の説明』は聞き流しましょう。
そして、症状が起こったところから、外因、内因、不外内因の要因と照らし合わせて考えていきます。
「症状が始まったのは冬だったか?食べ物か?生活リズムか?」
それらを分析して、何が原因だったかを探せば、原因が見つかります。
で、その時の健康基準は何かというと、丁度、真ん中でバランスがとれていたか?
これが基準です。
夏は、30℃超えてないとか、疲れた次の日は、早めに睡眠をとったとか、バランスが保てていたかどうか?
これを基準に、どこでどう狂ったかをみていくと原因がなんとなく見えてくるのですね。
もちろん、自分を客観的に分析するのは難しいことですので、自分ではわからない!と言う人は、こちらからご相談ください。
ちなみに病院でも漢方薬を出してもらえますが、あれって、体質も漢方的原因も考えずにマニュアルみて出しているだけなので、医者に漢方的原因を聞いても無駄です。
まとめ
実は病院(西洋医学)では、ほとんど病気の原因はわからない。
わかるのは、『ウィルス』『菌や虫の毒』『怪我などの体が物理的に壊れている状態』という、たった3つの場合だけ。
漢方では同じ病気でも原因は人それぞれ違います。
そして、その原因には『外因』『内因』『不外内因』というものがあり、『気候、精神、食べ物、疲労と運動』があり、付け加えると、そこに『生活リズム』と『生まれつきの体質』が掛け合わさって、今の病気があります。
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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 図説東洋医学(基礎編):学研
◯ 図説東洋医学(湯液編Ⅰ):学研
◯ 図説東洋医学(湯液編Ⅱ):学研
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ やさしい中医学入門:東洋学術出版社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 中医処方解説:神戸中医学研究会
◯ まんが漢方入門:医道の日本社
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- 医学の専門書や医学専門のネットサイトを調べても、実はほとんどの病気の原因って、「それっぽく」書いてあるだけで、よく読んだら「原因不明」なんです。