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アトピーは生まれつきの体質なのか?実際の相談例から検証

先日、アトピーで相談にいらした方が、皮膚科の医者に『アトピーは生まれつきの体質だから完治することはない!』

「だから一生、ステロイドを使いながら、かゆみや湿疹を抑えておくしかない」と言われたらしいです。

ネットをみてもアトピーは生まれつきの体質だから治らないとうものがあるかと思えば、遺伝的なものがなくても食事で悪くなるとか、怪しいのになると腸内環境を整えれば完治するなんてものもあります。

株や投資をしている人なら、よく知っていると思いますが、得てしてネットなどを含めた情報というのは、深く調べれば調べるほど、どっちの説明も同じ数だけあったりするのです。

では一体、どっちなのでしょう?

アトピーとは生まれつきの遺伝的な体質で発症するのか?

生まれつきの遺伝子など関係なく乱れた食生活などで発症するのか?

結論からいうと、どちらもあります。

うちでは長年、ありとあらゆるアトピーの方を漢方治療してきました。

中には親子にわたってアトピー治療してきた経験もありますので、その経験を踏まえて話していきたいと思いますl。

アトピーになる遺伝子!?

実は生まれつきアトピー体質かどうかを科学的に調べることはできません。

なぜなら、西洋医学的にはアトピーという診断自体が曖昧で原因がまるでわかっていないからです。

単に『原因不明の湿疹』のことをアトピーと呼んでいるので、遺伝子の調査のしようがありません。

科学的に遺伝的にアトピーになるのかどうかはわかりませんが、ここでうちの相談での一例があります。

ある女性がうちでアトピーの治療をしていて、やがてアトピーが治り、結婚、そして出産しました。

男の子と女の子が生まれたのですが、2人ともアトピーでした。

ちなみにご主人もアトピーでご主人は治っていない状態です。(うちの治療は途中でやめられました)

この時、奥さんの方は長年のアトピーだったので、食事はかなり気をつけておられました。

もちろん、子供さんが生まれてからもご自身はお菓子や菓子パンなどは一切、口にせず、和食中心でアトピーの人にとっては非常に良い状態の食事です。

睡眠時間などにも気をつけて、母子ともにアトピーとは縁遠い生活をしていました。

しかし2人ともアトピーになりました。

2人ともうちで漢方治療して治ったのですが、興味深いのは、長男くんは、治った後もポテトチップスなどのスナック菓子を食べるとアトピーが出てきます。

そして次男くんは、何も悪い食生活でなくともアトピーが度々、出てきました。

つまり、『食生活でアトピーが発生する』というのと『遺伝的にアトピーが発生する』という2例が兄弟で起こっていたのです。

アトピーの原因

病院ではそもそも診断名自体が『奇妙な湿疹』ですから、当然、原因なんてわかっていません。

ただ、状況的にわかっているのは『アレルギー反応が普通の人よりも強すぎる』ということです。

湿疹は体の防御反応で免疫が何かと闘うことによって起こります。

蕁麻疹もそうですが、あれは食べ物の中の毒と免疫が闘うことによって、湿疹やかゆみが発生しています。

普通なら、例えば免疫の反応によって1個の湿疹だけが出るだけで済むところをアトピーの人は、10個の湿疹が出るといった感じです。

こうなるとかゆみも普通の10倍ですから、かきまくることになり、かきまくると皮膚が壊れて、またそこが炎症反応を起こし、湿疹がひどくなって…と無限ループが起こります。

ステロイド剤も腸内免疫サプリも解決策にならない

だからといってステロイド剤は根本的な解決にはなりません。

なぜなら、ステロイド剤は『免疫を抑えているだけ』だから。

「えっアレルギー反応が強すぎることが原因なら、抑えれば良くなるんじゃないの?」

一瞬、そう思いますよね。

でもステロイド剤は、無理やり抑えているだけ。

免疫スイッチを強制的に切っているだけ。

根本治療に必要なのは化学成分に頼って無理やり抑えるのではなく、『自分の力で強すぎる免疫をコントロールできるようにならないといけない』のです。

腸は免疫と関係があるので、腸を整えればアトピーが治るとか言ってる人がいますが、はっきりいってサプリで腸内免疫を整えることなんてできません。

腸の細菌を研究しているドクターが、腸のバランスは宇宙を解明するよりも難しいと言ってるくらいですから。

要するにアトピーを根本的に治すためには、『必要な時に必要な力の免疫反応』にしないと根本的には治らないのです。

体質と食事の遺伝

先ほどの相談の方の例から遺伝はどうもありそうです。

ただし、この時にアトピー体質という、よくわからないものが遺伝しているのではなく『アレルギー反応が異常に高い体質』が遺伝しています。

これはさっきの蕁麻疹として出る人もいれば、花粉症だって根本の原因は同じです。

漢方理論からみると、人それぞれ、その原因は違ってきますが、肝臓や水の巡り、血の巡りなどが複雑に絡まって『アレルギー反応が異常に高い体質』ができています。

そしてもう一つ、遺伝するのは科学的な遺伝ではないですが、食生活です。

良い悪いを別として、なんとなく食生活が遺伝しているのです。

先ほどの相談者さんの長男君は、お父さんがスナック菓子などが好きなので、やっぱり一緒になって食べてしまって、その時はアトピー発症につながっていたりします。

食生活の遺伝がなくとも、自分自身の食生活が悪ければ、アトピーになります。

腸を整えるのは難しいですが、悪くするのは誰でも簡単にできるからです。

砂糖や油、添加物のたっぷりのものを食べていれば、誰でも腸は悪くなっていきますので。

生まれつきのアレルギー反応

生まれつきの異常に強いアレルギー反応や食生活、乱れた生活によって生まれた異常に強いアレルギー反応、この2つの原因でアトピーは発生します。

アトピーに限らず、蕁麻疹花粉症も同じ原因です。

アレルギー反応が異常に強くなってしまう原因は人それぞれです。

血の問題、水の問題、ストレスの問題、消化器の問題、肝臓の問題など、人によっていろいろな問題が絡み合って、その合計で起こっています。

ですので、漢方では皮膚の湿疹でも皮膚だけに注目せずに全身の状態を調べて『異常に強いアレルギー反応』が何が原因で起こっているのか、そん体質(証)を調べて、その体質を治す漢方薬を選ぶのですね。

「アトピーなら消風散とか十味敗毒湯が効くよ」なんてマニュアル処方では体質は調整できません

なぜなら、アトピーではなく『その人独自の異常に強いアレルギー反応の原因』を治すのが目的なので、その人に合っているのが消風散や十味敗毒湯には限らず、他にも人それぞれの体質に合わせて40種類以上あるからです。

同時に食生活も見直します。

自分が良かれと思って実践している食生活ではなく、『自分の体質に反しない食生活』に変えていきます。

今までの経験上、アトピーの人は、『良かれと思っていて実は良くない食生活』をしている人が少なからずいました。

ということで、遺伝的なアトピー体質もあるし、後天的に食生活や生活の乱れでアトピーになることもありますが、結局、漢方ではステロイド剤のような炎症を止めるだけの治し方ではなく、根本の原因であるアレルギー体質を治すし、食生活の調整のアドバイスも同時に行うので、アトピーが生まれつきの体質かどうかは、どっちでもいいという感じですね。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 医心方:出版科学総合研究所
◯ 東方栄養新書:メディカルユーコン
◯ 中医薬膳学:東洋学術出版社
◯ 薬膳素材辞典:源草社
◯ 食養生の知恵 薬膳食典食物性味表:日本中医学院
◯ 薬膳と漢方の食材小事典:日本文芸社
◯ 素問:たにぐち書店

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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