漢方薬相談ブログ

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漢方薬の効果がなくなる選び方

最近はネット通販でもドラッグでも気軽に漢方薬が買えます。

病院でも漢方薬を処方してくれるところが多くなったので、なんとなく身近になりましたが、残念ながら、漢方薬は全く効果的に使われていません。

一般的に「病院の薬は人工の化学品で、体に負担がありそうだから、自然のものである漢方薬のほうが良さそう」というなんとなくな理由で漢方薬の方を求める人が多いようですが、漢方薬は「病院の薬と同じような効果があって、なおかつ自然のもので副作用がなく体にいい」なんていう、そんな都合の良いものではありません。

漢方薬は、なかなか効いてこない!?

医者でも平気で「漢方薬は、半年ほど飲んでいるとジワジワ効いてくる」みたいな意味不明な根拠のないことを説明をする人もいます。

実際のところ、ネット通販やドラッグ、漢方専門の病院や薬局の漢方薬を飲んでいても、いつまで経っても効果がよくわからないという人が、ほとんどではないでしょうか。

漢方薬を治療薬として効かそうと思ったら、実は独特の特殊条件をクリアする必要があります。

なぜ、漠然と漢方薬を選んで飲んでも効かないのか?

それは漢方は『東洋医学独特の医学理論の上で使われることが前提になっている薬』だからです。

なぜ漢方薬が効かないのか?

『漢方薬が、なぜ効かないのか?』

単純明確に言い切ってしまえば、西洋医学の薬と同じような考えで漢方薬を選んでいるからです。

そう、漢方薬に効果を発揮させるには、漢方的思考(東洋医学の思考)で病気や体質を考えないといけないのです。

ネット通販やドラッグ、漢方の専門の病院、漢方薬局の大半が、西洋医学の病名で「不妊症に当帰芍薬散」とか「アトピーに消風散」、「鼻水、鼻つまりに小青竜湯」など、西洋医学の病名か、自分が現在、悩んでいる1つ、2つの症状を当てはめて漢方薬を選んでいます。

しかし、西洋医学の病名や症状で漢方薬を選ぶ方法は、実はデタラメに近いので漢方薬の効果を発揮させる条件が整いません。

詳しくは病院の漢方薬は効かないのか!?(病名漢方とは)をお読みいただけたらと思います。

だいたい、病名や症状にあてはめるだけで治るのであれば、漢方薬が何百種類もいりませんし、体質も関係ないし、根本治療にもなりません。

そもそも、1つ、2つの症状が治ったからといって根本治療になるわけないですよね。

1つ、2つの症状が治って、根本治療になるのであれば、わざわざ漢方薬を選ばなくたって病院の薬の方がはるかに早く強く効くので病院の薬を複数、飲んでいれば根本的に治っているはずです。

病院の薬と漢方薬の違い

病院の薬は基本、1つの薬で1つの症状を一定時間、無くしてくれたり抑えてくれたりします。

ただ、病院の薬は人工化合物なので、自然的に考えれば、モノ自体は口にいれるようなものではないので「漢方薬の方が良さそうだ」と考えがちです。

がしかし、漢方薬は1種類の漢方薬で1つ、2つの症状を直接、治すものでもないし、一般的に漢方薬の説明などに書いてある複数の症状である「適応症状」は、その症状、全部を治してくれるという意味ではありません。

漢方薬の箱の裏に書いてある説明やサイトの説明である、いくつかの症状は体質を判断するためのサイン(症状)としてみるだけで何も直接、書いてある症状を治してくれるわけではないのです。

漢方薬の効き方

西洋医学は現在、出てきている症状自体を抑えますが、漢方は「症状自体を抑えたり、無くしたりしないといけないもの」だけとは考えていません。

不快な症状や体の状態の悪さは、体内のいろいろな臓器などの連携、バランスが崩れているから起こっていると考えますので臓器全部を見渡し、体全体を見渡し、どことどこの連携がおかしいのか、バランスが崩れているのかをみます「症状」というのは、その体内のバランスの悪さが表に出てきたサインとしてみます。

1つ、2つの症状を一時的に薬で抑えても、全体のバランスが治ってなければ症状は、いつでも再発するわけです。

なぜなら、もともと体内のバランスの悪さから症状というサインが出ているわけですから。

症状だけを抑えていっても最終的に体全体をみなければ、いつまで経っても終わらないわけです。

実際、病院の薬の治療は根本治療ではなく、対症療法とか、姑息的療法と呼びます。

対症療法 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E7%97%87%E7%99%82%E6%B3%95

漢方薬が効かない無駄な飲み方

以下は、漢方薬を飲んでも効果がなく体質改善にならない飲み方です。

1 漢方薬を西洋医学の病名にあてはめて選んでいる。

2 根本的な原因を考えずに2,3の自分の気になる症状だけを抑えようとして漢方薬を選んでいる。

3 長く飲めばいつか効くと信じて同じ漢方薬を飲み続けている。

そもそも漢方薬と西洋医学の病名は何の関係もありません。

また、漢方薬自体に西洋医学の病気を治すエビデンスなんてありません

なぜなら、西洋医学と東洋医学(漢方)は本来、何の関係もないからです。

一部の症状だけを抑えたり、抑えたりするのは西洋医学の独自の考え方です。

漢方は『症状』に対する考え方自体が違います。

漢方薬には西洋医学の薬のような一部の症状だけを抑えることができるような効果がありません。

漢方の症状の考え方は体全体のバランスを調整していけば、自然、バランスの悪さから警告サインとして出ていた症状は自然に消えていくと考えます。

「漢方薬は時間がかかる」はおかしなウソ

西洋医学の薬は、一部の症状や体の一部の状態をダイレクトに機能を変えることによって症状を抑制しますので、一部分の症状、体の働きはすぐに変わってきますが、漢方薬は体全体のバランスが整っていくにしたがって徐々に警告サインである症状が和らいでいきます。

効き方が違うので、どうしても時間がかかります。

しかし、ここで誤解されることが多いのが「どんな漢方薬でも半年位、飲まないと効いてこない」というウソです。

漢方薬は体質を分析し「証」というものを導きだして、その「証」を調整する漢方薬を選びます。

詳しくは「漢方薬で治したい人は「証」を知らなければ治らない」を読んでみてください。

漢方薬は何百種類とあって、

1 証(体質)に合わない漢方薬を飲んでいる。

2 証(体質)の診断は合っているが、選んだ漢方薬が間違っている。

3 そもそも証(体質)の分析診断も、選ぶ漢方薬も間違っている。

この条件のどれかでもひっかかっていると半年どころか何十年飲んだって漢方薬は効きません。

それどころか、体質と合っていない漢方薬を続けていたら、逆に体質は悪くなることもありますので漢方薬を飲むことによってマイナスになります。

これでは「漢方薬を飲まないほうが、まだマシ」ということになります。

現在の漢方薬は先生それぞれの自分勝手な方法で選ばれていて「病名にあてはめる」「症状にあてはめる」などその選び方はデタラメに近いです。

つまり、保険適用のツムラなどの漢方薬を処方している医者がやっていることは「3」ですね。

分析が間違っているというりょいも医者は東洋医学的に体質を分析できない状態です。

2千年前から生き残っている医学が、そんな単純で簡単なわけないじゃないですか。

『なぜ、今飲んでいる漢方薬が効かないのか?』

それは、『ちゃんと体質(証)の分析と診断、治療方針に基づいて選ばれたのか?』

マニュアル見て選んでるだけだから効かないのです。

この部分を確認さえすれば、漢方薬が、ちゃんと効果が発揮できるように使われているかがわかります。

外科手術前の説明のように自分の体質(証)と治療方針の説明を聞いてください。(保険適用の漢方薬を出している医者には土台、無理な話ですが…)

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方方意ノート:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ 金匱要略ハンドブック:医道の日本社
◯ 傷寒論ハンドブック:医道の日本社
◯ 素問:たにぐち書店
◯ 漢方治療の方証吟味:創元社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 図説東洋医学:学研
◯ 中国医学の秘密:講談社
◯ 陰陽五行説:薬業時報社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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