漢方薬相談ブログ

漢方薬相談ブログ

自分自身で体質に合った漢方薬を選ぶことは可能なのか?

たまに『自分で自分の体質を診断して、自分に合った漢方薬を選ぶことは可能ですか?』と質問されることがあります。

答えはイエスです。

ただし、当たり前ですが、何も勉強せずに『症状だけを当てはめて、自分の体を治してくれる漢方薬をすんなり選べるか?』というと、それは無理です。

例えば、プログラミングの全くの素人の人が「最先端のAIプログラミングをできるようになるか?」というと不可能ではありません。

ただし、実際に素人から、プログラミングが、できるようになる人は、ほとんどいないと思います、

ほとんどの人は、途中か、もしかしたら、最初の勉強で、つまづいて、やめてしまうでしょう。

『漢方薬を自分で選べそう』と思っていた人も、プログラミングの話を例にした場合、「確かにできるわけない!」と思いませんか。

なぜか漢方の場合は、自分で漢方薬を選べると思ってしまう人が多いのです。

なぜでしょうか?

実は漢方よりも西洋医学のほうが簡単!

漢方治療の医学理論となっている東洋医学は、とても難しいです。

僕からすると西洋医学の生理学や薬理学の方がよほど簡単です。

なぜなら、ちゃんとした教科書があり、教科書に書いてあることを覚えればいいだけだからです。

病院の現場の医者を思い出してください。

たいして、問診もせずに、決まりきったマニュアルで薬を処方します。

医者になるまでの『勉強の能力』はどうなのか知りませんが、少なくとも、『治療の能力』に関しては、素人でもマニュアルを参照すれば、できそうな方法でしかやっていません。

アトピー治療なんて、実際の現場では『治ろうが、治るまいが、延々とステロイド剤を処方しているだけ』ですから。

また、医者の個人の能力に関係なく、西洋医学の薬は、対症療法といって、一時的に症状を抑えるだけの効果なので、西洋医学では、薬を飲んで一時的に症状が抑えられていたら、治療としては大成功!なのです。

治療自体が『症状を一時的に抑えるだけ』なので、特に勉強しなくても、今のネット時代なら『症状=それに対応した薬』を参考にして選べばいいだけです。

漢方の医学理論の勉強は超難解

漢方が難解なのは、西洋医学のように、「医療と関係ない偏差値の高さが必要」とか、そんなものではありません。

漢方薬で治療できるレベルになりたいと思っても、まず、まともに教科書を選ぶことすらできません。

もちろん、漢方の本は、たくさんあるし、ネットでも漢方のことは調べることができます。

しかし、十何年間、漢方を勉強してきた僕からみると偽物ばっかり。

そもそも、漢方には「治療の方法の違い」で「3種類の方法」がありますので、どの治療方法を学ぶかで選ぶ教科書も違ってきます。

しかも、教科書を治療方法の違いごとに選ぼうと思っても、漢方薬を処方している当の医者すら、現実は、その違いをわかっていないくらいですから、最早、「どの教科書から勉強を始めればいいのか...」と、とっかかりすら、つかめないと思います。

実際、僕も最初の頃は、中医学から始めましたが、すぐに古方、日本漢方と他の治療方法の教科書とゴチャゴチャになっていって、ゴチャゴチャになっていることすら、気づかずにツギハギだらけで漢方をおぼえ、結局、師匠につくまで、何が何だか、わからないまま、役立たずな勉強をしていました。

漢方薬はなぜ、自分でも選べそうと思ってしまうのか?

漢方は、そんな難解な医学ですが、なぜ、『自分でもできそう』と考えてしまうのでしょうか。

その理由は2つ考えられます。

1つは業界の問題です。

漢方薬専門といっている医者ですら、実際の現場では、体質(証)を診断せずに、漢方薬メーカーから貰ったマニュアルで病名欄だけをみて処方しています。

病院で、東洋医学的な体質を分析するための問診を書かされたり、体の状態のことで医者と話し合ったことなんてないと思います。

これは忙しいから手を抜いているのではなく、「まさか、医者が!」と信じられないかもしれないですが、漢方の医学理論を全くわかっていない状態で漢方薬を処方しているからです。

また、漢方専門とよばれている薬局でも、医者よりは、ひどくないですが、体質を1個の簡単なタイプに分けて、クイックで簡単な方法で漢方薬を選んでいます。

例えば、『あなたは瘀血タイプ』とか『あなたは腎虚タイプ』とか。

何か1つのタイプだけが、あたかも、その人の体質全てであるかのようにみて、処方します。

でも、これって、『あなたはA型だから几帳面。それがあなたの全ての性格です』と言ってるようなもので、これだったら、日本人のほとんどの人は性格が一緒ということになります。

つまり、「あなたは瘀血タイプ」というのは、せっかく漢方で、自分だけの体質に対して治療してもらもうと思っているのに、結局、他の人と同じ漢方薬を飲まされているのです。

もっとも大きな問題は、漢方の専門家と言ってる人が実は『漢方をわかっていないのに処方している』ことです。

そして、病院などの現場に行けば、そんな感じで適当に処方しているだけな状態をみているので、一般の人は『自分でもできそう』と思ってしまいます。

漢方薬は自然のものだから安心

もう一つは、漢方薬は化学薬品ではなく、自然のものなので、病院の薬よりも安全だと勘違いされていること。

漢方薬は全然、安全ではありません

西洋医学の薬の方が、添付文書の見方を勉強すれば、効果から副作用までバッチリ!わかるので、安全です。

何せ、効果も副作用も書いてあるまんまです。

知識のないまま、『なんとなく』続けると『なんとなく』病院の薬が怖くなります。

勉強することが前提なら、これまた漢方の方が難解です。

漢方薬の場合は、添付文書に書いてある副作用はアテになりません。

あれは、日本で漢方薬を医薬品として販売する上での法規上の効果や副作用が書いてあるだけで、漢方薬は本来、『体質と漢方薬が合っていなければ』副作用となります。

となると、体質を診断しないと、いけないし、体質に沿って、漢方薬を選ばないと副作用が出てきても、それが漢方薬の副作用なのかどうかすらわかりません。

自分に合った漢方薬の選び方

自分の体質に合った漢方薬を選ぶことは可能です。

しかし、現実は、勉強なしでは、ほぼ無理です。

なんとなく自分でも選べそうだと思うのは、医者や漢方専門薬局の先生、ネット情報の大半が漢方薬は医学理論なんか知らなくても、『症状だけ当てはめれば選べるし、治る』というデマを平気で流しているからです。

やっぱり、自分に合った漢方薬を選ぶなら、一から東洋医学理論を勉強するしかありません。

ただし、現実は医者ですら、できていない事実があります。

できたら、どこかの名だたる師匠の元で何年か実践の経験と勉強をしたほうが近道ではないかとは思います。

ご相談ご希望の方はこちらの「漢方無料相談」に現在の体の状態を入力し送信してください。

お問い合わせこちらこちらまで。

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

著者の詳細情報はこちら

FacebookTwitter