漢方薬相談ブログ

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「自分に合う漢方薬は甘く感じる」ということはありません!

『自分に合う漢方薬は甘く感じる』

こういった感想がよくあります。

患者さんは漢方の専門家ではないので、患者さんなりの感想を持ってもらってもよいかと思うのですが、これが漢方専門薬局のウェブサイトに書いてあったり、医者が言ってたりと漢方の専門医とされている人が言っているので、こんなウソは聞きづてならないと思い、説明したいと思いました。

結論からいうと、「自分に合う漢方薬は甘く感じる」ということは、ありません!

もちろん、その理由を東洋医学理論から説明したいと思います。

デタラメな漢方薬の説明

もし、『自分に合う漢方薬は甘く感じるよ』と説明している医者や漢方薬局に通ってるなら、すぐに行くのをやめましょう!

この説明だけで、その先生が漢方のことを全くわかっていない証拠になります。

その理由は『本来の漢方薬の効果』『漢方薬が合っているかどうかを確認する方法』からみれば、わかります。

保険適用の漢方薬を処方している医者なんかは、漢方薬のことを180℃勘違いしていて、西洋医学の病名で東洋医学の漢方薬を選ぶという意味不明な方法で処方しますので、多分、漢方薬の効果も西洋医学的な症状かなんかを抑える成分があるみたいに盛大に勘違いしていると思います。

しかし、漢方薬は、西洋医学とは全く違いますので、当然、効果も全く違うものです。

薬膳をご存知だと思いますが、実は漢方薬も薬膳も効果としては同じなのです。

漢方薬の効果

漢方薬の効果は、実は『味』と関係しています。

ですので、薬膳や料理とも同じなのです。

『甘い味』は気や筋肉の緊張を緩める効果があります。

その他、エネルギーを補う滋養の効果があります。

副作用としては、余計な熱がこもりやすくなり、不要な水が溜まりやすくなります。

『苦い味』は、といって、気や血、水を体の下方へ降ろす効果があります。

体の余分な水を排泄します。

副作用としては、体内の水のバランスがおかしくなったりします。

『辛い味』といって発汗させたり、気を刺激して巡らせる効果があります。

副作用としては、辛い味は、腸粘膜など粘膜を傷つけるものが多いです。

『酸っぱい味』は、といって気や汗、水を収納してくれる効果があります。

副作用としては、胃を傷つけます。

『塩味』は、といって堅いものを軟かくする効果があります。

副作用としては、摂りすぎると腎の臓を傷つけ、血圧などに影響します。

これが、基本の五味といわれる『味』であり、同時に『漢方薬の効果』となります。

漢方薬は生薬という単位で構成されていますが、生薬にはこの『味=効果』が設定されています。

薬膳の効果も漢方薬と同じ

薬膳も中華料理も、これらの味が絶妙に組み合わさったものとなります。

たまに咳を鎮めるなどの効果がある食べ物が含まれているから薬膳だと説明している人がいますが、大間違いです!

それは単にサプリですね。

効果のありそうな食材が入っているから薬膳ではなく、『味=効果』をいろいろと組み合わせた料理が薬膳です。

漢方薬が合っているかどうかは甘みだけに限らない

漢方薬の効果は、五味だけでなく味も他に、淡味、渋味、旨味などもありますが、今回の記事では割愛しますね。

その他にも、帰経といって「どの臓器に効くのか」など、いろいろと効果の設定がありますが、とりあえずは、漢方薬の効果と味は深い関係があるということを知っておいてください。

さて、漢方薬には、例えば、ステロイドのようにアトピーの湿疹やかゆみを抑える成分というのものは含まれていません。

女性ホルモンを活性化させる成分も含まれていません。

その人の体質を分析して、気や血、水が顔などの体の上に上がって溜まっていれば、「降」すなわち苦い味のもので余分な血などを下ろして治療するわけです。

アトピーの場合は、その体質上、苦い系の生薬か、辛味系の生薬を使うことが多くなります。

ところが、アトピーの原因の1つは『甘いもの』だったりします。

となると、アトピーの人は甘い味が誰よりも大好きですが、治してくる味(効果)『甘いの反対の苦い』なのです。

必然的にアトピーの人が、『この漢方薬は甘く感じるので、自分に合っていると思います』というのはおかしいわけです。

「それ、逆に合ってないよ」ということになりますね。

ちなみに甘い味は、疲労関係の体質や気などの緊張の強い状態の体質の人に使います。

というように、残念ながら、『心地よく感じる味覚と、あなたの体質に合っているのかどうか』とは何の関係もありません。

漢方薬が合っているのか調べる方法

漢方薬は『その人の好きな味』で合わせるわけではなく、『その人に必要な味』で合わせます。

たまたま、甘い味系の漢方薬になることはありますが、『甘い味が大好きなのに苦い味が合う人』もいます。

ですので、『自分に合う漢方薬は甘く感じる』と平気で説明する先生は、漢方を根本的にわかっていないことを自分で宣伝しているようなものです。はずかしい!

それでは、どうやって、自分の体質と漢方薬が合っているのか確認できるのでしょうか?

単純に疲れているだけなら、滋養のある甘い味を飲んだ当初は、疲れが癒される感覚はありますが、それも長くは続きません。

漢方薬は『初期の印象がよかったら治る』というものでもないのです。

漢方薬が自分の体質と合っているかどうかを調べるには、全身の症状や状態をあらかじめ調べておいて、漢方薬を飲み終わってから、それらの状態が、狙った通りに良くなっているのかどうかを地道に確認していくしかありません。

ですので、どんな病気であろうと、『漢方薬を処方する前に全身の症状や状態を調べない病院のような漢方薬』治療の入り口にすら立っていないということです。

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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