体外受精、人工授精、自然妊娠どれが一番妊娠率が高い?
これ、言っちゃうと、これから体外受精を考える方から恨みを買いそうですが、僕は体外受精が一番、確率が低いんじゃないかと考えています。
中には、「なんか、それとなく子作りしても全然、子供ができないけれど、最後は体外受精があるから」なんて考えている人もいると思いますが、実は全然、切り札にならないと思うのですよね。
出たよ、漢方医のポジショントークと思わないで。
うちでは、『体外受精と漢方治療の併用』『人工授精と漢方治療の併用』『体外受精と漢方治療の併用』『漢方薬のみの治療』といろいろな人がいらっしゃいますが、それらの治療経験のからの結果です。
もちろん、その理由もあります。
とはいえ、そもそも、『自然妊娠の確率が高いなら、病院にいかないよ』って話ですよね。
はい、もちろん、自然妊娠が妊娠するために一番確率の高い方法にするには、ある条件も必要なの
ただ、病院の治療がダメってわけではありません。
病院の不妊治療は『現実の効果の低さとその割に高額である』という事実がモヤモヤしたまま、なんとなく治療を受ける方が多いので、冷静に知った上で、コスパやらなんやら考えて、最も近道を選べるようになってもらえたらと思います。
体外受精の出生率
厚生省のデータをみてみると体外受精と顕微授精で出産した人は平成26年度で4.71%です。
この数字、データの取り方がわからないですが、不妊クリニックと産婦人科の記録を合わせて考えるのでしょうか?
このデータからいくと、100人換算すると『100人中4人は出産できた』ということですね。
今度は、大きな病院での妊娠率を見てみましょう。
「〇〇不妊クリニック 治療成績」と検索すると治療成績が出てきますが、どこも肝心の流産率を出していないので、流産率も出しているセントマザー病院の成績を参考にしたいと思います。
【2017年度】
◯ 34歳以下:860人のうち、376人が妊娠して、そのうちの54人が流産。妊娠成功率は(37.4%)
◯ 35歳〜39歳:1274人のうち、451人が妊娠して、そのうちの114人が流産。妊娠成功率は(26.5%)
◯ 40、41歳:602人のうち、145人が妊娠して、そのうちの48人が流産。妊娠成功率は(16.1%)
◯ 42歳以上:848人のうち、89人が妊娠して、そのうちの43人が流産。妊娠成功率は(5.4%)
※データを僕なりにまとめているので、元のデータはご自身で下記のリンクをご覧ください。
※データは体外受精、顕微受精、凍結胚移植の全部を含めた合計です。
詳しくはこちらから「体外受精 顕微授精 凍結胚移植」
冷静にみないといけないのは、流産扱いがどこなのか?です。
このデータは決して、出産のことではなく「妊娠陽性反応」のことを示しています。
もしかすると、順調だと思っていた後に流産していても、そこを病院は把握していないということもあります。
また34歳以下という文字では30代っぽいイメージを持ちますが、「体外受精なんか必要なかった」という20代も含まれます。
35歳〜の26.5%が基準的に見ていいんじゃないでしょうか、数字でみるといかついですね。
実は不妊症って年齢だけでなく、体調、状況もいろいろ違うので、全員をまとめて「%」で表すのも、あまり意味がないのですが、何が言いたいかというと、皆さんが思っているほど、妊娠して出産までとなるとそれほど確率が高くないということです。
体外受精の成功率はなぜ低い?
これは簡単な話で、病院でやっていることは、『ホルモンを人工的にいじくっているだけだから』
→ホルモン剤で排卵させるようにして
→採卵の予定日に合わせるために排卵を止めて
→採卵して
→ホルモン剤で高温期に上げて
これ、全部、化学合成のホルモン剤でやっています。
月経って妊娠のためのシステムですが、ホルモン剤は、排卵やら、高温期と妊娠を成功させるために本人の自然月経のリズムなんてガン無視で『次々に子宮や卵巣の状況を変えていってる』のです。
更にね、ホルモンって単なる命令書なんですよ。
「おい!排卵しろ!」って命令する役割です。
でも、排卵するために命令書だけで十分だと思います?
睡眠不足でいつも疲れていて、手足が冷えて、胃もたれを起こして食欲がない。
でもホルモン剤で命令されれば、なんとか排卵しようとはしますが、その卵って健康?
そう、病院の治療は中身がないのですよ。
上っ面の形だけ整えてるだけ。
だから、あなたが睡眠不足でフラフラでも、ホルモンというムチでぶっ叩いて、なんとか採卵に間に合わせるわけです。
さらに最悪なことに採卵日って、『病院の休みの日』とか『自分の予定やら』で、体の状態なんかおかまいなしで、さっきまで「排卵しろー!」ってやったてのに、今度は「その排卵、ちょっと待って!」なんて止めにかかります。
つまり、体が健康かどうかは無視して、やるわけです。
神様からしたら、「おいおい、人間を作るのに不健康とか、妊娠はそんな甘くないから」って話なんです。
人工授精の成功率はなぜ低い?
これ、なぜ低いのか、こちらも体外受精と同じ問題です。
ちゃんと健康な体や月経かどうかもわからないまま、なんとなく人工的な受胎の手助けするわけです。
クロミッドで排卵、人工授精の後は、黄体ホルモン。
どっちにしても体外受精の時と同じ、上っ面のホルモンだけをいじくります。
体外受精よりも部が悪いは、『本当に排卵しているのか?』
『着床できるだけの子宮環境があるのか?』
そこは知らないフリ。
いわば、体外受精のかなり、適当で荒っぽいバージョン。
これは妊娠率は低いですよね。
「子供を授かる」の根本を考えてみよう!
体外受精も人工授精も『子供を授かる』という根本を勘違いしているのではないかと思います。
年齢が高くなるとなぜ妊娠しないのか?
それは、卵子、卵巣、子宮、ホルモン、精子、他の臓器も老化するから。
そして、妊娠のメカニズムを考えてみて。
あれって、何かというと強い遺伝子を残すために選別を行なっているのですよ。
『強いものを選ぶ儀式』
なぜ、そんなことをするかというと、自然界では弱い生命だと生まれた後に生き残れないから。
そして、そして、体外受精や人工授精は、弱くても妊娠できそうなお手伝いをするわけです。
上辺だけ。
自然の法則に思いっきり逆らっているので、妊娠率が、ものすごい低いことなっているのです。
自然妊娠が妊娠率最強!の意味
自然妊娠が最強というには、『ありのままのあなたでいいのですよ』なんて、どこかの宗教ではなく、自分の体を健康にすることが、一番、妊娠率が高いのです。
なぜなら、もともと、妊娠する能力が備わっているから。
ホルモン剤で上辺だけの魔改造しなくても、元から妊娠能力はあるのですよ。
とはいえ、今のままでいいわけがない!
なぜなら、『今は健康じゃないから』
健康にするためにてっとり早いのが漢方薬です。
でもその漢方薬も医者は『当帰芍薬散や温経湯がホルモンを活性化させる』みたいな、『またホルモンだけかよ!ホルモン好きねー』というような勘違い漢方治療をするわけです。
わざわざ、漢方薬を使って、ホルモンを無理やりいじくってどうするの?って話です。
念のため、言っとくと『当帰芍薬散や温経湯はホルモンを活性化させるものじゃありません!』
それは西洋医学の考え方。
漢方薬は、その人自身の弱点を見つけ出して、100%の機能を引き出せるようにするものです。
ホルモンを活性化させるとか、頭痛を止めるのではなく、古臭いですが、『元気ハツラツ!』にします。
ハツラツってなんだろ?
とにかく、元気になれば、妊娠する力が目覚めます。
だから、最も妊娠率が高いのは、自然妊娠を目指すことなんですね。
もちろん、全身を調整するのに漢方薬でなくてもいいですよ。
食事を整え、運動をし、生活リズムを整え、精神を安定させる。
これを行えば、徐々に良くなっていきます。
ただサプリはダメ。あれは気休め。
世の中に妊娠しやすい成分なんてありません。
結局、体全体の調子が悪かったらアウトだから。
ということで、そのままの自然体では妊娠しませんが、自分の体の弱点を漢方薬なり、生活養生で整えれば、最強の妊娠率になるわけです。
※本来の漢方は、全身の状態を分析して、証というものを診断し、その証に合わせて、漢方薬を選びます。
全身の問診をとらなかったり、証の説明ができない場合は、マニュアル漢方ですので、それは漢方治療もどきになりますので、ご注意ください。
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