漢方薬相談ブログ

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どこの病院も治せなかった拘縮の治療日記(漢方鍼灸治療編)

  1. ネットで調べた治療方法はヤバい感じ
  2. 鍼灸なら治せるのか?
  3. 初めての鍼灸治療
  4. 病院のリハビリと鍼灸は大きく違う
  5. 治療は鍼灸と漢方薬のみに絞る
  6. 治療結果と拘縮の治療方法まとめ

スケートで指の靭帯を断裂し、指を固定していたら、今度は、指の筋やら筋肉が固まって、『拘縮』という指が曲がらない状態になりました。

実は固定が長すぎると拘縮の状態になるのは、わかっていましたが、そもそも、この事態に陥ったのは6つの病院でのバラバラの診断や医者からの『3週間は固定せよ』との治療指示によるものです。

どこの医者も頼りない&信用できない感じで、そうこうしているうちに時間が経って、『拘縮』という状態になってしまいました。

医者を信用したのがバカだと言われたらそれまでですが。

最近のインターネットサービスで『ネットで医者に病気の相談をしたら、いろいろな医者がアドバイスしてくれる』というものがありますが、昔から『あれって、結局、役に立たないでしょ』と思っていました。

なぜなら、例えば、6人の医者が全部、言うことがバラバラだったら、どの医者の意見を正解にするのかは、結局、自分が決めなければいけません。

正解は結局、『そのうちのどれか』『どれも間違い』か、かもしれないのです。

なので、ああいう相談って、結局、相談した患者さんが『近くで行きやすい』『権威がありそう』という、本当の治療の腕とは程遠い基準で選んだりするんだろうなーと思っていました。

僕は、このネットの医者への相談的なことをリアルで6つの病院で試して、全部の診断がバラバラで、どの医者も頼りない…どころか、精神的ダメージまで受けたという実体験をしました。

皮肉なことに全部の医者に共通していたのは、『治せない自信だけ』はあったことです。

やっぱり、『複数の医者の意見なんて混乱するだけ』という証明になりました。

かといって、そこらの低レベルの医者一人では頼りなさすぎる。治療はむずかしいです。

詳しくは前回の自分の拘縮の治療日記(病院治療編)をお読みください。

ネットで調べた治療方法はヤバい感じ

医者に絶対に治らないというお墨付きをいただきましたが、『そうなんですか、だったらしょうがないですね』というわけにはいきません。

一応、医者のされるがままに素直に従いましたが、予想通りに何の結果も得られなかったことが確認できただけでもヨシ!としようと思いました。

なぜなら、心おきなく東洋医学の治療にチャレンジできるからです。

とりあえずは、ネットで情報を漁りましたが、「毎朝、湯につけていたら治る」とか「握る運動を繰り返していたら治る」とか、医者も言ってた『いつか治る…かもしれない』的な理論も根拠もない頼りない情報ばかりでした。

どうも、思っていたよりもヤバい感じです。

とにかく、漢方薬を飲んでいるだけじゃ明らかにダメっぽいですが、漢方薬を飲むところからはじめました。

鍼灸なら治せるのか?

漢方では骨や筋の痛みは、『水の巡りの問題』のことが多いので、水の巡りを整え、なおかつ特に皮膚表面や手足の水の巡りを整える漢方薬を飲んでいましたが、腫れて硬くなった人差し指の第二関節は、何の変化もありません。

気はすすみませんでしたが、やっぱり、骨や筋、筋肉の問題となると外側から、治療できる鍼灸なのかな…と思いました。

気がすすまないというのは、僕が先端恐怖症で、注射や針が大っ嫌いなのです。要するにビビっていたのです。

でも、背に腹は変えられません。

意を決して知り合いの先生に聞いてみました。

『人差し指が拘縮して60℃位しか曲がらないのだけど、治ります?』

そうしたら、即答で →『あー治りますよ』

「あー治るんだ…」って治るの?とびっくりしました。

初めての鍼灸治療

指だけでなく、肩まで鍼を刺されました。腕が何かの拷問を受けているみたいな状態。

しばらくすると、怪我した部分がドクドクと何かが流れ出しました。

何かって血と水なんでしょうが、イメージ的には『黒い何か』

ちなみに思ったよりも鍼の痛みはなかったです。

無事、鍼灸治療を終えて、次の日に指を見たら、何かが流れた感覚とは裏腹にものすごく腫れていました。

でも、今度は水を巡らせる漢方薬を飲むと、その腫れがひいていくのです。

次の日に指が腫れていたりしたら、一般的な考えからいけば、『ひどくなった』と考えますが、漢方治療も鍼灸治療も病院の治療とは違って、症状を抑えたりするものではありません。

体に変化を与えて、良い方向へ調整していくものです。

となると固まっていた指が腫れて、次に腫れが引いたとなると、『針で巡りが再開し老廃物だらけの汚い水の交換(一旦溜まって巡り出す)が行われた』と考えられるので、これは非常に良いことと鍼灸の先生と2人して喜びました。

病院のリハビリと鍼灸は大きく違う

当時、筋トレやピアノの練習で怪我をした時に治療してもらっていた行きつけの整体院がありましたので、そこでも治療をお願いしました。

何回か通ったのですが、ここでも治療をしてもらった後はものすごく指が腫れます。

でも、鍼灸治療の時と違うのは、腫れがなかなか引かず、パンパンに張った痛みもあるのです。

この状態は『病院のリハビリを受けた後』と似ていました。

何がどうなっているのかよくわからないですが、鍼灸治療の後の指の腫れ方と違って、とにかくダメな方の感じなのです。

でも、このことで根本治療必要な重要なことがわかりました。

病院のリハビリや治療理論を持っていない根拠なき治療で、関節のマッサージみたいなことをすると、その部分が曲げられる行為(マッサージ)によって、『患部がただ炎症』するだけなのです。

で、始末の悪いことに病院のリハビリやニセモノ臭い鍼灸整体院のマッサージをすると、その時は指は前よりも曲がるようになるのです。

もちろん、次の日には元の悪い状態に戻っているのですが、専門的に見なければ、『治っている』と勘違いしやすいということです。

(行きつけの整体院はニセモノ臭いのではなくそこまでの専門的な医療知識がなかったと考えられます。そこの先生自身もちょっと高度かな?と言っておられました。)

治療は鍼灸と漢方薬のみに絞る

鍼灸の先生と話し合った結果、治療方針は、

【第一段階】は、指周辺のむくみを取っていく。

【第二段階】は、関節周辺の関節や筋を柔らかくする。

【第三段階】は、肘、肩、肩から全身へと筋肉と筋を伸ばして、元のあるべき位置に戻していく。

鍼灸治療は、この3つの段階で治療し、漢方薬の治療方針は、

【第一段階】は、手足や皮膚表面の水の巡りを整える漢方薬を使う。

【第二段階】は、筋肉の緊張を取り去る漢方薬を使う。

【第三段階】は、筋肉の緊張を取り去り、水の排出を促す腎の臓の気を補いながら、体全体の水の巡りを促す漢方薬を使う。

とう治療方針にしました。

医者の思いつきかマニュアル治療と違って、状態に合わせた『治療方針』を考えることができるのが、こんなに安心できるのかと未来を明るく捉えることができました。

後は、とにかく理学療法士にやってもらうのではなく、自分で解剖学と病態生理学に基づいたリハビリを毎日すること。

この時に鍼灸の先生から注意されたのが、リハビリをやりすぎないこと。

そう、僕は、サーフィン、スケート、スノボ、ギター、ピアノとやっていて、練習魔なのでリハビリみたいな単純な動作の繰り返しは大好きなのです。

でも、先生曰く、『その時の体の状態に合ったリハビリ』があり、リハビリもやりすぎは、傷をつけているのと同じで『その時の体の状態に丁度良い運動』を心がけて、その都度、ベストなリハビリを実行していきましょう。ということになりました。

これは目からウロコで、病院のリハビリでは理学療法士から、そんなことは一言も聞きませんでした。

また、僕は「死ぬほど努力すれば、なんとかなる←(ちょっとバカな状態)」と脳筋気味に考えていたので、アドバイスいただけて東洋医学のその人に合わせた治療ってこんなところでも『重要』なのだと改めて確認させられました。

治療結果と拘縮の治療方法まとめ

大体は治療方針通りに治療しました。

結論は、4ヶ月で、指は元のように曲がるようになりました。ギターのCメジャーのコードも難なく抑えられます。←これ、めっちゃ大事!

ピアノもトレモロなどの細かな動きで困らなくなりました。

ただ、この時点では痛みが残っていましたので、痛みも違和感も完全になくったのは治療を続けて1年後です。

治療は時には、より指が腫れて痛みが強くなったりと不測の事態も何度かありましたので、それはその都度、治療が終わるたびに解剖学と病態生理学の教科書を開いて、二人で治療検討会をし、次の治療方針を変更しました。

鍼灸治療の最初の1ヶ月は週3回、2ヶ月目は週2回、3ヶ月目から週1回、鍼灸治療をしてもらいました。

漢方薬は、その時の水の出る具合(オシッコなどなど)をみて、その都度、微妙に種類を変更しました。

治療を通して難しかったのは、とにかく治療事態をやりすぎると炎症して、より悪くなること。

東洋医学は中庸、つまり、何事も真ん中が良いのですが、その真ん中は治療さえすれば、真ん中になるわけではないので、治療をやりすぎたり、リハビリをやりすぎた時に、どれくらい休憩させて、どれくらいで治療を再開するかを見ていくのが結構、大変でした。

また、自分で行うリハビリも、回復した能力に応じて変えていくのも大変でした。

やっぱり、根本治療を行うとなると『人それぞれ、その時の状態』に合わせた治療を常に考えていかないといけないのだと自分の怪我ですが勉強になりました。

もともと、医者は向こうから堂々の『治せない宣言!!』をしていましたが『個人差やその時の状態』など一切考えない、西洋医学の考えでは、どっちにしろ治せなかったのだろうなと思います。

6つ目の病院の医者は、『仕事に支障なければ、元のように指が曲がらなくてもいいでしょう』と半笑いで言ってましたが、僕的には仕事でないギターやピアノが前のようにできて、とっても嬉しいです!!

医者に頼らなくて大正解!でした。

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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