漢方薬相談ブログ

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コロナを機会に病院ではなぜ病気が治らないのかを考えてみよう!

新型コロナ肺炎は重篤な状態でないと病院でみてくれません。

この間もある記事で、コロナ肺炎らしき状態で4日以上も微熱も続いていたけれど、保健所からは「自宅待機してください」と言われ、やがて肺炎らしき咳が出ても「入院もさせてもらえなかった。保健所が恨めしい」みたいなコロナ体験記を読んだのですが、これらの問題って僕は以前から、病院側や保健所側の説明も不足しているし、患者さん側にもすごい誤解があるなと思いました。

まず、よく新型コロナ肺炎に限らず、ヤバそうな病気になったら、『最後は病院でなんとかしてくれるだろう』みたいに思っている人がいますが、その『なんとか』に誤解があるのですよね。

はっきり言って、最後は病院でなんとかならないことも結構あります。

また、保健所や病院が「重篤でなければ耐えてください」と言ってるのは、病院は症状を一時的に抑えたり、人工呼吸器で呼吸不全で死ぬことのないようになんとか呼吸の補助はできますが、積極的に治療ができるわけではないからです。

この記事は参考になると思います。

【新型コロナ】新たな戦略で「死なない病気」に 65歳以上の重篤患者は97%が救命できず

要するに病院側も積極的に治せるわけじゃないので、どんどん来られたって院内感染の確率が増えて、ますますコロナが広がっていくだけなのです。

重篤な場合は人工呼吸器やECMO、ICUで時間を稼ぐお手伝いはできても積極的に治すことはできません。

新型コロナ肺炎を機会に病院の治療とは何かを考えてみよう!

根本治療を目指す漢方家である僕の考えでは、みんな『病院ができること』を誤解し『本来の病院の使い方』を間違えていると感じています。

「化学合成物である薬を一生、飲み続けたくない!病気を根本的に治して健康になりたい!」という方向性から見た考え方の方には、ぜひ読んでご理解いただきたいです。

逆に『病院の薬を一生飲み続けることが治っていると思っている人』には関係ない話だと思います。

病院や西洋医学の性質から「本来はどう使うべきなのか?」また「病院はなぜなるべく行かない方がいいのか」の理由を説明したいと思います。

そもそも風邪に効く薬なんかない

中には今も知らない人がいますが、『風邪に効く薬なんてありません』

言うまでもなく新型コロナ肺炎は、何もかも未知で新型コロナウィルスを殺せる薬は存在しません。

何年後かにはできるかもしれませんが。

ちなみに肺炎を引き起こす結核が治せるのは、その菌を殺す薬が多大な犠牲のもとにすでに作られているからです。

アビガンやレムデシビルが治療薬として期待されていますが、それが本当に効くかどうかも今のところ全くの未知なのです。

もしかしたら、アビガンやレムデシビルでコロナは治っても、『これらの薬の副作用でとんでもない病気になるかも』というのが病院の化学合成薬の特徴なのです。

現にアビガンで血栓ができやすくなって、血管が詰まりやすい状況があるらしいですが、アビガンの副作用の設定にそんなものはないのです。

ワクチンの開発に時間がかかるのも『本当に安全なのか?』がわからないからです。

人体にとってはどこまでいっても異物である化学薬品の逃れようのないリスクですね。

「でも風邪で薬を出してくれるじゃん!」と思うかもしれないですが、あの時の薬は、どれも一時的に症状を抑えるだけのもの。

体質やタイミングによっては『余計に風邪の治りをひどくする薬』だってあります。

結局、風邪を治しているのは自分の体なのです。

僕はかつて強制入院から脱走した

冒頭で紹介した「コロナらしき人が入院できなかった」という話ですが、僕は原因不明の高熱や全身の激痛という謎の奇病になった時は、逆に強制入院させられていたのを脱走しました。

なぜなら、医療の専門知識があるので、入院していても治らないということをわかっていたからです。

詳しくはこちらを読んでみてください。

(1)死にかけた時に何も役に立たなかった医者と病院(病院編)

(2)死にかけた時に何も役に立たなかった医者と病院(自宅療養編)

病院は検査でどこまでは調べることができて、どんなことなら治せるのか?

西洋医学の意外に狭い狭い限界を知っているからです。

残念ながら、この時の病気で役に立った薬は解熱鎮痛剤だけです。

もちろん、これは高すぎる熱を落として痛みを一時的に抑えるだけ。

そもそも、今のコロナのようにメカニズムもわからないし原因もわからなかったので、当然、治せる薬はなく病院では何もしようがありませんでした。

結局、漢方薬で自分の体を立て直して、自分の体に治してもらいました。

新型コロナ肺炎の病院での実際の治療方法

うちの患者さんでコロナらしき症状の人がいました。

治療はうちの漢方薬を飲んでいたのですが、仕事の出勤をどうするのかを検討するためにあえて病院に行きました。

その時に処方されたのは、なぜかコロナウィルスに対して抗菌剤、そして解熱剤、止血剤、咳止めです。

抗菌剤に至っては、意味不明?

これはただの風邪の治療でも病院がよくやっていることですが、メインのウィルスの治療には打つ手がないので、もしかして菌の治療もしたほうがいいかもという必要かどうかもわからない間接的な治療?です。

解熱剤に関しては、かならずしも熱を下げた方がいいとは限りません。

発熱というのはコロナと闘っている証拠なので、解熱のタイミングを間違えれば、『コロナに負けるきっかけ』を与えかねません。

咳止めもそうで、咳も余計な痰やウィルスを排出するために行う体の防御反応なので、これも薬で止めた方がいいのかどうかは考えものです。

呼吸ができないくらい体力を失いすぎるのであれば、咳を一時的に止めることは必要ですが無条件に治す薬ではないのです。

「その人の状態」や「病気の進み具合」や「リスク」と照らし合わせても必要かどうかを考えながら使わないといけないのです。

病院の薬は症状を無理やり一時的に抑えるだけ

新型コロナ肺炎を治すのは、結局、自分の体です。

自分の体が闘って生き残るしかないのです。

つまり自分の体が健康がどうか。

体内的には全身全霊で生き残らないといけない闘いですから、普段から持病があったり、疲れていたりしたら、それだけで不利な状態から闘うことを強いられます。

負け戦濃厚ですよね。

これはコロナに限らず、どんな病気でも同じ。

病院がやっている治療は実はどれも、その場の症状を抑えるだけしかできません。

その抑える薬も化学合成薬なので、肝臓に負担をかけ、体のリズムやバランスを乱すものばかりなので、『症状を抑える代わりのリスク』も大きいわけです。

使うタイミングも厳密には難しいです。

どちらにしろ、病院の治療は『どうしても症状を止めておかないといけない時だけ使うもの』であって、そんな薬を飲み続けも、いつまで経っても治る道理がありません。

漢方薬は、体質を根本から調整し、病気を自分で治せるように手助けするものです

でも、漢方薬はしっかりと体質を分析し、その体質に合わせて選ばないと、ちっとも効かないどころか副作用に見舞われます

病院は、その漢方薬すら、東洋医学的な体質を分析せず、症状を一時的に止める病院の薬と同じような間違った考えで処方しています

つまり、漢方薬を処方してくれる病院であっても通う意味がないのです。

これを機会に病院は『治してくれるところではないこと』『救急の処置や外科的手術、どうしても一時的に症状を止めないといけない場合には利用するところ』だと認識されるとあなたの体にとって効果的な使い方ができるのではないかと思います。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方方意ノート:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ 金匱要略ハンドブック:医道の日本社
◯ 傷寒論ハンドブック:医道の日本社
◯ 素問:たにぐち書店
◯ 漢方治療の方証吟味:創元社
◯ 中医診断学ノート:東洋学術出版社
◯ 図説東洋医学:学研
◯ 中国医学の秘密:講談社
◯ 陰陽五行説:薬業時報社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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